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最終章 帰路

警察24時見てるとコンビで組んでる警察官の顔が同じように見えてきて『親戚ですか?』と思いたくなります

最終章の最終章です

次回で最終回です

あったかいのか寒いのかわかりませんね

 突入していた部隊から比嘉と吉野がいないことを無線で受けると橘はすぐさま島津・浅野・下川・李そして機動隊員である猪又に別行動をとり創作に向かわせるように命令すると比嘉の思惑に対して最悪だと感じながら速球に確保しなければと言う思いが強くなった。



このままだとまずい、取り返しのつかないことになると捜査員たちに無線を入れようとするも下手に刺激させれば帰って危険としかいえず悶々と自分の心の中で深く葛藤する。

それは、比嘉に連れられてどこかに移動している吉野も同じことであった。長い廊下を抜けると建物の反対側に設置されていたバルコニーに到着し顔を上げると先ほどまで晴れて星が見えていた空が急激に曇りだしあのバスジャック事件の時のように今にも雪が降りそうな空模様になっていた。



「綺麗なそれだね。今にも雪が降ってきそうだ。あの時みた綺麗な赤い雪が」



そう言うと先ほどまで暴れまわっていた様子から一転し恋人を思い慕う恋人のようなそんな存在が吉野の目の前に立っていたのだ。相当狂っていると常人ならば判断できるのだろうが吉野は思考を止めてしまい己の判断ができなくなるまで廃人になろうとしていた。そして比嘉の言葉に誘われるかのように何もせず比嘉を見つめるだけになっていた。




「優子ちゃん、このままだと俺たちは幸せになんてなれない。一緒に死んで楽になろう、遠くからこの腐った世界を変える法案を見つめていこう。」



とっても愛している!!!!


そう叫びながら刃物を振り下ろそうとした時であった。

一発の銃声が聞こえ比嘉はその方向に振り向くと下川が天井に向けて威嚇発砲をしており浅野がしきりに抵抗するな!刃物を捨てて投降しろと繰り返し叫んでいる。


その様子に吉野は自我を取り戻し比嘉が持っている武器を取り上げようとしたがそのまま強く抱きしめられ髪を鷲掴みにされると同時に喉にナイフを当てられる。



「いい加減にしろよ!!俺は優子ちゃんと幸せになりたいだけなんだよ。愛しているだけなんだ!お願いだから邪魔しないでくれ、一緒に死なせてくれよ!」



狂ってやがる浅野が呟いた瞬間だった刃物を喉に突き立てて少し出血しているのを確認すると幸せそうに奇声をあげて殺そうとした

もうダメかと吉野自身諦めそうになった時、銃口をこちらに向けて集中している李の姿が浅野と下川が立っている間から見えそしてどうしてこの二人がこのような配置で立っているかもとっさにわかった。



「優子!!(おい)の手の内わかっちょっなぁ!!」



そう叫んだ時、吉野は渾身の肘鉄を比嘉に何度も食らわせてよろけら瞬間だった。発砲音が炸裂し吉野はそのまま地面に倒れ込み好機と見た猪又がワンピースの後ろ襟を持ち引きずり込んだ。



「龍一くんありがとう」



さっきの発砲は吉野に対して撃ったのもだが吉野の体は無傷である。

厳密に言えば吉野の右のうちふくらはぎが少し血がにじみ出ている程度でそれ以外はどこにも怪我はしていないのだ。

人質を守るために人質を撃った、犯人と一緒に行動できなくするための最善策だったそして比嘉が今後吉野と共に行動しないためにもここで策を講じたようだ。


「おかえり。()そなってごめんよ。足はかすり傷程度じゃっで来シーズンのスキーの技術選はエントリーできて本戦まで行けたりしてな。」

「できないよ。でも迎えにきてくれてありがとう。待ってたよ」



その言葉を聞いて李はホッとしたボロボロと大粒の涙がこぼれだしブルーライトカット眼鏡をはずしグリグリと目の周りをふき着ていたスーツの上着をそっと吉野にかけてやる、その姿を見ていた猪又はいいなぁいいなぁとハイライトオーフな目を李に向ける。その様子を浅野は吉野の足の手当てをしながら冷や汗がぴっちょりと出ました。下川はあさっての方向に目線を向けて猪又の目線から逃げました。アッハイ


