28 僕と彼女と家族との連絡
「タツ・・・これなあに?」
はい。無理でした。
現在僕は瑠璃さんに隠していた手紙を見つかりにっこりと・・・しかし逆らうことは許さんと言わんばかりの圧のあるそれに屈していました。
うん。瑠璃さんに隠し事とか出来ないとはわかっていたけどね。
ただ、大事にしたくなかったから黙っていただけだけど・・・それも終わりか・・・
「えっと・・・朝来たら机の上に置いてあって・・・」
「机の上に?そう・・・」
あれ?思っていたような反応とは少し違うような・・・何事かを考えていた瑠璃さんはしばらくしてから一つため息をつくと、いつもの微笑みで言った。
「とりあえず・・・お昼にしようか」
・・・・うん。何かありそうな気がひしひしとするが・・・おとなしく頷いてから瑠璃さんお手製のお弁当を受けとり二人で食べ始める。
「はいタツ。あーん」
・・・・最近これで食べる機会が増えたせいかこれに関してはもはや自然に行えるようになりましたよ。ええ。
「美味しい?」
「うん。いつも通り美味しいよ」
「なら良かった」
にっこりと微笑んでから更に他のおかずを僕の口に運んでくる瑠璃さん・・・美味しいけど・・・時々間接キス的に瑠璃さんの箸が僕と瑠璃さんの口を行きするのにはいまだにドキドキします。
え?慣れろって?
いや、いくら慣れろと言われてもこればかりは・・・健全な男の子なら好きな女の子からの間接キス的なものにでもドキドキしてしまうわけで・・・いくら普通にキスしたりしてもやはりそういう何気ないことに照れがあるのは変わらないわけで・・・
「あ、そうそう・・・今晩は何が食べたい?」
「え?今晩って・・・」
「あれ?今日は茜さんいないのよね?」
「そうだけど・・・僕言ったっけ?」
確かに今晩は茜姉さんいないから夕飯どうするか考えてはいたけど・・・僕、瑠璃さんにそのことを言った記憶がないような・・・
「茜さんからLINEで聞いたのよ」
・・・姉と彼女がLINEしていることが判明しました。
え?茜姉さん瑠璃さんとLINEしてるの?マジで?
「いつの間に・・・」
「結構前からよ。一応お義父様とお義母様とも連絡はとってるからタツのここ最近のことも筒抜けよ?」
・・・・・あれ?お父様お母様って義理の方だよね?
え?うちの親とも連絡取ってるの?
「そ、そうなんだ・・・最近二人に会ってないから知らなかった・・・」
「お義父様もお義母様もタツのこと心配してたから『タツは私といちゃいちゃしてるので大丈夫です』って言っておいたよ」
くすりとそう言われたけど・・・僕的には彼女が僕の家族全員と連絡取っていて尚且つ、惚気ていたことにかなりの恥ずかしさで赤面状態は必然ですよ。
結局、瑠璃さんは手紙のことは特にこれ以上言及はせずに・・・ただ、手紙は没収されただけで終わった。
裏で何がおころうと僕にはどうすることも出来ないので・・・仕方無い。うん。




