夢は動き出す
今回も第二弾です
先週、書けなかった分を書いてみました
ゆっくり楽しんでください
バカ五人も食事を終わらせ再び自分たちの捜査に戻る頃だった。
島津はなんとなくだが榛原の泣いた意図にもう一つ実は意味があるのではないかと考えたが無駄に詮索しない方がいいなと思い考えることをやめて比嘉が指揮する捜査会議用の資料作成メンドクセェと考えていた
食堂の返却口にいくと長門は何かに気がついたかのように下川と李を呼んで何かを伝えている
「吉野さん?」
どことなく見るとなぜか千鳥足になっている、時より大きくふらつきながらぼんやりとしているところに浅野が声をかけてもあまり反応はせずに出口に向かおうとしているので島津が助けようとしているところにギャンと言って吉野は尻餅をついた
「大丈夫か?!」
声をかけてぶつかった相手を見た瞬間一気に島津は顔を青ざめさせた
「優子!お兄ちゃん会いに来たよ!本当は頼人ちゃんが行く予定だったんだけどお兄ちゃん優子に会いたくて頼人ちゃんをCQCでボッコボコに・・・じゃなくて愛の抱擁でネンネしてもらって資料作ったやつ勝手に持ってきたんだ」
そんなぁと優子がいい李と下川がなんとまあと一斉に言ったもんだからさらに島津は岳明に気がつかれまいとしてSAT流逃げ足を使おうとしたが特殊作戦群でありレンジャーでもあった岳明と目が合いそしてロックオンされて逃げることができず
捕まった
「やぁやぁ!島津くん、久しぶりっていうかついさっきもあったよね!ごめんごめん。ご飯中だったかな。終わったっていう雰囲気だからいいか」
マシンガントークを繰り出す中、優子はぼろっとクソ兄貴と言ってしまった。これには、浅野も驚き慌てたが岳明はきにするどころかむしろ照れている。変態だぁ
だが、岳明が優子の方を見るとうたた寝をしておりどことなく表情が苦しそうにしているため寝ている優子を軽々とお姫様抱っこをするとその目に込められている思いはどことなく哀愁が漂っていた。
「優子、まだ悪夢に悩まされているのか。すまないな俺がそばで見ているのに」
その優子はうなされながらもついさっきと比べて安心感が出たのか表情が少し和らいだように見える。本当は妹思いの兄なのであろうがどうしてか男女関係なく危ないことをしてしまうのが傷である、むしろ変態ダァ。
「案内しましょうか?」
そう、岳明の前に現れたのは浅野でその手には優子の私物があり直感的に(優子の良き上司と常に言っていたのは彼のことかな?)と見るだけで判断したのは他でもなかった
浅野を先頭に7人は捜査一課の執務室に着くと古参、中堅と若手捜査員たちがさらに対立を深めていて初めて岳明がこの場に来ても直感的に何かを感じ取った
「なんだこの空気。本当にここが優子が話してくれていた捜査一課なんか?こんなん何か変やで。」
先ほどまで穏やかに話をしていた李や下川が急に黙り、浅野が何かに警戒心を持ち、島津は苛立ちを隠せないでいる。
中堅軍団が優子の状況を見ておい大丈夫か!?と騒ぎ出し
おい会議室空いているか?などと口々に話し出したり突然来た深緑の制服で左胸につけている階級章やバッジのようなものを見て不審に思うものが多々いた
「お忙しい中すいません。決して怪しいものではなく、私は吉野岳明と言いまして、吉野優子の兄でございます。」
リアルアニキやリアル幹部自衛官と言い出すもの驚きを隠せないものそれを見てかどことなくまだ人間性があるのだと思っていた。だがそれは間違いであった。若手捜査員たちはなぜかこちらに対して冷たく冷ややかであった。
現況がいるそいつが一番この場を狂わせているな、そう考えているとその予想はすぐに判明した
「一体何の騒ぎですか?おやあなたは誰でしょうか。みたところ自衛隊の制服を着られているのでそちらの関係の方ですね。」
だが比嘉の目線は岳明が抱いている優子の方に落とされていた
「吉野さん。一体どうされたのですか。それにすごくうなされているようですが?」
岳明は直感的に身構えた。(そうだ、違和感を生み出しているのはこいつか。こいつ、確か。)なぜか、わからないが頭の中で優子に近づけてはならないと感じ取りとっさに自分の身をとっさに引いた
そうでなければ飲み込まれてしまいそうだったからだ
「優子は大丈夫ですよ。そのうち(おらは死んでねぇずら!)とかアホみたいなこと言い出しますのでお構いなく」
苦笑いを浮かべながらでも比嘉の目線は常に優子に向けられていてまるで優子以外は何事も見ていないという感覚でいる
「アァ申し遅れました、比嘉雅仁と申します。橘1課長が今不在、いえ捜査放棄しどこかに行ってしまわれたので私が今指揮を執っています」
比嘉・・雅仁・・そう聞いた瞬間とてつもない不快感と何かとてつもないものを感じ取った