その様子が比嘉にとっては苦痛すぎた、その様子が疎ましく


アァアァァァァあああああああああ


と叫びながら吉野を書こう4人に対して刃物を向けて殺しにかかろうとする。あまりの突然の行動で動きが止まってしまったため対処行動が取れずその場に固まってしまい気が付いた時にはその凶刃は目の前まで迫り始めていた。



「優子ちゃんを傷つけて殺していいのは俺だけダァァアッァァァァァァxはっはhぁっhぁhぁ!」


全員がここで終わるかと思った感じ全ての時間が止まったかのように感じた。




「対象の武器を破壊する。破壊!!!」



全員が固まって動けない中その場にいた人間の目を覚まさせたのは一つの発砲音と共に比嘉の手にもっていたサバイバルナイフが粉々に砕けて比嘉もその場に倒れ地面を壊れたナイフで何度も強く叩き続けながら奇声を発しその場に伏せて泣き始めた。

李が気が付いて後ろを振り返ると銃口の先から硝煙の煙の向こうに鬼の形相で立っている島津がそこには立っていた。李の不安は的中したのだ、そして次の行動ななんとなくなんとなく察しがつく。



「島津さん早まるな!」



李の制止を聞かずナイフで地面を叩く比嘉を仰向けにさせて押さえ込み叫び続ける口に銃を突き立て喉の奥までその銃口を深く突き立てた。先ほどまでの怒りからくる奇声とは反転し命乞いをする悲痛な叫びがその場所にこだまする。



「気分はどうだ?拳銃の味はうまいか?なんて聞いてるが口がふさがっているようじゃ答えてくれないか」



好青年の印象は消えてそこにいるのは復讐に身を落とした鬼、体にへばりついている魑魅魍魎がそこにいる。比嘉と島津の立場がある意味逆転したように思えた。しかしそんな悠長なことは言っていられない。いつ引き金を引くかわからない緊迫した状況であるから。



「最期に聞いてやるよ。前園夏希を知っているか?答えろ?」



知らないというばかりに首を横に振るが証拠はもう出ているということを知っている島津はナイフの砕けた破片を比嘉の太ももに当てて切りつけた

その場に臭う血の匂いと比嘉の悲痛な叫びが島津の復讐心にさらに火をつけさせた



「証拠はもう出ているんだ。だからもう一度聞く。前園夏希を知っているか?そしてあのバスジャック事件の後にあの日犯したのはお前か!?答えろ!」



その当時の記憶を思い出したのか、それとも覚えていてあざ笑うかのように島津の問いに答えるのかわからないが突然笑い出し、知っている、犯したのはこの俺だと言わんばかりに狂気じみた笑顔を島津に見せつけた。そして李に抱きしめられている吉野をみて手を伸ばし歓喜のような甘ったるい奇声をあげてもう一度島津の方を向きなおす。



「そうか。吉野さんに似ていたから犯したか。それだけでいい。もう何も語るな」



ゆっくりと拳銃の撃鉄を落としニコリと微笑んでゆっくり引き金に手をかけようとする、本気で殺そうとしていることに気がついた比嘉は再び命乞いをはじめジタバタと足を動かして抵抗するが鬼はその行動を無視してより深く喉の奥に銃口を突き立てた。



