07 こうして遥か遠くが迫ってきた
「俺はどうこう言わない……だが、傅月、お前にはわかるだろう……」一人の男が、孤独に拍手するおじさんを見て、雨の中でそう言った。その口調は拒絶でも同意でもなく、雨の中に流れる髪がしなやかに見えた。
一対の瞳が本当に光っているかのように、河馬を見つめている。
「今回の俺たちの任務は、もともと非常に困難で、しかも……達成できる確率は低い……」
その人は河馬をじっと見つめ、そして言った。「もう一人連れて行く結果がどうなるか、わかるだろう……」
おじさんは深く息を吸い、最後には重々しくうなずいて言った。「全責任は俺が取る、リーダー。」そして河馬の背中を叩き、河馬に向かって言った。「坊や、車に乗れ。」
彼は隣に隠してあった車両を指さした。河馬はそこで初めて、隣に車があることに気づいた。四人乗りの小型トラックで、雑多なもので覆われており、よく見ないとわからないほどだった。
一行は雨の中でも全く滞ることなく、手際よく荷物を車から降ろし、素早く荷台に編み袋の屋根を張った。おじさんが河馬に車に乗るよう合図し、他の者たちは明らかに座席に押し込まれていた。
出発前、河馬はあの若者がおじさんにまるで責めるような口調で言うのを聞いた。「もし本当にそんなことになったら……わかってるな?」
おじさんはうなずいて言った。「わかっている……」
車はすぐに発進し、煙はますます濃くなり、风雨の中に深く隠れていくようだった。農業用肥料や尿素の編み袋で作られた屋根は、明らかに风雨を完全には遮れなかった。
おじさんは河馬を連れて中に座り、その後続々と二人が徐々に走り出す車に乗り込んだ。これらの人々は皆冷淡な表情で、体が濡れていても、微動だにせず車に座っていた。
雨は激しく降り、荷台の上は驚くほど静かだった。
そんな雨幕に混ざって……
数えてみると、荷台の狭い場所に四人も座っていた。最初に会った阿福という若者のほか、フードをかぶった痩せた若者がいて、その体は本当に細すぎるほどで、入ってきた時はうつむいていたが、私に気づいたようで、そのまま頭を横にそらせた。黒いデニムジャケットを着ていて、なかなかクールに見えるが、性格は最悪だ……
数えてみれば、阿福を含めて、性格がまともな奴が一人でもいるだろうか。
全員が極めて糟糕な性格だ。
傅月というおじさんは、最初に河馬を見た時は表情も悪くなかったし、以前拘留所での交流もあって、かなりいい人のようだった。しかし車の中では、河馬を見ながら、いつも一言も発せずに座り、私を見ていた……
冷たく、その表情はとても怖かった。
河馬はどう反応すればいいのかわからなかった。
車は……発進した。
「ぶーん」という轟音とともに、道路を急速に走り出した。
煙雨がしとしとと降る……
突然……
「跪け。」
そのおじさんが突然、河馬にそう言った。
河馬はとても戸惑ったが、最初に反応したのは傅月というおじさんではなく、後ろにいた黒いデニムの若者だった。彼は冷たく「ふん」と鼻を鳴らしたようだった。
河馬は一体何が起きたのか全く理解できなかった。
しかし阿福がその若者をぎょっと見たのに気づいた。その若者はようやく気にしないふうに頭をそらし、傅月を見なくなった。
河馬は傅月を見て、理由もわからなかったが、結局は人の庇護の下では頭を下げるしかなく、ゆっくりと両膝をつき、車の上に跪いた。男児の膝下には黄金ありなどというものは……
そんなものは、後で考えよう。
「坊や、お前は自分がどんな状況に陥ったのか、まだわかっていないかもしれない……」
傅月はとても冷たく言った。その口調には親しみもなく、説教しようという気もなく、無表情で、そこに座っている姿はまるで木像のようだった。
確かに、河馬は一体どういう意味なのか、なぜ跪かせたのか、全く理解できなかった。
「しかしそれは重要ではない。お前はいつかわかるだろう。お前が理解すべきは、ここに生き延びる可能な機会があり、お前にもその可能な機会があるということだけだ。」
河馬は微かに眉をひそめた。心の中では全くそう思っていたが。
しかし……
「もっとも、この機会は危険かもしれない。だが明らかにお前に選択肢はない。」
河馬はうつむき、そしてうなずいた。
「私……傅月は、今日お前を……弟子として迎える。今日からお前は私の弟子であり、私がお前の身元引受人だ……」
傅月はまだ何か言いたそうだったが、最後には自分の髭を撫でて何も言わなかった。
「これでいい……」
そして傅月は一言も発せずに荷台に座った。
河馬と話す気は全くなさそうで、河馬はこの黒衣の男を見て、最後までこの不可解な態度が一体どういう意味なのか理解できなかった。
伝承弟子?
