↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/64

令嬢って柄じゃない

サブタイトルに数字を入れるのがめんどくさくなりました

正直に言おう。


やっぱり私は令嬢に向いていないかもしれない。


だってカーペットとか壁にかかってる絵とかいかにも高価そうな時計とかが家中にあるんだよ!?


壊したら…やばい、今までの私はなぜ平気だったんだ。


しかもやたら広いし…何部屋あるの?!


「ライカちゃん?どうしたの?早くお風呂行きましょう」


お母さん…じゃなくてソニア……ん?お母さんであってるよね?


が手を差し伸べてくる。

しかも満面の笑みで。

金髪の髪がキラキラ光っててキレイ…

しかも私とお揃いのケモ耳ですよ!

私は美しいお母さんを持って幸せです。


「はーい」


しかもこの細い指!

もう令嬢らしさが満載……ん?


モニュモニュ


……


「ライカちゃん?私の手がどうかしたかしら?」

「ううん。なんでもない。お風呂行こ!」


このお母さん……なかなか鍛えてますね。

細い指でキレイな手だと思ってたんだけどなかなか強そう、もうちょっと私が大きくなったら練習相手に……あ、令嬢はそんなことしないんだった!


そんなことを考えている間に浴室に着いたらしく


「はーいライカちゃんバンザーイ」

「ば、バンザーイ」


自分で服ぐらい脱げるわぁ!

と思いつつも言われるがままになってました。


あ…ブラ……


無情にもブラからパッドが溢れ落ちる。


「ライカちゃん…憧れるのはいいけどまだ無くても大丈夫よ?」


諭されてしまった!

くぅぅ……やっぱり持ってる人は余裕がありますなぁ!


だいたいEカップといったところか…


ふ…ならば私の前世(C〜D)より少し大きいだけではないか!


私のおっ○いスカウターは誤魔化せない!


そしてお母さんが脱ぎ始める。


「さて…と!」


そこには……


「やっぱりサラシはきついわねぇ、でもコルセットよりはマシねぇ」


そのド級の胸をサラシが押さえつけていた。

そしてサラシが床に落ちるとそこには爆乳といっても過言ではない女なら誰もが…少なくとも私は一回は憧れたモノがあった。


………デカくてもいいことないもん。

ブラつけてないと痛くなるだけだし。

肩こりが酷くなるし。

ロクなことないもん。


「どうしたの?ライカちゃん?」


たゆんたゆんのソレ…おそらくIカップあたりだろうか。

比べて自分の胸を見る。


ちょっと膨らむばかりの悲しい胸である。

ブラもいらないレベルの物悲しさ。


いや6歳児ならばこれくらいだったはず…多分。


「なんでもない…です」

「そう。じゃあ入りましょうか」


そしてお母さんが扉を開けると


「おぉ」

「どう?ライカちゃん?これが我が家のお風呂よ!」


……でかい。

その一言に尽きる。

大理石っぽい何かでできた床!

8人くらいが一緒に入れそうな浴槽!

そしてシャワー!


……ん?シャワーあるの?異世界なのに?

しかもあれ。ボタン押すと自動的にいい感じのお湯が出てくるやつ。

私の前世のお風呂だとお湯と冷水を上手いこと合わせて温度調節しないといけなかったからなぁ。


異世界は案外進んでるのかぁ


「ライカちゃん…顔をまず洗いましょうか」


お母さんに連れられてシャワーの前まで行く。

流石にプラスチック製品はないみたいで安心した。


「目を瞑ってねー」


顔にお湯が掛かる。

優しく頰を撫でられる。


「はい!もう目を開けていいよ」


目を開ける…鏡に映った自分の顔はちゃんと綺麗になっていた。


「ありがと」

「どういたしまして!ついでに体も頭も洗っちゃってからお風呂に浸りましょう!」


お母さんがガラスの容器の中からシャンプー的なものを取り出す。

香りもいい感じ。


頭を優しくマッサージされるみたいな感じで洗ってもらえた。

体は自分で洗おうとしたけど…


「だーめ。今日は私が洗うの」


と言って聞いてもらえなかった。


くすぐったかった。

脇の下とかお股とかは自分で洗いたかった…あと耳、ケモ耳がやばかった。

なんというか…とにかく変な声出た。


リンスを流す。


今度は私がお母さんを洗った。

仕返し。ケモ耳とか他にもいろんなところを全身くまなく洗わせてもらった。

お母さんもちょっと変な声が出ていた。


「ふわぁ〜ぁー」


なんというか…ケモ耳ヤヴァイ


お母さんの後をついて行く。

ふとここで気づいたのだがお母さんにも尻尾がない。

マナを目に集めると見えるようになった。


またお揃いだ!


