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涙と新指揮者

遅くなりました

お盆は避暑地に出かけたり、地元に帰省するという方々が多いと思いますが事故がないように祈っています



龍一は血相を変えて警視庁庁舎に戻り橘が消えたことを管理官である萩原に伝えた。

「またか、橘さん」

重苦しくため息をつき苛立つ時の癖であろう指の関節を鳴らしながら貧乏ゆすりを始める。

「申し訳あいもはん。じぶんが()ていながいこげなこちなっと思いもはんでした!」

深々と頭を下げてその顔に浮かぶ後悔という字がひたすらに橘を止めることができなかった状況を示していた。

「龍一が悪いんじゃないよ。元からあんなところあったし。それに、なにか考えがあってのことだろうよ。」

しかし、萩原の考え以上に李は今にも泣きそうでいて、これにはら他の捜査員も驚いてしまいおどおどとするしか他ない。 あのな、龍一と萩原がフォローしようとした時だ、とうとう李の我慢という名のダムは決壊してしまい、ほろほろと大粒の涙が眼鏡を濡らした後に床に落ちた。

この時、多くの捜査員は橘の事を気にかけすぎた李が大泣きしたために、橘をこの後軽蔑した目で見ることになったのは他でもなかった。

もたもたと萩原が初動的対応遅れてしまいブルブルと震えだした時にすっとハンカチを出したのは会計係の笹野であった

「別に君が泣くことではないよ。さっきも管理官が入ったように何か考えがあって車から出て行ったんだと思うよ。」

そいでも、(おい)はと反論しようとしたがゆっくりと笹野は首を横に振りハンカチを手渡した後背中を何度か摩りフォローをする。

「気にとめることはないんだ。心配しなくても大丈夫。それに、ちゃんと帰ってくるし、それまでこの捜査の指揮はよりいい方に進むよ」

ほっと胸を下す萩原をよそに李は笹野に不信感を覚えた

(最後に()た言葉の意味はなんだ?捜査の指揮はよりいい方に(すす)んってなんだ)

一瞬、笹野の言葉に不信感を覚えたのは正解であった、この騒動を察知したかのようにある男が刑事部長を引き連れて入ってきたのだ。

そして刑事部長が口をもたつかせているのを見て、李はさっき笹野が言ったことを察した。よりよい指揮をとるのはこいつだったのだ。比嘉である

「今回のことを受けて私が臨時で指揮をとります。安心して下さい。皆さんはこれまで通りに捜査を行ってもらって結構ですので」

比嘉はニコニコと笑うがその横にいる刑事部長は比嘉睨むように見つめている

それを察してか微笑みながら刑事部長の耳元で何かを呟くとかおを青ざめさせてその場から動かなくなった。

李がなにを伝えたのか読唇術で読み取ったのは失脚、つまり刑事部長をやめさせるといった主旨である

その後比嘉は、李を見て再び微笑みを向けながら近づいてきた

(ない)自分(わが)に用ですか」

比嘉は肩を数回軽く叩くと李の耳元でゆっくりと話をした

「君の行った行為は後々、捜査に響く。橘1課長がどこに行ったかはわからないけど君の責任だ、責任を取ってもらうよ

。そうだな捜査から降りてもらおうかな、これから挽回したいというのであれば残ってもらって結構だけど、どうだろうこんな風に橘一課長を止められなかった君が今回の犯人に手錠をかけてもにがしてしまうのでは困るから。選択は君に任せるからどちらかを選びなさい。いい返答を期待するよ」

李はなにも言えない自分に腹が立ったと同時に橘さんに何かあったら自分の責任であると考えて、頭が働かなくなった。

萩原が反論しようとしたが比嘉の笑顔が恐ろしくなにも言い返せなかったのだ


ここから、捜査員たちの仲間意識に歪みが生まれようとしていたのは間違いなかった


投稿遅くなりすいませんでした、ということで今回は二本立てでいきます

一つ目は橘失踪後の話で次は比嘉の秘書である榛原の話です

テストは無事終わったのですが単位取れてるか気になります

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