それは何だ?
時間が私に残したのは答えではなく、私に伴うのは一路、抑圧的な雨の中だけだった。
通りはこれほど砕け、穴ぼこだらけの建物はまるで虫に食い荒らされたかのようだった。家の周りでは見られなかった光景が、もっと外の通りでは、道の両側に三々五々の死体が伏しているのが見えた。
鮮血……死の痕跡とともに。
なぜ?
車は最初はかなり速く走り、瓦礫の中でもそれほど機敏に見えた。
しかし……
後になると、カタツムリのように遅くなった。
霧雨の中で目の前のものが見えず、混沌だけが目の中で朦朧としている。
「とても悲しいだろう……整った通りが廃墟になってしまった。」
最初、河馬にはわからなかったが、後に傅月が自分に話しかけているのだと気づいた。
「あ……ああ!」
河馬は慌てて応えた。
「乱世の人は蟻、生きるために盗賊となる。」
傅月はとても沈黙しているようだったが、最後には頬に落ちた雨粒が、その輝く点を反射しているようだった。
「しかし人は人だ。すべての者が人として死ぬからこそ、どれだけの者が人として生きただろうか……」
煙幕は辺鄙な泥の地面に当たっているようで、道の両側にもともと生い茂っていたバナナの木は、今ではすっかり枯れ果てているか、もぬけの殻だった……
空気が遠くの川岸を微かに吹いている。波紋は嶙峋としているが、それでもあまり澄んでいない水が雨粒に打たれて波紋を生むのが見える。
車は……いくつの曲がり角を曲がったかわからない。
どれだけ走ったかもわからない。
ついに、とても茂った熱帯植物の林のそばに停まった。傅月は深く息を吸い、車の外に出ようとした……
「何をしに行くんですか……師匠。」
傅月はもともとどうということはなかったが、最後の二文字を聞いて。
なぜか一瞬固まり、そして自分を見た。その目には、言い表せない複雑さがあり、説明のつかない輝きを帯びていた。雨だろうか?
「私は別の道からキャンプに戻る……」
そして傅月は車から飛び降りた。出発前に阿福という人の肩を叩いたようだった。
阿福は答えず、ただ同じく車から飛び降りた……
時間はこれほど静寂で、あの黒いデニムの者も車から飛び降り、前の者も続々と車から飛び降りた。最後に河馬も降りようとした。
そこで気づいた。前にいた運転手はまだ車に残っていた。
「彼らは一体?」
河馬はそう尋ねた。
その運転手は彼をちらりと見て言った。「黙れ……車に戻れ。」
河馬は理解できなかったが、それでも素直に従った。
河馬が荷台に座り、車の後ろ蓋にもたれたその瞬間、背後から冷たく言われるのを聞いた。
「覚えておけ、お前は何も見ていない、何も聞いていない……」
河馬はそうして深く眉を曇らせた。
一体何が起きたのか全く理解できなかったが、彼の内心は、とても重くなったようだった。
一体何が起きた?
