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最終章 答え合わせ(4)

すごい寒波で雪がとんでもなく降っていますね

交通機関の乱れに注意ですね

捜査本部では、吉野と比嘉の行方がつかめないまま榛原の証言の通り虎ノ門のビル群をローラー作戦にて捜索するもそれに該当する物件もなければ該当する名義の部屋も全くと言ってなかった。

橘がいない今、捜査の指揮に萩原が構えその横でホワイトボードの情報を恨めしく見ながら佇む刑事部長が時より椅子に座りながr貧乏ゆすりを行うだけでそれ以上の進展はこれといってない。

完全に比嘉が作り上げた妨害行為に行く手を阻まれ暗礁に乗り上げてしまった。この時、橘ならどう攻略するだろうか、吉野の夢日記の前編がもしここにあるならば捜査が滞りなく進めたのではないか。もっと部下との信頼関係を築いて入れば、自分の未熟さを今この場で裏目に出たようだと一人虚しく「バカだ俺」と萩原は虚しく虚構に呟くがそれが比嘉に届いているわけではなくただ悲しいだけだった。

気がつけばローラー作戦を実施して1時間半も経っていてそろそろ捜査員たちが帰投する頃だろうと考えてきた時である、女性警察官の後ろに一人の女性が入室してきて一体何事かと思えば、その女性が何やら李という刑事がここにいるということで話ができなかったことがあるということで警視庁に来たようだ。

榛原をなだめている李を呼び出し萩原はその女性を連れて応接室にその女性を通し、橘スペシャルブレンドコーヒーを出して話を聞く準備を行い、李が名刺を女性に出してそして話を始める

「お待たせいたしもした。(あた)や李龍一と言います。失礼でなければお名前を(いっか)せっいただいても()かじゃんそか」

女性は李の話す鹿児島弁がわからずあたふたしているとそれに気がついた李は慌てて流暢な共通語で話し出す。普段の生活で方言が出ていると周りに指摘されなければずっとこのまま生活してしまうという癖がついてしまっている。

「申し訳ありません。改めて私が李龍一と言います。失礼でなければお名前を教えていた出してもよろしいですか?」

「えぇぇ。私は、上田千可子と言います。さおりとはあの店の従業員同士でして、とても仲よかったんです」

さおりという名前に萩原はピンときたのだ、二件目と三件目の事件の被害者で南が行なっていた違法風俗店の「夜の蝶」で働いていたと考えられている沢村さおりのことを指しているのだろうと。もしかしたら1件目の被害者である南と比嘉がどのような接点を持っているのか聞き出せるのではないかと一人期待を持ってしまう。しかし、李は冷静に物事を判断するためにあえて、そうあえてある言葉を上田に対して加えるのだ。これは、ある意味、李にとっての保険であるからだ

「この中の会話は決して警視庁外から漏れることはありません。念のためここにボイスレコーダーを申し訳有りませんが置かせていただきます。

そして、あなたが話したくないことがありましたらお話ししなくて構いません。今回、足を運んでいただきありがとうございます」

「ありがとうございます、刑事さん。実は、刑事さんに謝りたくて今日は来たんです。」

萩原はなぜ上田が李に対して謝りたいといったのか、謝罪が意味することが意味することが一体どういうことなのかそれすらわからない。

李はなんのことか最初はわかっていなかったが、上田という名前にピンと来てか大丈夫、大丈夫と連呼し上田の心に安心感を与える。というのも南の店で従業員名簿に書かれいていない人物に対しての捜査を行っていた際に、電話をかけていた人物の一人だったがなぜか電話をかけた時、警察と聞いて電話を切ったのだ。それについての謝罪であると判断できたのだ。

「どうして、電話をあの時切ってしまったのですか。」

「怖かったんです。彼が警察にいるので電話してなんだか報復に合いそうな気がして」

そういうと上田は辺りを見渡しながら、不安からくる行動としてしきりに手を組み直したり何かに対して怯える様子を見せる。

報復ということから、おそらく上田がいう「彼」という人物に対して恐怖心と警察にたいする恐怖心が混ざり合ってこの場にいてもあまり落ち着いていられずにいるということになる。怖かったのだろう、いくらかつてあの店で働いていた者同士とはいえ「彼」の狂気はおかしいということに感づいき、李が「彼」の部下ではないかと疑っていたようだ。

「自分は上田さんが考えるような人間ではありません。それにあなたのいう「彼」と呼ばれる人の部下でもありませんよ」

李の優しそうなその目に、表情に少し安心できたのか、こわばっていた表情が緩みこの人なら話すことができるのではないかというふうに理解できたのだろう上田は少しずつ「彼」と呼ばれる人間があの店で何を行っていたのか、一体何者であるのかゆっくりと話し始める。

「当時、私は水商売をしていましたと言うのも片親で兄弟がいるものなので、しかし生活保護を受け用にも周りの目が怖かったのでそれで始めたんです。」

そんなある日、新宿を歩いていたらスカウトに声をかけられてそのままついていったらそこが南の店でした。スカウトが言っていたのは客にお酒を出す仕事、しかし実際はまるで違う風俗で客との肉体関係はおろか売春やAV出演の強要そして、裸で客の目の前で踊ると言うことです。それなのに賃金は安く店の損失は私たちの口座から勝手に引き落とされていたんです。何もかも、いき過ぎていたんです。その時にさおりと出会いました、店を辞めたいと思っても生活が苦しいからやめられないと同じ境遇で、さおりは家出少女だったのですが共感してしまい、そこから仲良くなりました。