「お母さんの尻尾、私とお揃いだね!」

「そうね!いつもは邪魔だから非実体化してるけど別にお風呂の時ぐらいはいいよね?」


そう言うとお母さんに尻尾が生えた。

生えたって言うのはおかしいけど……実体化?したっぽい。


「あれ?ライカちゃん……もしかして実体化できること知らなかったの?耳だってほら……ね?非実体化させたりこうやって……実体化させたりできるんだよ?あれ?」


お母さんはケモ耳を消したり見えるようにしたりしたのち考え込み始めた。


考えるのはいいんだけど、ただ……体がちょっと冷えてきました。


「入ろ?」

「…あぁ!そうね。入りましょうか」


そしてやっと、やっとお風呂に!

何日ぶりだろうか!

これぞ!心の洗濯!


両足が水面に乗った(・・・)


……忘れてた。

私はそういえば精霊の加護的なもので無意識だと水に沈まないんだった。

そう思った途端水の中に足が沈んだ。


……一気に。

バッシャーンという音も水しぶきも立てずに沈んで行く。


立てた音はどちらかというとポトン…みたいな音だった


私は慌てて手を動かすが水の抵抗をまるで感じない。


足掻くのがめんどくさくなったのでそのまま何もしずに沈む。


意外と深いなぁ


というか背中が浴槽の底に付いてるし!

浮力どこいった?!


うーん…多分沈もうと思ったから浮力がなくなったんだろうなぁ


まぁ呼吸はできるから問題ないんだけど、目にも染みないし。


視界にお母さんが映る。


でかい胸ってマジで浮くんだ…


なんてなんかな考えてたらお母さんの様子がおかしい。


右を向いたり左を向いたりと忙しそうだなぁ。


それにしても最近体を動かせてないなぁ。

ダンジョンとかいいかもしれない。


でも令嬢はダンジョンなんていかないよなぁ


「はぁ」


ため息が出る。身分ってほんと大変だなぁと令嬢1日目にして心が痛みます。

今度イーストライトとしてダンジョンに行こうかな。



私の出したため息が水面で弾ける。


するとキョロキョロしていたお母さんがため息が弾けた方向を見た。

そしてゆっくりと視線を落としてきて私を見た。

若干震え始めてるしどうしたんだろう?


あー、本読みたーい。


神様文庫でもいいかな?

でもマギナさんからもらった魔導書もまだ結構残ってたしリーブさんからもらった回復魔法の指南書も読み直しておこうかなぁ。



そんなことを考えつつボーとしているとお母さんが突然私を抱きしめ浮上した。


「ライカちゃん!ライカちゃん!しっかりして!」


若干涙ぐむケモ耳美女。

画になります。


またボーとしていたら突然床に置かれた。

冷たい!

それと同時に何を思ったのかお母さんが私の胸を軽く叩いてきた。


いや、意外とヘヴィな一撃なんですけど…


「ガふっゴフッ」

「あぁ良かった!」


え?よかった?良かったって何が!


「溺れて死んでたかと思った…本当に良かった……本当に心配したんだから……」


…そこで私はようやく気づいた


普通は水の中で呼吸はできなかった、と。


そう考えると殴ったのは水を吐き出させるためだったんだろうし涙ぐむ理由もわかった。


「ごめんなさい…」


これからはそういうズレに気をつけないとなぁ。


「別に…いいのよ…わたしが悪いの…本当に良かった」


お母さんが私を抱きしめる。

必然的にその柔らかな胸に顔が押し付けられる訳でありまして。


まぁ精霊の加護的なもので窒息もしないから問題ないんだけどね。

本当どうなってんだ。

呼吸しなくてもいいってのは……うん、とうとう生物やめたか?


それにしても柔らかい。

全身から力を抜いて身を委ねたままってのもなかなか気持ちがいい。


嗚呼、極楽ぅ〜。


「ハッ?!ライカちゃん?しっかりして!」


今度はなんだってんだ…


「私としたことが…胸で窒息させるなんて…ライカちゃん、ライカちゃん!」


それだーーーーーーー!!!


そういえば息しないと人って死ぬんだった!

まぁ普段はちゃんと呼吸してるよ?

無意識でちゃんと呼吸してるから。

してるのかな?……不安になってきたんだけど。


「ライカちゃん、しっかりして!スーッ」


ん?何……を?


