26 僕と彼女と変わらぬ想い
本日2話目です。
「タツ・・・巻き込んでごめんね」
あのあと・・・事後処理を部下に任せた瑠璃さんと共に僕は自宅へと一度帰ることにした。
時間もお昼過ぎなので・・・もう今日は学校はサボることにして、とりあえず家に帰ってきたのだが・・・終始黙りをしていた瑠璃さんが家に着いたと同時に僕に抱きついて言ったのが今の台詞だ。
「タツ・・・どこも怪我ない?何もされなかった?」
心配そうに僕の体をペタペタ触る瑠璃さんに僕は「大丈夫」と答えようとしたところで、瑠璃さんの手が、さっき青髪さんに蹴られたところにあたり思わず顔を歪ませてしまう。
「タツ・・・ちょっと見せて」
イエスともノーとも言えずにそのまま僕の上着は捲られて・・・少し痣になってる腹部を瑠璃さんに見られた。
「・・・誰にやられたの?」
「えっと・・・さっきの青髪の人・・・」
「そう・・・やっぱり殺しておくべきだったかしら・・・」
ぶつぶつと恐ろしいことを呟く瑠璃さん・・・ちなみにあのあと青髪さんはかなりボコられたみたいだけど・・・命はあるはずだ。
瑠璃さんが人殺しにならず安堵するべきなのか・・・はたまた、ボコられた青髪さんにざまぁと言えば良いのかよくわからないが・・・
「瑠璃さん・・・助けてくれてありがとう」
「タツ?」
不思議そうな表情の瑠璃さんに僕はなるべく優しく頬笑みかけた。
「瑠璃さんのおかけで、何もなかった・・・だから、ありがとう」
「・・・それ言ったら、私のせいでタツが危険な目にあったのよ?」
「瑠璃さんのせいじゃないよ」
「でもーーーん!」
尚も何かを言いそうな瑠璃さんに・・・僕は無理矢理気味にキスをした。
今までキスは何度かしたけど・・・僕からしたのははじめてなので、瑠璃さんは目をぱちくりさせて、驚いたように・・・珍しく赤い頬が目立つように呆然としてこちらを見ていた。
そんな瑠璃さんに・・・やっぱり顔が真っ赤であろう僕は視線をそらして言った。
「その・・・守ってくれたから僕としてはそれで十分だよ。瑠璃さんと付き合ってことに、こういうことがないとも思ってなかったわけではないし・・・でもねそれでも一つだけ確かなことがあるんだ」
「・・・なに?」
「その・・・僕は何があっても・・・瑠璃さんと一緒にいたいってこと」
どんな目にあおうと・・・好きな人と一緒にいたいという気持ちは僕には揺るぎそうもない。
また、今回みたいなことがあるかもしれないし、次は殺されるかもしれない。
それでも・・・
「足手まといでも・・・瑠璃さんが僕を捨てない限りは瑠璃さんと一緒にいたいって・・・改めて思ったよ」
「タツ・・・」
その僕の言葉に一瞬瞳をうるっとさせた後に瑠璃さんは・・・ガバッと抱きついてきた。
「ちょっ・・・瑠璃さん?」
「タツ・・・無事で良かったよぅ・・・」
「瑠璃さん・・・」
そのまま珍しく子供のように泣き出した瑠璃さんを僕はそっと抱き締めていた。
瑠璃さんが泣き止むまでずっと・・・




