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できるVRMMO ガチプレイヤーの作り方  作者: シャドウ
第一章:はじめてのVRMMO
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第5話 チュートリアル開始

 ナビゲータの言葉と同時に世界が暗転した。どこかの部屋の中に転移したらしい。周囲を見渡しみると部屋はあまり広くない。床には青い光を放った幾何学的な紋様が床に描かれてある。近くには兵士の装備をしている年若い男が座っていて言葉を掛けてきた。


「ようこそ王都ペリセリアへ。次元の旅人だろう? 歓迎するぜ」

「ありがとうございます? 次元の旅人ですか?」

「兄ちゃん、別の世界から来たんだろう? ここでは別の世界から来た人をそう呼んでいるんだ」


 なるほど、そういうゲーム設定ですか。ここは話しを合わせておくか。


「はい、どうやら貴方たちのいう次元の旅人らしいです。でも、なぜ分かったんですか?」

「初めて次元の旅人が来る場合は、神殿に転送されてくるんだよ。俺は初めてこの世界に来た旅人が、迷わないようにする案内人ってわけだ。必要ならこの街を案内するぞ。必要ないならこのまま出て行ってもかまわないが?」


 ゲーム開始によるあるチュートリアルぽいな。最初だし案内してもらおうかな。


「では、案内お願いできますか?」

「よしきた! じゃあパーティを組もうぜ。はぐれたら困るからな」


『NPC:アントニーからパーティに招待されました。受諾しますか?』


 システムメッセージの音声が頭の中に流れてきた。同時にパーティ加入の可否の選択肢画面が表示される。受諾ボダンをポチッとな。


「パーティは組めたようだな。王都を案内するが、旅人さんは何かやりたいことがあるのかい?」

「やりたいことですか? 剣術と武器鍛冶のスキルがあるので、モンスターと戦ったり武器作ったりすることかな? あぁ、挨拶遅れましたね。名前はマーサルです。よろしくお願いします」

「じゃあ、マーサルと呼ばせてもらうぜ。俺のことはアントニーと呼んでくれ。やりたいはモンスターとの戦闘と武器鍛冶だな。まずは冒険者ギルドに案内するぜ」


 先導するアントニーの後をついていき神殿を出ると、街の中心部にある大きなお城が目に付いた。高い建物なのでよく目立つ。

 次に気になったのは高い城壁。見た感じだと街をぐるりと囲んでいるような感じだ。

 神殿を出てすぐのところに、転移してきた部屋にあったような青い光を放つ紋様が床に描かれてある場所に到着した。


「最初にこれの使い方を教えるぜ。これは転移紋といってな、王都の各所あちこちにこの転送紋が設置されているんだ。この転移紋の上に乗ると、王都のマップが頭の中に浮かび上がってくる。とにかく実践だ、まずは乗ってみな」


 転移紋の上に乗ってみるとマップが目の前に表示された。マップ上にはいくつもの光点がちらばって点滅している。


「マップ上にいくつもの光点が点滅しているだろう? その光点の位置に転移できるんだ。念じるとその場所に転移できるぞ。冒険者ギルドって書いてある光点があるだろう? そこに転移だ。ついてこい!」


 アントニーが瞬時に消える、先に転移したようだ。すぐ後を追うとアントニーが待っていた。


「よし、無事に転送できたようだな。ここがお待ちかねの冒険者ギルドだ。最初に冒険者登録をするんだが……最近、旅人の来訪が増えていてな。窓口が混んでいるんだよな」


 ははは……今日が発売日だからね。混むのは当たり前か。だが問題ない。行列には慣れている。そういうお国柄だからな!


「仕方ないですね、待ちますよ。行列には慣れてますし」

「並ぶときは、まずはこのボタンを押すんだ」

「このボタンですか? えっ、これはまさか順番待ちの発券機!?」

「やっぱり知ってるか。向こうの世界にも同じようなものがあるんだよな。まあ、券は出てこないんだが」


 ボタンを押すと券ではなく、行列待ちの画面が表示された。表示を見つめていると、あと16人待ち……14人待ち……10人待ち……とカウントダウンされていく。そして15分後、8番の窓口にお越し下さいのアナウンスが流れる。このシステム化された待ち行列にどこがファンタジーやねん、とツッコミたくなる。


「大変長らくお待たせいたしました。ご用件をお伺いいたします」

「冒険者登録をしに旅人さんを連れてきたぜ。手続きしてやってくれや」

「かしこまりました。そちらの方でいらっしゃいますね。こちらに手を置いていただけますか。」


 窓口の机の上には、青い光を放った端末が置かれてあり、手をかざすと「ピッ」っという音が鳴る。


「お名前はマーサル様ですね。間違いございませんか?」

「はい。間違いありません」

「では登録致します。しばらくお待ちください。」


 手をかざすだけで個人情報を読み取って登録も出来ちゃうとか、とても便利なファンタジー世界ですね! 何か想像していたイメージと違う。もっとこうさ、登録用紙に名前書くみたいなアナログにできなかったのか? そういう雰囲気を楽しむ為の仮想世界だろうに! この設定考えた奴を小一時間ほど問い詰めたい。


「手続きは以上になります。他にご用件はございますか?」

「ねえちゃん、冒険者ギルドの役割を、マーサルに説明してやってくれないか? 初心者用の簡単なやつでいいからよ」


 一瞬、間が空き、受付さんが息を吸い込んだ。


「冒険者ギルドの重要な役割は二つございます。一つはモンスター討伐クエストの管理です。依頼、受注、完了、キャンセルの報告は当ギルドで承っております。もう一つはギルド員の人事管理です。クエストを達成すれば貢献度が上がります。未達やキャンセルをすれば貢献度が下がります。一定の貢献度に達すると、ランク昇任試験クエストが受注できるようになります。ランクが上がれば報酬の良いクエストが受注できるようになり、ギルド員特典も多く受けられるようになります。以上、簡単にご説明しましたが、何か質問はございますでしょうか?」


 すらすらと一気に説明された。きっと何回も同じようなことを聞かれて同じように答えてきたのだろうな。


「よく分かりました。ありがとう」

「よし、ということで次はクエスト受注だな。近場の野うさぎ討伐のクエストでいいか。たいていは常時クエストだからリストにあるはずだ。あるよな?」


 アントニーが受付のおねえさんに確認すると受注できるクエストの一覧が表示される。

 野うさぎ討伐クエストは・・・・・・これかな?


「ありましたよ。これですよね?」

「ああ、これだ。これを受注してくれ」


 受注すると、野うさぎ退治がクエスト受注リストに表示される。


「受けましたよ」

「俺も受注した。クエストも受けたことだし。いよいよ戦闘だな。街の外にいくぞ!」

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