雨音は冷たく外に響いている。しかし時折、心の中では、その雨音が完全に内心を覆い尽くせないかのようだった。
煙霧は遥か彼方まで続き、果てしなく広がる白い霧の果ては絶望的に感じられる。
水蒸気が立ち込め、目の前が見えない。
いつからこうなったのかわからない……
しかし目の前では確かにそうなっている。
冷え冷えとした世界、誰かが口ずさみたくなる衝動。そんな感覚はもうずっと久しぶりだった。まるで自分の故郷で、あの山と川に向かい、田んぼの中でその果てしない美しさを感じるかのように。
なぜ変わったのか、なぜ変わったのか……
朦朧とした山が遠くに見え、輪郭もわからない。
そして自分のそばには、忘れられない感覚があった。
その感覚……とは何?
河馬は首を振った。一体なぜなのか、全くわからなかった。
ただ自分の頭を撫でた。自分はおかしくなったのか?
雨幕はまだしとしとと世界全体を洗い流している。
「パン!」
巨大な驚音が人を震わせる。
「パン!」「パン!」「パン!」……
心の中で何かが起きたように感じる……
河馬はもともと出ようとしたが……
最後には足を止めた。
錯覚だろう……
ただの錯覚だろう。
どれだけ経ったかわからない……
あの黒いデニムの者が最初に車に乗り込んだ。一人、また一人と、どうやら……微妙な変化があったようだが、それ以上の人は河馬には見えなかった。
最後は阿福……
そして……
「師匠は?」
阿福は私をちらりと見て、とても沈黙し、最後には言った。「彼は別の道からキャンプに戻った……」
傅月が河馬に言ったのと同じように……
そして……
師匠?
なぜ自分はそう呼ぶのか?なぜ?
弟子入りしたからか?
それとも心の中で……
そして阿福は後ろの車蓋を叩いた……
車はすぐに発進したようだった……
理由もなく、始まりもなく、終わりもない。
ただ車が走り出した瞬間。
ただ……
あの黒いデニムの若者だけが。
ゆっくりと言った。「お前は傅月がお前のために何を犠牲にしたか、全くわかっていない……」
ただ阿福という人が、一言言った。
「黙れ……イエ……」
あの黒いデニムの者はすぐに黙った……
犠牲?
何が何だか……
河馬は全くその問題を考えなかった。
車はまた七曲がり八曲がりし、空は徐々に暗くなり始めたが、雨はまだ止む気配がなかった。
この雨は故郷と比べると本当にしとしととしていて、まるで世界全体が粘ついているかのようだった。
そしてこのぼろい場所も、本当にぼろぼろだった……
あのぼろぼろの障害物と、その中から時折漏れ出る黄色い光がなければ、河馬はここが人が住む場所だとはとても思えなかった。
それでも……
正直なところ、河馬は最初、この場所に全く気づかなかった。
甚至、河馬に教えられなければ。
河馬はここで降りるべきだとも知らず、普通の廃墟だと思っていた。
夜の雨の中、建物全体はそれほど目立たず、目立たなさすぎて、20メートル離れてもこの建物の中に生きている気配を感じられず、ただ真っ暗なだけだった。
「行くぞ……」
阿福は河馬を連れて、ゆっくりとこの廃墟の中に足を踏み入れた。
全行程、明かりはなく、暗闇の中の途切れ途切れの音だけ……
そして数人が純青の灯りを持って。
ゆっくりと彼らに向かって歩いてくるのが見えた……
実際……
大声で話すこともなく、ただ阿福が数言耳打ちしただけだった。
そして廃墟の階段からゆっくりと階段を上っていった。これはまだ内装もされていない、あるいは半分も建っていない建築現場で、普段は放棄された工事現場だろう……
一階……二階……三階……
あの黒いデニムの者は二階で消えた……
ついに三階に着いた。三階の半分は空気に開かれており、時折の雨粒が風とともに吹き込んでくる。
「今夜は、ここにいろ。俺は下にいる。」
河馬は阿福が下の階を指さすのを見た。そこは完全に屋根がある場所のようだった。
「四階には行くな……風が強くて人が吹き飛ばされやすい。」
そう言うと、阿福は階段を下りていった。
暗闇は雨粒とともにこれほど濃厚で、傅月の姿は見えなかったが。
しかし……
しばらくは安全になったようだ。
そういえば……本当に、人生は変転常なきものだ。
河馬は首を振り、その場にうずくまって横になろうとした。
地面には、いくつかのぼろぼろの毛布があった。河馬は全く嫌がらずに毛布をかぶって寝ようとした。
空はいつもこれほど陰鬱で、絶望的な空、雨粒の落下とともに、そして酔いしれがたい雨水と湿気。
なぜこうなる……
なぜこうなる?