仕事に慣れてきた時に、「彼」がやってきたんです、見た目は好青年と言うか綺麗だったと言うか、南はそんな彼を一目見て惚れたのでしょう、一番に着飾り、南が与えられるものすべてを与えていたのですが、「彼」は何度も断わり南をけなしていました。それでも南は喜んでいたんです。美しいものには棘があると言わんばかりに愛でていました。しかし「彼」が就職するとなった時、南は焦っていました。私は一番がいなくなるからだとばかり思ってたんですが、さおりがその時の音声を録音していて聞いた時は驚きました、「彼」は警察官になり、二度とここには来ないと言うことを言ったのです。しかし、「彼」も私たちと同様そう簡単に止めることができなかったのです、なんせ一番指名が多く、それにこの店に今まで摘発が来なかったのは警察の幹部がここによく来るから、南は何度も何度も期間を伸ばして伸ばして、そんなある日一度だけ「彼」が休んだ時があってその日はあのバスジャック事件があった時でした、その日以降「彼」の狂気というか猟奇性の鱗片が見えたような気がして口癖のように「いつかあの子を迎えに行く」とか「あの子が愛おしい、また会う時は俺の『初めて』と言えるものすべてを綺麗に残しておく、腐った人間には渡さない」とずっといっていました。そして「彼」と南が閉店後に何度も口論しているのをよく見かけていて、何日かした後にやめていきました

それでも、南は諦めきれなかったのか何度も何度も電話をかけては店に来るようにさせていて南が死ぬ一ヶ月前にさおりが帰ろうとした時、「彼」と南、後もう一人確か等さん・・笹野くんもいて。笹野くんもあそこで働いていた時期があってそんな3人の口論を録音していてそれを聞いた時にさおりはいっていました。「この口論が外に出たらまずいことになる」と。「彼」は南を殺す気でいる、なんせ彼が大事にしていた初めてを盗んだのだから

そして、彼の人生を壊しかねないから。その後南は殺されて、その後さおりに「彼」から電話がかかってきて話があるからきて欲しいということで

「それから連絡がこないと思っていたらニュースで殺されたことを知りました。いつ自分のところに「彼」が来るかと思うとずっと怖くて」

「彼」と呼ばれている人間について検討はついていたが萩原は念のために確認を取る意味と裏付けるために上田にその名を聞く。誰もがわかっていることだと思っても慢心せず、誤った答えを導き出さないためにも

「確認のためひとつ質問をします、あなたがいう「彼」の名前を伺ってもよろしいですか?」

「もうご存知だと思いますが、彼は比嘉雅仁君です。本当に怖いというか冷淡すぎるというか。それにこれを渡しておきたくてきたんです。さおりがもしかしたらの時に隠しておきたいからということで」

上田がカバンから何かをハンカチのようなものからだしそれをテーブルにおき、包んでいたハンカチを開けるとそこに置いていたのは少し大きめのボイスレコーダーがあり充電自体はもうなかったがSDカードのようなものが中に入っておりそこからデータを見ることができるようになっている

上田の話から推察するに沢村さおりの持ち物で南と比嘉の口論を録音していたものがこれに当たると考えられる。沢村さおりが何を録音していたのかそして、感づいた比嘉が沢村を殺したのか、これがあれば解明できる、笹野が苦しんでいたこと、ましてや吉野の行方不明に関するヒントがここにはあるのではいかと淡い期待を寄せられる。

「本当にありがとうございます、被害者である沢村さおりさんの無念は私が必ず晴らします。」

「本当に優しいのですね。李さんは、こんなに優しい刑事さんがいるならもっと早くにここに来るべきだったのかもしれません」

自らの中にためらいの意思を持ち続け、比嘉という魔物から逃げて隠れて生きようとしていたが友人の死をきっかけに今まで隠していたものを公にさらけ出し対峙することで今までの弱さと決別したいという欲求がそこで現れた。何よりも、そのような行動を促したのは李の優しさという行動力があってこそだと言える。提出してもらった音声を萩原は鑑識に提出しそのボイスレコーダーの音声を確認する。たとえ本体の充電がなくなっていてもSDカードが破損していなければ情報を取ることは可能だからだ。そしてそのSDカードはもちろんのこと生きていて音声情報の抽出に時間がかかるがそれでも30分も待てば完了するとのことだ。勝機が捜査員たちの間に見え隠れする。その頃、浅野は一人自分のデスクの前でずっと考えことをしていた。なぜ比嘉は執拗なまでに吉野に対して強いこだわりを持っているのか、そこがわかれば何か変わるのではないかと、ぼんやりとパソコンを見ていると一通のメールが入っていることに気がつきそれを開けると殺されかけた下川公平がメールで鑑定の結果を浅野個人のパソコンに送っている。そして、そのメールは公平が刺されて10分語であるため自動的に送るように設定されていたと一目でわかった。

その内容は最初の被害者の南の遺体の一部分から上林のDNA型が見つかり、しかも遺体の下腹部あたりから見つかり且つ爪の間から違う人間のDNA型が発見されたと言う、もちろんこれは比嘉のDNA型に当てはまると言う内容だった。つまり1件目の犯人は比嘉と上林で、笹野はその場にいたものの犯行そのものは行っていないと確信つけることができ、二件目の犯行も同様の見解であると推察できる。やはり笹野は外道に堕ちた人間ではないと言うことだ。それだけをみて浅野は、心の中にある笹野に対する信頼は残しておいてもよかったと思うことができた。

事件は動く


今回はちょっと短かったですが警視庁編を書きました

来週はボイスレコーダーに書かれたことを書いて、行こうと思います

来週もこんな風に早く描けるように努めます

それでは良い春休みを

受験生のみなさんは志望校に受かるといいですね。がんばってください


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