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できるVRMMO ガチプレイヤーの作り方  作者: れんこん
第一章:はじめてのVRMMO
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第4話 キャラクターメイキング

 キャラクターメイキングという名の説明会です。

 部屋に戻り買ってきたゲームのパッケージを開けて中からコードが書いてある紙を取り出す。コードをスキャンしてゲームアカウントにリンクさせた。これでプレイできるようになったはずだ。

 

 ヘッドマウント型のVR機器を装着し、体をベッドの上に横たわらせてVR機器を起動する。現実世界の五感が遮断されVR世界に意識を転移すると、そこは見慣れたVR世界のロビー空間だ。目の前にはディスプレイ画面が空中に浮いており、画面の中には【Kingdom of Fantasia VR Online】のアイコンが表示されている。アイコンをクリックするとすぐにVRムービーが始まった。


「スキップ」


 音声で指示を出し、オープニングムービーをスキップする。クリエイターの人には申し訳ないけど長々としたゲームのオープニングムービーは見ない派なんだよね。

 スキップすると世界が暗転し、真っ白な空間に転移した。しばらくするとAIナビゲーターからの音声が聞こえてくる。


『はじめまして。【Kingdom of Fantasia VR Online】の世界にようこそ。キャラクターメイキングを行ないます。まずは種族を決めていただきます。種族のサンプルはこちらをご覧ください。不明な点がございましたら、ご質問ください』


 ナビゲーターの説明が終わると目の前にそれぞれの種族のサンプルモデルが出現した。モデルの横のウィンドウを見ると種族の説明文が表示されている。内容は得意分野等の向き不向き、初期ステータスやスキル、成長率等だ。


「迷うな……どれがいいんだろう。おすすめはないの?」

『ご希望のプレイスタイルや外見等はございますか?』

「いや、よく分からないし特に無いかな」

『それでしたら、人族はいかがでしょうか? 外見も普通ですし、能力も平均的で何でもそつなくこなせます。ただしどの分野でもトップになるのは難しい種族になります。』

「じゃあそれで」

『種族を人族にしました。続いて、アバターのモデリングを行います。人族での変更可能範囲に限られますのでご了承ください』


 どれどれ。髪の色は……かなりカラフルな色が使えるな。蛍光色にもできるって、さすがファンタジー。メッシュも入れ放題で、レインボーカラーにもできるみたいだ。目もカラコンだと難しい色合いまで調整できる。光る瞳とか。髪型サンプルも重力さん仕事して下さいってレベルの奇抜なものがあったり。コスプレ風のアバターもできそうな感じだな。ナビゲータに具体的な指示を出せば自然な感じでカスタマイズしてくれるようだ。



―――――



「よし。こんなところだな」


 アバター作るのに3時間も掛かってしまった。

 最初は調子に乗って、シュンみたいなベビーフェイスのイケメンにしてみたり、ファンタジーだからと外国人俳優ぽいアバターにしてみたり、興味本位でアニメっぽい赤髪に光る赤目の厨二全開なアバターも作ってみたんだけどさ……自分の体として使うとなると違和感がすごい。

 最終的に完成したアバターは、無難に身体リアルスキャンをベースにすることにした。

 身長とか骨格変えるとリアルとの感覚差が激しくなるしな。

 顔パーツはちょっといじってイケメン風にしたけどこれぐらいなら許されるはず!

 あとは体重は落として細マッチョ風な筋肉で調整してっと、理想の俺を詰め込んだ妄想のアバターの完成だ。


『アバターのモデリングを終了します。続いて、スキルをセットしてください』


 スキルセット画面が表示されたので保有スキルリストを見てみると、分類的に武術系、魔法系、生産系、採集系と4系統に分かれていて、スキルレベルも存在し全てのスキルがLv1になっている。スキルセットポイントは5Pあり、武術系と魔法系のスキル消費ポイントは3P、生産系と採取系の消費ポイントは2Pに設定されている。どうやらスキルセットポイント5Pを越えないようにスキルをセットしなければならないようだ。初期保有スキルは全部で20個もない。あまり選択肢はなさそうだ。ちょっとナビゲーターに確認してみるか。


「スキルの選択肢少なくない?」

『初期で選択できるスキルは制限されております。これ以外のスキルはゲーム内で取得できる可能性があります』

「ここで選択した以外のスキルを使いたい場合はどうするの?」

『ゲーム内にある【神殿】でスキルの入れ替えが可能です』

「スキルセットポイントの上限を増やす方法は」

『キャラクターレベルの上昇により増える場合があります。それ以外にも増やす方法はございますが、詳細はお答えするすることはできません』

「スキルレベルを上げる方法は?」

『課題クエストをクリアすることにより上げることができます』


 スキル入れ替えが可能なら適当選んでも問題ないかな。あとはスキルの内容を確認してみるか。


「武術スキルで剣とか槍とか選択できるみたいだけど違いを教えてくれ」

『それぞれの武術スキルは攻撃有効範囲が最大の違いとなります。格闘術は接近戦に強く、弓術の遠距離戦に有利です』

「それだと遠距離から攻撃できる弓術が有利な気もするけど?」

『状況次第です。弓術は遠距離で攻撃する場面では有利ですが接近戦では使えません。また乱戦状況にも不向きでしょう』


 想像していたよりもシビアな設定だった。ある程度戦闘スタイルを考えて決めたほうが良さそうだな。

 でもよく考えてみると武器ならスキル取得しなくても使えると思うのだけど?


「剣術スキルを取得していない場合、武器として剣を使うことはできる?」

『マニュアルモードでなら可能です』

「マニュアルモード?」

『マニュアルモードは貴方自身の完全な自由意志でアバターの肉体をコントロールすることです』

「ん? それが普通だよな。えーと、マニュアルモード以外があるの?」

『スキルを取得することにより、セミオートモードが使用可能になります。スキルをセミオートモードで使用すると、自動的に動作が補正されます。』

「つまり剣術の素人でも、スキルを取れば剣術が上手くなるってことか?」

『はい。スキルレベルが上がるほど、達人に近い動きができるようになります』


 最近のゲームはすごいな。こんな機能まで実装されていたのか。

 生産と採取はともかく魔法の場合はどうなるのか興味があるな。現実世界で使える人なんていないだろうし・・・・・・いないよな?


「魔法スキルはスキル取得しなくてもつかえるの?」

『魔法はスキルを取得しなければ使えません』


 まあ、そうだよね。現実世界に魔法はないからね。

 さて、スキル選択どうするか……。

 ファンタジーの王道といえば剣と魔法。現実世界で使えない魔法も魅力だけど、どちらかといえば剣で戦ってみたいな。【剣術】で3P使ったらあと残り2P。残りは生産系の【武器鍛冶】でも取ってみるか。自分専用の武器を作るとかロマンを感じるしな。


「よし決めた!剣術と武器鍛冶で」

『スキルの選択を完了しました。最後に名前を決めてください』


 名前・・・・・・名前か。考えてなかったな。適当でいいよね。リアルネームそのまま使うのはさすがにまずいし、呼ばれても戸惑わない名前となると……マサルだからマーサルにしよう。もうこれに決定。


「名前はマーサルにします。表示はカタカナで」

『【マーサル】ですね。名前を設定しました。キャラクターメイキングが完了しました。設定したキャラクターを作成しますか?』

「おーけー作っちゃって」

『キャラクターの作成が完了しました。【Kingdom of Fantasia】の世界に転移します。幸多き旅でありますように』

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