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45 僕と彼女といつもの光景

あのあと・・・結局僕は早退することにした。

こんなアザだらけの身体のままでいるわけにもいないので簡単に瑠璃さんに手当してもらってから瑠璃さんと共に自宅に帰る。


ーーーなお、瑠璃さんは僕を一人にするのは危ないと言ってついてきてくれた。

普通は逆な気がするが・・・うん、あんなことがあったあとでは流石に何にも言えないよね。


「タツ大丈夫?」


「うん。瑠璃さんの手当てのお陰で痛みもないよ」


流石に全快とはいかないけど、不思議なことにそこまでアザや傷は多くないので、そう元気に答えるがーーー少し不安そうな表情の瑠璃さん。


「ならいいけど・・・無理はダメだからね」


「うん。わかってるよ」


「それから・・・タツは今後ああいうことがあったら絶対に私に隠さないで」


「うん・・・」


確約されて出来ないがそう頷いておくと瑠璃さんはため息をついた。


「まったく・・・あんな奴らに私のタツが痛めつけられたなんて頭にきちゃう。本当ならあの場で全員殺してたところだけど・・・」


「・・・・・」


うん。犠牲者を減らすためにも瑠璃さんに隠し事はしないでおこうと心に誓った。まあ、そもそも瑠璃さんに隠し事なんて出来るわけがないからいまさらかもしれないが・・・


「でも・・・タツが無事で本当によかったよ・・・」


「・・・うん。心底させてごめんね」


「本当だよぅ・・・もぅ・・・」


少し涙ぐみながらそう言う瑠璃さん・・・あぁ僕はダメだな。笑っていて欲しい好きな女の子にこんなに心底かけて・・・


「だから、今日1日はタツは絶対に私の言うことを聞くこと。いいね」


「・・・わかったよ」


うん、どんどん瑠璃さんに頭が上がらなくなってきてる。順調にてだまに取られてるような気もしないでもないが・・・瑠璃さんからのワガママならある程度許容してしまう自分のチョロさに呆れてしまうよね。うん。


そんなことを考えているとあっという間に家に到着してしまう。玄関を瑠璃さん用の鍵で瑠璃さんが開けて(だいぶ前に茜姉さんから貰ったようだ)くれたので僕はゆっくりと靴をぬいでとりあえず部屋に向かう。なお、僕の部屋の鍵も何故か瑠璃さんがいつの間にか入手していた件については・・・触れない方がいいのだろう。


まあ、僕が知らない間に家族と連絡を取っていた瑠璃さんだからそれくらいは当然なのかもしれないが・・・なんか僕のプライベートってほとんど瑠璃さんに筒抜けなんだろうな。


1男子学生として嬉しくないわけではないが・・・彼女が家族以上に自分のことを知ってるとわかって若干嬉しくなる僕もやはりどこか変なのだろうか?


「さて・・・とりあえずタツご飯は食べれそう?」


「うん。お腹は空いてるけど・・・」


「じゃあ、少し何か作るね」


「あ、それなら瑠璃さん今日の分のお弁当でいいんだけど・・・」


そう言うと瑠璃さんは首をふっていた。


「タツが怪我してるからもっと体にいいもの作るよ。すぐできるから待っててね!」


そう言って颯爽と部屋から出ていく瑠璃さん・・・勝手知ったる家というか、台所とかその付近についは住人の僕より熟知してるのはーーー瑠璃さんなら当然と考えるべきなのだろうか?


そんな感じでしばらく待っていると何やらいい匂いがしてきて瑠璃さんがお盆にお皿を乗せて部屋に戻ってきた。


「お待たせー。今日は簡単に親子丼作ってきたよー」


なるほど、この匂いは親子丼の匂いだったのかと思っていると丼ぶり(こんなの家にあったっけ?)を置いてからスプーンで少し掬って僕のほうにまるで・・・というか間違いなく「あーん」を急かすような感じで出してくる瑠璃さん・・・それに今日ばかりは何も言えず僕は大人しくあーんをして食べる。


もぐもぐ・・・うん、卵と鶏肉とご飯がとってもあう。やっぱり僕としては丼もので一番美味しいのは親子丼だなーと思っているとまた差し出されるスプーン・・・


もぐもぐ・・・途中、喉が乾くとタイミングよくお茶をくれる瑠璃さんと無言の中でもツーカーな感じのリズムで食事をするーーーなんか熟練夫婦みたいで悪くないが・・・この年齢でここまで意思疎通の完璧なカップルでどうなんだろうと思わなくはないが・・・まあ、何事もなれだなと思って食べる。


しばらくして食べ終わると瑠璃さんは食器を片付けに一度下に行ってからーーー戻ってくると言った。


「ボロボロなタツは今日は大人しく私と一緒に寝ること・・・いいね」


有無を言わせない・・・ノーと言う前に布団に入ってくる瑠璃さんーーー瑠璃さんの体温が怪我してるところに心地よく広がっていくが・・・その女の子独特の甘い香りに僕の理性が悲鳴をあげているのは言うまでもないだろう。


瑠璃さんが柔らかくて、温かくて、気持ちいい・・・けど、理性的には狼さんが羊さんを今まさに食べようとしているような状況だと言えば理解できるだろうか・・・うん、まあ、ぶっちゃけ瑠璃さんの心地よさに男として限界が近いが・・・ヘタレな僕は決してこの後に18禁エロゲー主人公的な行動は起こさずにゆっくりとラノベ主人公なみの鋼の精神力で耐えましたよ。ええ。


理性との戦いは激化していく・・・。





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