河馬は首を振った……
河馬自身も人生がなぜこうなのかわからなかった。
頭はぼんやりとし、雨水の冷たさの侵襲、そして恐慌が突然安全を得た感覚。しかしなぜいつも一種の凄凉とした感覚があるのか。
ただ少しずつ地面に落ちていく……
雨水……
そして目の前に示される灰色の空。
もし……腹の中の空っぽな感覚がなければ、おそらくこれは安眠の夜だろう。たとえ河馬がなぜこうなるのか全く理解できなくても。
「ぱたん……」
雨粒が灰色のセメント地面に落ちる。おそらく寒さのせいだろう。
河馬はただ寒さと湿気を感じ、全く眠れなかった……
夜の寒さは本当に毛布一枚で変えられるものではなかった。
それでも……
河馬は目を開けた。
彼は空を見た。これほど暗い、しかし……
雨はどうやらもう止んだようだ……
ただ端の雨水だけがまだ滴っている……
周りは明らかに霧がかっているのに、空はそれほどはっきりとしていて、遠くの星がはっきりと見え、きらきらと光り、あるべき方向を見失わせる。
河馬は立ち上がって用を足し、また寝ようとした。
しかし……
一つの姿が両膝を抱えて憐れに屋上に座り、空を見ていた。フードは後ろにあり、凛とした短髪が首筋に達している。白い肌、しかしその姿が絶えずうつむいているのが見えた。
「イエ?」
河馬はとても驚いてこの黒いデニムの者を見た。この者は女なのか?そういえば、本当にそうかもしれない……話したのはほんの数言で、男女の区別もつかなかった……
言葉は、いつもこんなに重い……
でもこれはどうした?
河馬はそっと彼女の後ろに歩み寄り、その背中を見て言った。
「どうした?なぜ泣いている……」
涙は明らかに彼女の頬から流れているのに、彼女はなぜかいつも拭っているようだった……
暗闇の中では彼女の表情も見えない……
ただその一瞬の涙の光が、河馬の瞳に反射した。
やや重い声が再び響く……
「厄介な奴……さっさとどっか行ってくれないか?」
しかし……彼女の言葉は本当に少しも優しくなかった。
全く糟糕な人間だ……
そういえば、この場所にはまともな人間なんて一人もいないようだ。
銃を持っている奴が、まともなわけがない?
「厄介、どこが厄介?」
河馬は別にそのまま去りたくはなく、少し反論したかった。これも目の前が女だからで、もし傅月のように銃を持っていたら、とてもそんなことは言えなかっただろう。
「お前のような人間は本当に少しの自覚もないな……傅月がお前のために払ったすべてが本当に価値があるのか、知りたいものだ……」イエという者が、口の中で包み隠さない嘲笑を込めてそう言った。
「どういう意味だ?」
夜空はこれほど静寂で……
河馬はイエに向かってそう……
「周りの人に聞けばわかる……」
イエという者は立ち上がり、フードをかぶり、振り返って去った。
再び暗闇に消え、ただ暗淡としたその姿だけが見えた。
「一体どういう意味だ?」河馬は彼女に向かって言った。
しかし伝わってきた声は、とても冷たいようだった。
「何でもない……実感のない人間が、あてもない言葉を話しているだけだ……」
イエの暗闇は消えなかった……
ただ河馬が彼女を見て、眉をひそめた。
「訳がわからない?」




