思惑
課題に埋もれ、また課題
今週の月曜日はまた学校
月曜日に祝日なんて入れないでよ
捜査員同士でお互いが疑心暗鬼となりかつて仲間と思えた人すらいつ敵になるかわからない状態で島津の行動や暴動が刑事部長の耳にまで届き、皆が早く橘が捜査本部に戻り立て直すことを望んでいたが、そんな望みを持てないと考えていた。
吉野が執務室に戻った際その代わり具合に心なしか不安になっていく。
もうダメかと誰かが口に入った途端だった、けたたましく鳴る警報に捜査員の誰もが驚きを隠せなかった
(警視庁から各局、警視庁から各局新宿署管内で傷害事件が発生
警視庁から各局、新宿区歌舞伎町2丁目で女装をした男性が切りつけられ左中指を切断されたとの情報、なお通報者はこの男性の同僚)
「嘘だろ?」
萩原が愚痴をこぼすようにため息をつき、その後音声の流れた住所を聞いてさらに驚愕した
「この住所、最初の事件が起きた夜の蝶の近所じゃねーかよ。
いや、金子アンダーソンの店の近くだろ!」
この瞬間、浅野と下川は顔面が蒼白となった。あの店に来たニューハーフの中で一人事件に近づきすぎて殺されそうになった、そう考える方が近く、ある意味慢心していた。そうに違いないとしか言えなかった。
「まさか、彼らのうちに被害者が出たんじゃ」
下川が漏らすと若手捜査員たちがずっとこちらを見てくる感覚に嫌悪感を覚え、比嘉のミニチュアバージョンがこちらを見てる感覚でいる
「それより、臨場しよう。まずはそこからだよ。まだ俺たちが頼んだ相手とは違う人かもしれないし」
そんなことないだろうと反論しようとしたが浅野の顔は全く状況を判断できていないでいる。いつものように冷静に振舞う浅野がこの場にはいなかった。目の前にいるのは必死に振舞おうとするも状況を悪い方向へと考えている浅野だけだった。
この捜査一課一の冷静さを誇る浅野がこれほどまでに焦るということはそれほどまでに事件に追い詰められているということを表し萩原も相当なまでにズタボロにされている
犯人に操られ、弄ばれ、再び犯行をさせるチャンスを与えてしまったと考えれた
焦る中でも浅野は淡々と出動準備を済ませそれに合わせて下川も準備をし颯爽と臨場した。
この場が手薄になることを避けて体調不良の吉野と李を警視庁に残し萩原も臨場する
一方男性トイレでは比嘉があるものと連絡を取っていた
その相手はエスであった
「ニューハーフを仕留め損ねたのか。さすがにあの場所でのオーダーはきつかったですかね」
電話口で男は息を切らせていることがわかる。おそらくニューハーフの仲間に追われているのであろうと推測できた
「すいません。今回はうまくできなかった。しかし指一本分は跳ね飛ばしてやりましたよ」
ははははと笑うがその状況から比嘉はただ楽しむだけであったが
あまりよくない状況だと判断し撤退することを勧めた
「今回の件はまぁ仕方ないことですし、他にも送りたいものはたくさんあるのでまぁいいでしょう」
受信音のむこうで大勢の人間が集まり始めている声が聞こえ始めその音から逃げるように足音も聞こえ始めた
「申し訳あいりませんでした。次こそはやり遂げますから」
「ニューハーフの殺害はまあどうだっていいのです。邪魔な二人を殺せたのですから。そうだ次のオーダーはある人物について調べて欲しいのです。その人は吉野岳明。優子さんのお兄さんについてです。構いませんね?」
「これまた、大物じゃないですか。わかりました私はあなたの夢を追うものですから」
ふふふと笑うその微笑みはまるで崇拝する比嘉に対する愛そのものである
「それでは、切りますよ。頼みますよ」
笹野等さん
比嘉は携帯の通話終了ボタンを押してを洗うと再び電話押しながらトイレから出て行った
「榛原くん、それでは私たちも臨場しましょうか。えぇそうです、頼みますよ」
トイレから出て行った音が聞こえそっとドアを出て誰もいないことを確認するとある男は深く深呼吸しドアに手をかけたところで
頭に何かを突きつけられた
「あんたずっと聞いていたようだな?何もんだ?」
振り返るとそこにいたのは深緑色の制服を着た男、吉野岳明であった
