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イスファターナ戦記  作者: 結月詩音
三章 キシュの過去
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キシュの手記


 今でも、あの光景が消えることはない。


 目で、耳で、鼻で、触覚で感じたあの場のすべての情報が記憶されている。月日が経てば記憶は風化すると言うけれど、恐らくあの場で起きたほとんどのことを今でも鮮明に思い出し、語ることができるだろう。


『ソウェスフィリナ』とそう聞くだけでもこの身の何かがむしばまれる。


 あのときの俺に出来たことは、あれ以上にはなかった。こうしていれば…!という後悔がよぎるのは、騎士として重ねた日々で思うことだからだ。


 あの日、何万という命が奪われた。

 その根源は俺だ。


 この記録が俺の全て。

 俺が俺であるための戒めの記録。


 そして、シウォンの願う未来を共に歩くために、己が何者であるかを記したもの。


 この記録に、シウォンに仕えはじめてからの日々も綴ることにしよう。


 失った命の分、俺には生きる意味があるはずだから。

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