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閑話 蠍の愉悦
「ふふふ・・・面白いくらいに馬鹿な子だったわね」
とあるホテルの一室から廃屋に仕込んでおいたカメラをみて蠍のネックレスをつけた女は笑いをこぼす。
簡単に利用されてこんな形で退場・・・哀れな道化だが、女としては役目を終えた道具にふさわしい末路だと笑う。
「とはいえ・・・あそこまでやられてまだ彼が引かないのは少し予想外ね・・・やっぱり洗脳でもされてるのかしら」
不思議そうに首を傾げる。
もともと魅力的な彼はきっとあの悪女に脅されているのだろうと踏んでの行動だったが・・・あれだけボロボロになっても雲雀瑠璃から離れない彼に強い違和感を覚える。
しかし女はカメラに写る雲雀瑠璃を見て決意を新たにする。
「待っててね・・・あの女からあなたを助けるのは私の役目だから・・・」
胸の銀の蠍が月明かりに照らされるーーー蠍は次の一手のために行動を開始するがーーーそれを知るものは誰もいなかった。




