休憩 警視庁野郎飯 後編
夏休みとうとう終わりました
再び学業に励まなくてわ
カムバック夏休み!
李、吉野は榛原を連れて警視庁庁舎の中にある食堂に向かう最中世間話をしたり、たわいもない話をしたりして休憩時間を楽しむように努めた
食堂の入り口が見えそこには下川たちがいて昼食のメニューを食い入るように見ているのを見て今日のメニューはよほどお気に入りの内容があるのだなと遠目で見てわかる。
浅野はというと島津にここでの昼食をとる方法を教えていてその島津はウンウンと頷きながら早速取り掛かろうとしている
「お腹減ってんやな」
吉野がカラカラと笑うと李は榛原に朝野が島津に教えていると同様に榛原に警視庁内での食堂の利用について説明する
「こけきたらまず食券を買こと、メニューは決まっちょっけど何人利用したかを統計とるためじゃっでお願いね
そいでここん食事のカロリーは三食合わせて平均2000キロカロリー自衛隊さんに比べたら低きけど一般で食もちっと高カロリーじゃっでも朝も夜の利用するなら気をつけっね
ここんご飯は美味かけど機動隊、交機隊、そん他積極的に体を使こ部署向けのメニューじゃっでそこも気をつけっほし」
榛原はおおおと言って目を光らせるとともにカロリーに対して怖気付いた
下川が機嫌良さそうに食堂の中に入りそそくさと食券を買うと早速お盆に手をかけようとした瞬間だった
「馬鹿者ぉぉ!貴様、自分で自分を破滅させる気か!」
右手には竹刀、左手にはアルコールのスプレーがあった
髪が長いため結っており、顕著だが格闘技で鍛えられた筋肉質の体そして口調がどことなく軍人気質であるところ榛原は少しぽかんとしていたが李が下川に対してあいつアホだろというまなざしで見ていたのを確認した。
「あっ忘れちょった、ちゃんと手を洗るわんと長門洋子先生にああやってぶっ飛ばされるから
忘れて瞬間鉄拳制裁じゃっで気をつけっね」
食堂を覗くと下川が長門先生の監修の元で積極的に手を洗う姿が目にはいるそれと同時に、島津も焦った顔をしている。
「厳しいのですね。」
李は首を横に振って榛原に笑って返す
「みんなに気を使こて言てるのでこちらとしては有難てです。そいでは、中に入りもんそか」
中に入ると職員が手際よく食器を取り流れ作業のように食事を取っているが先ほど竹刀を持っていた長門が丁寧にホットプレートの上で何かを焼いていて職員たちは今か今かと焼き上がるのを待っている
「いい匂い、今日はハンバーグですね」
榛原はその匂いにうっとりしているが振り向いて5人を見ると戦闘態勢に移行して我先にという表情を浮かべている
よっぽどお腹を空かせて飢えた猛獣であると確信させ、長門もそれに気がついてかため息をついている
気がつくと5人はハンバーグを焼く長門の前に立ち獣と化していた
ミディアム!レア!ウェルダン!生でもいいからくわせんかい!
「野郎飯とはこれのことですね」
各々、食事を取り座席に着くと食べずに榛原が来ることを待っていた
「優しいですね、皆さん」
ぼそりと呟くと長門はハンバーグをひっくり返しながら屈託のない笑顔を見せた
「ああいう奴らだが、決して悪いものではない。むしろいい奴らだ。だから、大事にしてほしい。そいて忘れてはいけないぞ」
焼きあがったハンバーグを長門は榛原のさらにいれると再び笑顔で会釈した
(アァこの人も、そうかここの人は優しい人が多いんだ。あの人とはまったく違う。)
榛原が5人のいる席に着くと浅野が号令をかける
「合唱!いただきます」
いただきます!と五人が一斉にその後に続けで唱和した。これも警察学校から続く伝統の影響もある
「ここのご飯美味しいから、マジで太っちゃうくらいうまいから」
吉野が、榛原に丁寧にこの食堂の良さを伝えていくうちに下川は大盛りに入れた味噌汁を平らげ、ハンバーグに箸を進めた。
「おっほぉ」
箸で優しく触れた瞬間、肉汁が溢れだし下川の肺にいい匂いで満たしていく。ゆっくりとハンバーグを割ると程よく焼けた部分とほんのりとミディアムなそうが綺麗にグラデーションしており口に運ぶと優しい旨味と後から来る肉汁が口の中を見たしはで噛まなくてもゆっくりとほぐれてとうとう飲み込まずに食道をゆっくりと通っていく
「満たされる」
浅野もハンバーグをひとかけ食べた後その余韻に浸り顔の緊張がほぐれていく。
「こげんうんめのに、肉汁が勿体しなぁ(もったいない)
いっそん事ご飯にかけたい。ちゅうか全身に浴びたい」
どんなバカ理論だよと突っ込むはずの吉野はとっくの前に毒されており働かなくなっている
「食こそ、ある意味正義だな。よかこっだと俺は思もよ」
そう言いながら島津は大盛り味噌汁に大盛り白飯を平らげてハンバーグと半分ほどかじりつくと途中で箸が止まった
「こふぇなふぁになんふぁ、ふぁいってふ(これ中になんか入っている)」