ウゥゥと先ほどよりうなる優子を見て岳明は変われるならなぁと呟くと比嘉の方を見て寒気がたった、無言ではあるもののひとしきりに何かつぶやいている。
捜査員に呼ばれ岳明は会議室兼休憩室のソファに優子を寝かせ毛布をかけてやりそしてブラウスの一つ目のボタンを外すと呼吸が落ち着いたように見えたがやはりうなされているのを見ていたたまれなくなった。
用意されていた椅子に腰掛けると「にいちゃん」と寝言ながらつぶやいたため悪夢で震えている右手をそっと両手で包むように触れる
「大丈夫や。兄ちゃんここにおるさかい安心しろ。」
スゥと悪夢から解放されたかのように微笑みを見せて安心し、毛布の中に右手をそっと入れてテーブルに置かれている夢日記改に目を通す。その内容に心を痛めていると不意に視線を感じドアの方向を見て驚いた。比嘉がずっとこちらを見ている、いやうなされいる優子を見て何かをつぶやいている
「アァ優子チャン。ドウシテソンナニ苦シムノ?僕ハココニイルノニ。泣キタイノハ僕ノ方ダヨ」
その時、岳明は思い出したのだ。(こいつ、一度会ったことがある)それは、どこであったかわからなかったが確かに一度会ったことがある。
比嘉は岳明に見られていることに気がつきニィと笑うと(オヒサシブリデスネ。オ兄サン。)そう言っているように口パクで伝えてきた
「にいちゃん?」
そう呼ばれて比嘉を見ることをやめ優子がふらりと体を起こしたがそれでも倒れそうになる所をそっと両肩を持ち岳明の胸元にもたれ掛けるようにさせると再びうたた寝をしてしまった。
「しんどかっただろ?もう少し寝ておきなさい。なんかあったら起こしたるからな」
何度か優子の頭を撫でてドアの方を見ると比嘉はおらずその代わりに李、下川がドアにへばりつき鼻息が荒いせいかガラス部分が白い靄が付いている。お兄ちゃん欲しいと下川が言っているのでニンマリと笑うと
「俺は優子専用のお兄ちゃんだから無理」
そう言って舌を出しパンクロックなポーズをとるといいないいなと言っているが直後に来た浅野が二人をゲンコツしてドアを開けて入ってきた
「すいませんなんか慌ただしくて」
「構いませんよ。それより優子が迷惑かけてしまって」
浅野は首を横に振りペンを夢日記のそばに置いてそれではと言うと地べたに倒れたバカ二人の足を引きずりながら足早に去っていった
「彼、鬼教官になれる。いい意味で」
だが一番の気がかりであったのが比嘉であった
どうしようもない不安がこみ上げてくる、しかし優子にこの気持ちをいえば不安をあおることになりかねない
そう考えた末比嘉のことは今は黙っていようという決断を下すことにした
「1530か。そろそろ帰らなくては、陸将(吉野パパ)にどやされる。きっと頼人にも。しかしもうすこしばかりは妹の匂いをくんかくんかしておきたいな。」
ハッと気がつくと先ほどまでいなかった島津がお手製の逮捕状なるものを持って後ろで構えている
「あんたをようやくこれで」
「いやまってまってまって。俺、島津君に何かした?えっしたっけ」
ジリジリと間を詰めてきた島津それに相対するように優子をソファに寝かすとゆらりと立ち上がり不敵な笑みを見せた
「隆久くん一緒に踊りましょう!さぁ根性出せよ」
SAT対自衛官の仁義なき戦いが始まろうとした時であった
それとは違う喧騒が聞こえてきた二人が不審がって見に行ってみると数人の中堅刑事たちが比嘉のそばにいる。散々嫌がっていたはずの中堅たちが急激に歩み寄っているのだ
「島津君、どうやら彼らは飲み込まれたようだね」
にこりと笑う比嘉に嫌悪感を抱いた島津は食ってかかろうとしたが岳明が制止させて状況を確認した
「どうやらこれが狙いだったようだな」
何人かの人間を少しずつ引き込むようにして情報を手薄にさせた後に自分たちが有利になるようにし最終的には自分のものにする
そのために内部で揉め事を起こさせて弱った瞬間、毒で弱らせて一気に食らいつく。
「嘘やろ」
振り向くと先ほどまで寝ていた優子が立ち上がり顔面が蒼白の状態で呆然としていた。テーブルには開いたままのノートに書かれていたであろう文章が途中で止まったままでいた
「吉野さん?おい吉野さん!」
島津が抱きとめた瞬間島津は驚きを隠せなくなった
「夢と同じになるなんて、あまり考えたくなかった。まさかこんなことになるなんて」
夢の内容が一つ一つ現実になっていく。そして比嘉の横暴はここから始まる
岳明兄さんの変態ぶりと妹を思う気持ちを書きました
浅野、李、下川の出番が薄いような気がします
次はもっと多めに書こうかな
というのを何回も言っているような
比嘉の目論見とはこのことだったのでしょうか
かつて言っていたREDSNOW計画のことでしょうか
さて続きもお楽しみに




