シャール家
予約投稿してませんでした、投稿遅れてすいません...
イギリスの郊外にある大きな屋敷、魔術師の一族シャール家の所有する屋敷である。
シャール家は第一の前兆の仲間であったメイフィス・シャールを祖とし、古くは宮廷に仕え、西洋魔術の発展を支えた魔術の名家である。
その大きな屋敷は朝霧やニゾルデの実家であり、千年以上前から没落することなく魔術師としての地位を保ち続けたシャール家の富を物語るように、小さな森や広い庭園のある古風な屋敷が存在する。
智也はその広い敷地を見て目を丸くしていた。
「めっちゃ広い敷地ですね......東京ドーム何個分ですか?」
敷地内を案内しているニゾルデが答えた。
「確か、東京ドームは大体4.7ヘクタールだから......五十個分かな」
「広過ぎないですか、管理大変そうですね......」
「それは使用人のみなさんに任せているんだ」
智也は開いた口が塞がらなかった。
(住んでる次元が違うのかもしれない......)
「さあ、着いたよ」
屋敷の前に着き、ニゾルデから屋敷に入るように諭された。
智也、朝霧、ニゾルデは屋敷の中へ入った。
屋敷の中に入ると、執事服を着た白髪の老人が三人を出迎えた。
「おかえりなさいませ、旦那様。ミスティファ様と彩島様もようこそいらっしゃいました」
その老人はセパスと言い、セバスチャンと言う感じの姿をしている。
「セパスさんなんですね」
「はい。よくセバスと間違われます」
「元気そうだねセパス」
「ミスティファ様もお変わりないようで嬉しく思います。お部屋に案内するのでお荷物を置いてください」
ニゾルデ、朝霧と一旦別れ、智也は客室へ案内された。
「セパスさんはこの屋敷に勤めて長いのですか?」
「はい。かれこれ五十年は仕えています。旦那様の奥様に拾われ、今でもこうして働かせてもらっているのは、とてもありがたいことです」
「セパスさんから見たニゾルデさんはどんな人ですか?」
「そうですね......聡明で、優しい方です......ですが、少し見ていて寂しそうに見えます......宜しければ、ニゾルデ様の話し相手になってください。着きました」
智也は客室に荷物を置き、足早に朝霧の元へ向かった。食堂で朝霧と合流し、二人は朝霧の部屋へ向かった。
朝霧の使用している部屋には強固な結界魔術が施されており、シャール家の人間でも立ち入りを禁じている。
朝霧は結界を解除し、扉を開けて中へと入った。部屋の中には大量の魔導書や魔導具が集められており、特に中心部にある二つの魔導具に目がいった。
一つは炎の入れられたガラス瓶で、部屋全体を明るく照らしている。ガラス瓶の中でも燃え尽きること無く燃え続けているその炎からは何か神々しい気配を感じられる。
もう一つは魔術の鎖で縛られた一冊の魔導書で、厳重に保管されている。
朝霧は炎の入ったガラス瓶を持って魔導書に近づいた。
「朝霧さん、その本は一体何ですか?」
「この本には、私が【神の眼】を読んだ時の記憶が残されている」
「それって、精神を乗っ取るっていう魔導書のことですよね?」
「そう。だからここに厳重に封印している......あくまで勘になるが、深淵の魔女に渡された【神の眼】の記憶は、この先必要になると思うんだ。この【神の眼】の情報をどうにかして安全に入手したい。そのために協力してくれ」
朝霧は本を手に取った。
「これから、この本にある情報を一部、複製する。もし、私に何かあったら、この魔道具を使って私の記憶を移してほしい」
智也は魔導具を手渡された。その魔導具に記憶の転写の魔術が付与されているため、朝霧の魔力を込めて活性化状態にあるこれを使えば、もしもの時でも対処できる。
「それじゃあ、準備はいい?」
「はい」
朝霧は記憶の複製を開始した──
勝手ながら、三月が終わったら忙しくなるので、一ヶ月ほど投稿を休みます。