「おいおい、そんな物騒な獲物突きつけなんでくれ。
俺は、悪い人間じゃねぇずら」
その独特のイントネーションに聞き覚えがあった
長野の方言である
「あんた、何でその方言話せれるんだ?」
「俺は、生まれも育ちも長野のある片田舎でね。そういえばお前さん自衛隊さんか。こんなところで何か用か?」
その男がぐるりと振り返るとお互いに驚いた
「お前さん、吉野君か!驚いた幹部自衛官だったとはな!」
「あなたは確か優子の事件の時にお世話になった深沢刑事じゃないですか!」
岳明は獲物を懐にしまうとかつてあったあの事件をゆっくりと思い出していく
「確かあの時、妹を迎えに行くとそばにあなたがいて必死に慰めてくださいました。その節はありがとうございました」
「いやいや。とんでもない。でもまさかあの子が刑事になってここに来た時は驚きましたよ。てっきりお兄さんのように自衛官になるのかと思ってた次第で」
何度か首を横に振り岳明は困った笑顔を見せた
「そんなことはさせませんよ。それにあいつは刑事になるって昔から言っていたのでね自衛隊なんて眼中に入れてなかったのです」
そうか、そうかと頷くとこれからが本題と言わんばかりに深沢は岳明に対してあることを打ち明けた
「これは、俺と捜査一課長の橘というやつの推測になるがな」
「橘?そんな人見かけませんでしたが?」
「それじゃああいつは放浪の旅に出やがったな。こんなクソ忙しい時に何考えてんだろうな」
放浪の旅か出てみたいなとアホ妄想を浮かべる岳明を放っておいて深沢は話を続ける
「俺は元公安で少しの間捜査一課に配属されて橘と組んだが
あの事件の時、俺と橘は確信しているんだ。間違いなくあのバスの中で犯人はいた。
死んだ実行犯ではなく操っていた主犯の方だ」
その話にピクリと片眉を動かす岳明、ふぅとため息をつくと再び話を聞きいる
「そして、優子ちゃんと同じ被害者がこの場に警視庁内にいた。
忘れるはずがない。あれは間違いなく榛原沙耶だ。
そしてあの時の報道で3人目の被害者と言われたが真犯人はあの男だ。」
「そいつはまさか!」
「そうだよ。実行犯を影で操り気に入った人間に傷をつけて
その事件の6ヶ月後ある女性を暴行と強姦した人間が今まさに捜査一課内である計画を進めている。しかしキャリアと警察庁長官を隠れ蓑に今も尚、優子を狙い続ける。」
比嘉雅仁そのものだよ
とうとう岳明は何かを思い出したように気を動転させ始める
「向こうにいる知り合いと公安時代の後輩からの噂じゃ、どんなに階級が高かろうが気に入るまでとことん調教し気に入らない人間や入らなくなったものは徹底的に精神的にも肉体的にも嬲り弄んだ後捨てるって言われていてな」
この話を聞いてだんだんと岳明の表情の雲っていた部分が怒りに変わり始めていく
「気をつけろ。さっきの電話だとお前さん狙われている
そうだこの住所を頼るといい」
そのメモを取るとある変わった店名の店であった
そこには喫茶アンドバー・ハネムーントリップと描かれている
「これは」
「今ごたついていて行かないほうがいいが、夜ぐらいに行くといいぞ。俺の知り合いがいてな酒はうまいしつまみもいい。おそらく俺の知り合いのあいつがいる、名前は言えないがきっと役にたたつさ」
もらったメモをハンカチで包み上着の胸ポケットに入れると深々と礼をする
「おいおいそんなにいいもんじゃないぞ。それじゃあな、岳明君
俺がトイレから出て15秒たったら出てこい。そのまま・・・あとはわかるな?」
「えぇ。わかりました。ありがとうございます」
そう言って深沢はトイレから出て行きその15秒後岳明も出て行った
「ハネムーントリップ。一度行かないとね」
疑惑は産声をあげた
まえがきで未練タラタラ書きました
スンマセン
小説を見返しているとなんども脱線して話がだいぶそれている気がします
と言うよりしてます
スンマセン
比嘉の思惑、そしてSの正体ばれました
エスが誰かわかっていてそして正解しましたか?
自分もある意味やっつけです
来週は浅野、下川が被害にあったオカマに会いあることを告げたれます
島津は反省部屋(刑事部長のお説教送りです
さぁ 来週もお楽しみに