「やめて、もうやめて!」



吉野は叫びそれと同時に鬼の殺意は少し薄れた。しかし復讐を敵討ちを止められまいと再び比嘉の方を向くがもう一度叫び声を聞いてふと我に返った

鬼の瞳には恋人である前園が写っていたのだ。ここには前園はいないが吉野のことを鬼は結びつけてしまい恋人が泣いているように見えた


『もう、復讐なんてしないで。お願い。もう敵討ちなんて考えないで』


「どうしてだよ、もうすぐでこいつを殺せるんだぞ。お前を苦しめたこいつがこの手で仕留められるんだぞ」



それでも前園、いや吉野は首を横に振って鬼をゆっくりと心のそこから抱きしめた。

愛する人を復讐者にしたくない汚したくない、辛い思いをしてほしくないということからとっさに出た行動だった



『お願い、もうやめてあなたの思いは十分わかった。でもそんなことをしてもちっとも嬉しくなんてない。だからお願い、復讐なんてしないで。優しいままでいて。』



比嘉の口に入れていた拳銃を抜き取ると眉間に銃口を合わせブルブルと小刻みに震え涙を流しながら雄叫びをあげた。

そのすぐ後に偶然か指揮所まで銃声が響きだし散らばっていた捜査員たちがその場に集まりだす

打ったのはもちろん鬼から目を覚ました島津である。

比嘉を撃ったのではなく何もない空へと発砲したのだそのまま拳銃に安産装置をかけて下川のいるバルコニーの入り口の方に滑らせるように投げると吉野をぎゅうと抱きしめながら泣き始めた。ずっと島津の心の中に溜まっていた殺意が涙とともに消えていくのだ。



「ごめん。ごめん夏希。(おい)はお前のことを守ろうとするあんまい自分(わが)から外道に堕ちていこうとしちょったんだ。()れ思いさせっすまなかった。許してくれ」


「島津さん・・・・・・・・」



李の肩の荷が降りてその場にいた、下川も浅野も安心しきった瞬間だった。

とっさに砕けたナイフの剣先の部分を見つけた比嘉は島津の左腕めがけて切りつけた。

吉野に気を取られていたからか比嘉の逆襲に気がつかずなんとか警棒で応戦しようとするが蹴飛ばされ、比嘉の懐にしまっていた拳銃を島津に向けられてしまった。



「本当にうざいよお前。死ねばいい。みんな殺してそれから殺して殺して殺してまた殺してあげる。」



あまりの衝撃に動けなくなってしまった吉野の方を見て優しい笑顔を浮かべて再び歓喜の奇声をあげる。今までの事件の中で比嘉のような犯人を見たことがなかった下川はあまりの気持ち悪さに出発前にもらった長門調理技官から配られた握り飯を戻してしまった。


「待っていて優子ちゃん。こいつら殺して、殺してそれから殺して。その後ゆっくりしてから一緒に死んで幸せになろうな。愛しているよ」


その瞬間、一気に背筋から大量の汗が流れ吉野自身も戻してしまいその場から動けなくなってしまった。それを比嘉は怖がっていると解釈し、動けないことを確認して島津に向けている拳銃の撃鉄を落とす



「一思いに殺してあげる。」


引き金に指をかけた時であった。ジュラルミンの大楯抱えて猪又はここぞとばかりにイノシシがごとく比嘉に突進し、その衝撃から拳銃を落とした比嘉に堕ちていた警棒を拾い思いっきり拳銃の持つ手の首を殴りつけた。

あまりの痛さに拳銃を落とした比嘉は大楯ごと猪又を蹴飛ばしよろけた隙をついて反対の手に持っていたナイフの先を切りつけた。


猪又に集中しすぎていた比嘉は目の前に下川が取り押さえてこようとしているのに気がつかずそのまま説き伏せられてしまうがそれでも体を揺らして抵抗する比嘉に浅野と李が身体中を抑えて動けなくし、それと同時に吉野の方を見つめてニッカリと笑う。



「すまないが手が空いてないんだ。優子。この事件お前が終わらしてくれ病院にいる父ちゃんの・・下川公平の分と島津さんの彼女、前園夏希さんの分そして浅野さんやみんなが憧れていた笹野さんの分、榛原ちゃんの分、全部ひっくるめて手錠・・かけてくれよ」



ポカーンと口を開けているとぽいっとちょうど吉野の目の前に何かが投げ入れられて投げた主を見ると俺は動けないとばかりに鼻の中に小指を突っ込んでほじくる島津がいた。



「あーぁ忙しい。鼻くそ溜まってるから忙しい。それに俺が手錠をかけるんじゃない、この事件を解決するのは吉野さんだ。俺と夏希の分のげんこつ頼みましたよ。」


なーんてなぁなんて呟くが島津はこの事件の締めくくるにはやはり吉野の方がいいと考えていたのだろう。

今ここで取り押さえている捜査員たちも皆そうである。吉野は手錠の入ったホルスターを取り上げ手錠を取り出すとゆっくりと比嘉にへと歩み寄っていく、よろけそうになったところをバスジャック事件の3人目の被害者である猪又優斗が支え再び比嘉の元へと歩み寄っていた。



