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閑話 桜井真由美エンド

エンドはエンドでも真由美にしてみればただのバッドエンド・・・そういう意味ですのであしからず・・・



「くそ!あの女め・・・!」


とある廃屋の一室・・・桜井真由美は物にあたってストレスを解消しようとする。ドン!とドラム缶を蹴ってから頭に浮かぶのはこの前まで一緒にいて真由美に色々と情報を渡していた女の顔ーーーそれを思い出すとますませ真由美は荒れる。


「そもそもあんなんじゃ全然引かなかったじゃねぇか!くそ!」


女いわく、あれだけやれば瑠璃の彼氏であるあの男はもう二度と瑠璃の側にいなくなるだろうということだったが・・・その手の男達を煽って行った結果はまったく引かないどころか本人にバレて連中はやられてしまう始末・・・まさしく失敗の2文字が頭をよぎりますます真由美の機嫌は悪くなる。


「次こそは・・・」


「あら?あなたに次なんてないわよ」


はっとして真由美がそちらを向くとーーーそこにはいつの間にか扉の前に立っている一人の人物・・・月光に照らされるその姿はまさに女神と表現されそうなほどに綺麗だが・・・真由美はその人物をみて思わず震える声で呟いていた。


「姉御・・・」


「ごきげんよう真由美・・・久しぶりね」


烈兎隊総長ーーー雲雀瑠璃の姿をみて真由美は一歩下がって近くから鉄の棒を取り出して構えた。


「な、なんでここに・・・」


構えながらそう聞く真由美に・・・瑠璃は静かに言った。


「あなたは少し私を舐めすぎよ。こんな分かりやすい場所にいるのだから気づかれて当然でしょ?」


そう平然という瑠璃だが・・・この場所は町の外れの廃屋ーーー絶対に人が来ないような場所なので本来わかるはずがないのだが・・・


「バカね。あなたの行動パターンくらい読めるわよ。これでもチームのリーダーなんだからね」


くすりと笑う瑠璃だが・・・その目はまるで笑っておらずただ獲物を捉えるように細められていた。


その瞳に心が折れそうになるが・・・真由美は持ち前の鈍感さでなんとか返事をする。


「はん!たかだかあんな下らない男のためにここまでするなんて・・・やっぱりあんたは総長失格だよ」


「あらそう?別にあなたに認められる必用はないと思うのだけど?」


「・・・っ!あんたはいつもそうだ!涼しい顔して平気で人のものを奪っていく・・・本当は私こそ烈兎隊の総長にふさわしかったはずなのにあんたがいるから私は・・・!」


そんな真由美に・・・瑠璃は表情を消して言った。


「桜井真由美・・・お前は触れてはないものに触れた。だから・・・その報いを受けてもらうよ」


「・・っ!ふざけんな!」


そう言って手にした鉄の棒を振り上げて瑠璃に振り下ろす真由美だが・・・瑠璃はその一瞬で間合いを詰めると軽く踏み込もうとする真由美の足を引っ掻けて転がしてその要領で地面に叩きつけた。


「がっ・・・!」


背中をしたたかに打って苦悶の声をあげる真由美を瑠璃は無慈悲にもそのまま一発殴った。


「あんたが何をしようと私はね、別にどうでも良かったの・・・でも」


どかっ!と顔面に一撃入れて瑠璃は言葉を続ける。


「私の大切なものを傷つけるやつは許さないーーー例え仲間でもそれは例外じゃない」


どかっ!目に拳が入り片眼が見えなくなる真由美ーーーだが、瑠璃は手を止めず、達也に見せないような冷徹な表情と声音で続ける。


「そんな個人的な事情を抜きにしても・・・もはやあんたは毒にしかならない。邪魔な存在なの」


どかっ!顔面がアザになっていて瑠璃の拳も若干血が滲むが・・・瑠璃は構わず続ける。


「だから・・・本当なら殺したいくらいだけど・・・」


そんなことをすれば達也といられなくなると言って瑠璃は最後に一発顔面に拳を叩きつけてーーー真由美の意識はそこで落ちた。


この日のことが原因で真由美はチームから不名誉脱退扱いになり・・・また、精神的なもので病んで施設に入ることになったのたが・・・それはまた別の話。



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