霞
最近本当に雨降らないですね。かと思ったら変なところで雨が降る
今年の夏は異常気象です
それぞれ、捜査員たちが現場の聞き込みに向かっているのを確認すると橘は李を連れて科警研へと向かう。
もちろんお土産の人形焼も一緒に乗せて。警視庁から科警研につくまで一時間ありその間、李は車を走らせながら後部座席に座る橘の話を聞いていた
「今回の事件は本当て不明な点が多えですね」
捜査資料に目を通していた橘は重苦しくため息を吐くしかなかった。新しい犯人の情報が上がるまではただひたすら待つしかなかった
「龍一、もしお前が犯人なら殺した後、どうする」
この質問した理由は例えば、自分が犯人ならどうするかという一種の捜査方法でもある
この方法で何度か犯人を追い込み逮捕につなげてきたのだ、しかし今回ばかりはたちの悪い犯人であるため理解することができないのが現実である。
「仮にこいが怨恨の場合、自分ならあすこまで切り刻んだりせんもののやっぱい今ずいの積年の恨んを被害者にぶつけます。しかし、そん後ロープで縛ったり怪文書まで書たりはしもはん」
そうだよな。
再び捜査資料に目をこらす橘になんと言えばいいか思いつかない李は再び運転に気を集中させた
「南の遺体だけでなくそん他ん遺体や臓器についてなんじゃっどん、あれを犯人がプレゼントちゅうならば
もちっと目立っように包装して送っちゅうこともあり得ると思ものじゃっどん?」
「どうしてそう思う?」
李はある仮説を立てた上で橘に話をした(こっからは標準語ですけど、龍一が鹿児島弁で話していると思ってね)
今回の事件、謎だらけでわからないところもたくさんあいりますけど
犯人は確かに最初の被害者のことを恨んでいたあるいは何かゆすられるようなことがあったかと考えられます。
そして犯人は南を刃物で滅多刺しにし、切り刻んで結果あのようなことになった。
しかし、犯人はあることを思いついた、ロープであのようにくくりつけてまるで自分はここにいると知らせるために怪文書を書いた
ロープでくくりつける意味としてはプレゼントを包装しで包んだ後にリボンで結ぶラッピングを意味しているのだと考えられます。
一通り李は、自分の中で考えていた犯人の行動を橘に話すとそれで満足して少し気分が落ち着いたような感じがした
その表情を橘は車のバックミラーに映る李の表情を見て新しくインスピレーションを受けたかのように意見を踏まえら上でまたそいさ資料に目をやる
「確かに、そう言った案は一理あるな。こいつはプレゼントを贈るという意味合いで殺した。ただし1件目の事件には何か裏があるんだろうな。ユスリ、脅し、きっと何かある。二人目は、それを見てしまったのかそれとも同じように脅したかもしれんな。」
ふふんと笑みを浮かべ、程なくして目的の場所である化学警察研究所につきそして、橘と李は早速だが下川パパンこと下川公平のいる法医学研究室へと足を運んだ
相変わらず、そこにはたくさんの実験器具と今回の事件の内容の書類や資料があちらこちらに散らかっていた
「あぁすまない散らかしてしまっていてね。」
書類の中で作業をしていた公平がメガネをかけ直しそしてゆっくりと二人に近づいてきた
白衣には実験で使用したものであろう薬品のしぶきがいたるところについており心なしか薬品アートというものが出来上がっている
「お忙しい中お邪魔してすいません。どうしても今回の事件の被害者のことで何かわかったとのことがあると連絡があったものなので伺ったのですが」
公平はニコリと笑ってある分析結果が書かれた報告書を橘と李に見せる。
「これは、二人目の被害者の手の中から発見されたものだよ」
手の中?