「優子ちゃん????????あれれ???どうして?助けてくれるの?こいつらのことを殺していいんだ。お願い助けて。ねぇ?!」


「もうあんたなんて怖くない、ようやくあんたに対する恐怖心なんてない。次は私がみんなを守らないと」


「何言ってるのゆうこちゃん?お願いこいつら殺させてよ。その後一緒に死んで幸せに・・」



手錠をきつく握ると吉野は比嘉の左手首を握り手錠をかけようと暴れようとする比嘉に対して吉野の心に火がついてたまらず喝を入れた



「いい加減にしなさい!!あなたの行ったことは犯罪です。今まで多くの人々が命を落とし、苦しめた。それだけでは飽き足らず捜査に嘘の情報を流し現場を混乱させた。

あんたの勝手にはもう付き合わない。比嘉雅仁。南宗平、沢村さおり殺害及び前園夏希強姦、そしてバスジャックの首謀及び実行に移しその後吉野優子、榛原沙耶に対する傷害、笹野等に対する暴行容疑で逮捕する!!!」




ガシャン



手首に手錠をつけてすかさず反対の手首にも手錠をつけると比嘉自身も観念したのか暴れることはなく取り押さえていた捜査員たちをはねのけて仰向けにして寝転がった。猪又は荒く呼吸する吉野に寄り添い肩からずれ落ちようとする李の上着を掛け直した


「これで終わりましたね。これでもう大丈夫。大丈夫」


吉野も両膝をついて空を見上げるようにし、安心から全身の力が脱力した。


「雪が。雪が降ってきたぞ」


李が空を見たとき冷たい風の中に雪が混じって降り始め、それが今までの事件の被害者やそこに尽力を注ぎ戦ってきた捜査員たちの鎮魂のような涙のようなものとしてゆっくりと、しっとりとその空間を優しく包み込んだ。今までの行動に対して被害者たちが涙を流したのかそれとも無念ながら警視庁を去っていった捜査員たちの涙の代わりに降ったのかそれはわからない。が吉野の涙の代わりにも降ったのだ。そこにいる捜査員の涙とともに降ったのだ。



「綺麗だね。優子ちゃん。でもどうしてだろう俺には、雪が赤くて黒くてそんなふうに見えるよ」


比嘉もその雪が美しく見えるようだがその雪が赤く黒く映るようだ。


「被害者たちの訴えだよ。それは」


「そうなのかな。」


帰ろう、そう浅野は呟くと駆けつけた応援の捜査員たちとともに比嘉を連行し、そして吉野は応援で呼ばれた救急隊に治療を受けそのまま救急車に剃りこもうとする。ちょうどその横に血だらけの笹野とあまり深手の傷は追っていないものの応急処置を受けた榛原に声をかける。



「二人とも大丈夫ですか?」



榛原は安堵しきり何度も何度も首を縦に振る、笹野も呼吸器をつけているからか首を振ることはできなかったがグッジョブと言わんばかりにサインを送る。そのまま二人は同じ救急車で吉野とおなじ病院にいくのだろうそのまま赤色灯を回しながら走り去っていく。吉野も救急隊員に呼ばれ仲良し四人組(浅野・島津・李・下川)で病院に向かう。しかも野郎臭い上にストレッチャーに乗せられている吉野を笑いをこらえながら見ているのだ



「めっちゃ圧迫感ハンパないねんけどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」



そして平穏は訪れる

帰ろう、私たちの警視庁に


ようやくこの事件も終わりました

この事件は一週間で行われた犯行ですが区切ると一年かかるんですね

次で最後。寂しくなります

これまでこの作品やキャラクターを愛してくださってありがとうございました

次回はその後話になります

ハッピーエンドで終わらせますよ


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