その時島津は一気に幸せそうな顔をした。そのハンバーグの中には計算されていれられ、その旨味と喧嘩しないようそしてよく絡み合うようにと仕込まれていたチーズが入っていた。
ハンバーグの熱でとろけたチーズの甘さとその甘さを引き立たせるように肉の旨みが混ざり合っている
それを知った浅野が耳打ちで何かを伝えるとまかせとけと言わんばかりに縦に首を振る
下川は榛原が箸を進めなていないことに気がつきニヤリと何かを導き出した
「腹減ってないのか?なら俺が食うけど」
箸を伸ばそうとした瞬間、長門がいる厨房からものすごい殺気が向けられた。長門とその食堂で働く調理技官たちからだ
さぁせんと呟くと萎縮してしまい技官たちは榛原に対して優しく微笑むのである
「では、いただきます」
技官たちが厨房から身を乗り出し状況を確認しているのを見て浅野はどんだけだよと思っていると吉野が急に慌てふためき出した。見ると榛原は涙を流しながら頬張りながらご飯を食べていた。
「まさか牛肉アレルギーやったんか?」
と吉野が榛原の背をさすりながらアホ発言をしそれを聞いた下川が「だったらくわねぇだろ」
と下川が突っ込み李がペーパーナプキンを何枚か手渡して島津は急なことに自分のもっていたハンカチを渡そうとした
「まさか、何かに当たったのか?この長門不覚である!」
その場にいた職員たちも慌てていたが榛原は首を横に振って笑って見せたのだ
「ごめんなさい。急に泣いたりして、こんなに暖かくてとても美味しいご飯久しぶりで嬉しくて」
浅野はキョトンとしながらもゆっくりと訳を聞き出した
それは、とてつもなく簡単ではあったもののひどい内容であった
榛原は比嘉の秘書として働いてはいるものの秘書は忙しく車の運転をしスケジュールを合わせ気がつけば夜そして残業が待っていた。
そこまではよくある話だが、普段の食事をとる時間は10分で済ますことを言われ、さらに上官や地位の高い人間との外食ともなればそのレストランの駐車場で食事が終わるまで待たなくてはならずそうなってはまともに食べる時間がない。そのためコンビニですぐに食べ終わる量しか買わず、日頃のストレスのせいか色が細くなり休憩に何か茶菓子を囓ろうとすれば比嘉の秘書の座というものを狙う他の女性警官たちから、呼び出されチクチクと小言や仕事を押し付けられ、夜になるとまた残業をしとうとう1日1回か2回となった
「だからこうやって食べれたのが嬉しくて。つい泣いちゃってごめんなさい」
それを聞いた他の職員、長門、バカ五人は一斉にキレだした
もちろん比嘉に対して、そして労働環境に不平、不満を言いだす始末
「いっその事警視庁に来たら?こっちも厳しいけど、そこまでひどくはないし」
とこの話を聞いていた他の職員が一人でにつぶやいてそれに便乗した職員がそうしろ、絶対そうだろ、むしろおいでと急に勧誘し始めた
しかし、バカ五人はそれ以上だった
口々に比嘉殺すと宣言しだした
「マッドポリスメン、怒りのdeathmodeダァ」
長門が今までにない怯えっぷりを発揮しとうとう五人は表情がどえらいことになった
「でも、みなさんとこうやってゆっくり食べれて、嬉しいです
時間があったらここで食べようかな」
それを聞いて五人はいかにも待っとるでぇと言う顔をする
ゲスい
食事が終わり、榛原は残った仕事をするため先に執務室に戻ることになった。その姿をその場にいた職員たちが老若男女関係なく見送る
「アァそうだ長門さん」
何かに気がついた長門が何だ?と問うと小声で
「チーズインハンバーグ美味しかったです。あれはみなさんに出されているのですか?」
「違うよチーズインハンバーグは10食限定で誰に当たるかわからない。あなたはそれを食べたということはつまりあたりを引いたことになる」
えっ!?と言おうとしたが内緒にしてというようにシーっとアクションをした
「内緒だ。榛原警部、それにまたおいで私たちはいつでもあなたを歓迎する」
ほら行ってこいっと言わんばかりに長門は榛原を弾くように背を叩きまた屈託なく笑う。技官たちいやこの場にいた職員全員がそういうように笑っている
涙をこらえつつも榛原は走って執務室に向かった
そしてバカ五人は未だにデストロイ、デストロイ、デストロイ!
とマットポリスマン状態であった
デストロイすなっ!
投稿遅れてすいません
今回はご飯編です
小説ではこのようは風景を描きましたが実際の食事はどうかわかりませんしカロリー指標がどうかはわかりません
ただ自衛隊は1日3食合わせて3000キロだったのは確かです
北欧系の軍隊だとミリ飯のカロリーが約7000キロとかそんなんだと聞いたことあります
詳しい方教えてください
榛原ちゃん可哀想ですね。本当そういうところで比嘉はあえて見て見ぬ振りして苦しんでいるところを楽しんでたりして
次回は急展開です。
内容はナイショですちょこっというと吉野兄(吉野曰くアホ兄貴)が警視庁にきます
それじゃ次もゆっくりして行ってね!
デストローーーーーーイ!!(吉野優子談)