不思議に思った李は何度も瞬きをしながら公平を見ていた
「手の中って何があったのですか。鑑識の報告には何も上がっておらんかったのに」
実は公平は二人目の被害者、村沢さおりの司法解剖に出向いておりその時法医学者と共に死後硬直で固まっている右手を二人がかりで開けた。そしてその手の中にあったのはボタンであった
「これは、見た所背広の袖についてるボタンとお見受けしますが?」
橘は犯人ともみ合ううちに被害者がボタンを引きちぎったと考え同時に被害者の(犯人を早く捕まえて欲しい)という強い願いが込められているとそう感じたのである
「これを、解析してみたらスーツの繊維片でね。詳しく調べてみたけどスーツ屋とかに売ってるものだからこれといった特定はできなかった」
しかし、鑑定の報告はそれだけではなかった。内臓のDNA型が二人目の被害者と一致したのである
「こいで、ご遺族の方の元に帰すこっが出来もすね」
そうだね、と公平も橘を微笑みを浮かべた時あることを橘は思い出した
「そういえば、この色のボタンをつけたスーツを着ている捜査員がいたような・・・」
深く深く考えて思い出そうとしても、どうしても思い出せない。
「そういう奴もいるかな、気にとめることはやめにしよう」
あまり詮索してはいけない、違ったら仲間を疑って自分の是とする捜査員との信頼が崩れかねない
(そういえばぁ)
公平が口にしたのはあまりにも耳を疑うことであった
「今朝早く比嘉くんから連絡があったんだ、捜査の進行状況を教えて欲しいと」
なんだと!
つい声を荒げて橘は困惑する。なんで関係のないあいつがという意味であった
「ただ、この前ぼくの倅が(あいつはまずい)って言ったから答えられないと言っておいたけど」
そうですかとただ言うしかなかった、様々な方面から侵食していこうとするまるで寄生虫のような男、それがどうしても気に食わなかった
「それと、信義くんのことも聞いてきたよ。素直にかっこいい一課長って言ってやったけどね」
橘の戸惑うのことを見て一層、比嘉への不信感が強くなる李。そこにいる魔物がただ強すぎるとしか思えなかった
その後二人は人形焼を下川公平率いる法医学研究員と共に休憩と称して食しお礼を言って警視庁へと帰投得ることとした
その帰り際の李が運転する車の雰囲気はとても重苦しく、ここまで侵食が激しいのかと考え込んでいた
「なぁ龍ちゃん、頼みがあるんだが」
何だろうと橘の話を耳にすると何とも意味深な話であった、
「もし俺の身に何かあったら、その時は優に伝えて欲しいことが二つある」
首をかしげて聞き入ると、何かを考え抜いたことである
「一つは俺のデスクの暗証番号付きの引き出しからあるファイルを持って行って欲しい。そしてそれを比嘉にばれないように持っておくこと、そして内通者がいるかもしれないから気をつけておくことも伝えて欲しい」
そしてもう一つというとその言葉に龍一は一番驚いた。一体何が関係あるのだろうかと思ったのが率直な気持ちになる
「そして、そのファイルを持って長野に飛んで欲しい。優はあの時何があったか知る義務がある。そして酷だが思い出してもらわないといけない。あの時本当は何があったのか、本当の真実に気づいて欲しいと」
そんな
と言おうとした時であった、高速を降りてもうまもなく本部につくところであったのにもかかわらず急におろして欲しいと言われそのまま何も言わずに降りて行ってしまった
「橘さん!!!!!!!!!!!」
車を降りても人混みの中に消えて後を追うことができなくなった。
「すまんな龍一。でもこれだけはどうしてもやらんといけない。あいつらの心を手渡してたまるか!!」
霞がごとく消えた橘はその後ある場所に向かった
もうまもなくある男の横暴は始まる
橘さん単独行動に出ました
そして、橘さんは一体何を李に託したのでしょうか
次回はもっともっと大変です
すいませんが来週の投稿はお休みします
テスト期間に入ったのでまた終了次第投稿するのでまた再開しましたら読んでください
それでは、お休みなさい