ま、さ、か……人工呼吸!?


ファーストキスは好きな人にと決めているのです!

断固拒否!


「大丈夫だよ」

「…よかった。本当に良かった…」


お母さんはどうやらドジ属性があるんじゃないだろうか?


そんなこんなで長風呂が始まった。


お湯はぬるめ…だと思う。

体が熱さ寒さに強くなっていると自負しているので正直なところあまり変わらなかったりする。


ちょっと時間が経った時お母さんが口を開いた


「ライカちゃんの親ってどんな人だったか覚えてる?」


どんな…か…


前世のならお父さんは…よく覚えてないなぁ。

『俺!勇者!』とか言ってお酒の席で裸芸とか家でやってたりしたような…まぁいいや。


お母さんは…料理もできるし、掃除も…とりあえずなんでもできるのに何もやりたがらない人だったかなぁ


あっでも


「(肉体)言語のプロでした」


本当に今になって思い出すと惚れ惚れするくらいの格闘術だったなぁ。

護身術も簡単なのは教えてくれたし。

呼吸投げとか手刀とか一本貫手突きやら添え突きとか色々やったけど結局一回も使わなかったなぁ


まぁヘタレだししょうがなかったかなぁ


ちょっと遠い目をしていると突然、お母さんは目をウルウルさせ始めた。


かわいい。


「そうなの…世界中を旅する素晴らしいお母さんだったのね。…私もそんな素晴らしいお母さんになれるよう頑張るわね」


ん?なんか私の元お母さんが勝手に殺されてるぞ?

なんか普通にドラゴンとか倒せそうなお母さんなんだぞ !

あれが死ぬはずないでしょう。


ま、関係ないしいっか。


「りゃあ、きっと伝えきれにゃかったことがたくさんあるだりょうからそりぇも教えにゃいと…」


それにしてもなんだかお母さんの肌が赤くなってきてるような


「ひゃありゃいかちゃんもうでましょうか」


あ……完璧にのぼせてますわ。


「ありぇりぇ〜?天井が回ってるぅ〜?」


よし誰かを呼ぼう。

男はダメだから…ミーシャかな


「ミーシャ」

「はいここニャア!」


天井裏からミーシャがつる巻きのまま落ちてきた。


「あるっ嬢様。とりあえずこれを解いてほしいのにゃ」

「わかった。お母さんを運んでくれない?ついでに服もお願い」

「了解しましたにゃ」

「ありがとう」

「その礼、服やら諸々全てを準備していたフェルの代わりに受け取っておきますにゃ」


そんな感じでことなきを得た。


私もお風呂を出て体をミーシャが持ってきたタオルで拭く。

どうやって洗っているのか気になったので聞くと洗濯機があるらしい。


やっぱり異世界は意外と進んでる。


無限収納からドレスを出して着ていく。


白色のワンピース、肌触りがいいパンツとブラジャー。もちろんパッドは入れます。

パッドは暗器だから!別に胸を大きく見せようとかいう他意はないから!


そしてさりげなく忘れていたティムからもらった腕時計を装着!


多分1年くらい収納の肥やしになってました。

ティム神ごめん!


そして脱衣所に当たり前のように置いてある扇風機の前に行きワンピースをたくし上げ風に当たる。


しかも扇風機は羽のないタイプ!


あ〜涼し〜。


ついでにドライヤーを使って髪の毛を乾かす。


「ライカちゃんやってあげるわ」


お母さんが復活したらしく髪を乾かしてくれるらしい。


ところでワンピースをたくし上げるとこ見られてないよね?


髪を乾かしてもらうこの感じ…前世ではなかったなぁ。


結構気持ちいいね。


森の家にもドライヤーとか扇風機欲しいなぁ。

作ればいいか。

なら後回しでいっか。


「はい完成!」

「ありがと、お母さん」

「どういたしまして!」


こんな感じで和やかに過ごすのはすごく心地いいなぁ


「ところでライカちゃん」

「なんですか?」

「やっぱりスカートをたくし上げるのは女の子としてどうかと思うの」


み、見られてた!


「やっぱりね、令嬢としてとかじゃなくて女の子としての常識とかがライカちゃんには抜けてるの」


最近は『人として』とか『生物として』とかの常識が抜け始めましたけども


「だからお母さんが優しく教えてあげるね」


出会い→睡眠→お風呂→指導(スパルタ)


こ、これはフェイリルさんパターン?!











最近スーツを買ったのですが、試着するときに『破れたらどうしよう』とか思いながらビクビクしてました。

破れなくてよかったです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。