第9話 新たな仲間
数十分後。
チューニと友達になったアイリスはイツメンに囲まれていた。
アイリスの隣の席にはチューニが座っている。
「アイリス、その男の子誰?」
「ゴットマネーさん、これから7年間を共にするクラスメイトだぞ!!なぜ覚えていないんだ!!」
「いやまだ入学して3日しか経ってないよ。流石に無理があるって。」
「え、じゃあクソマージメ君、クラス全員の名前をもう覚えたの?」
「入学初日の夜にC組の名簿とクラスメイトの顔写真を何度も確認したんだ!!6周もしたんだぞ!?」
「いやいやいやちょっと待って、顔写真なんていつどこで手に入れたのよ。」
「それは聞くな!!」
「聞くなってそれ絶対何なんかダメなヤツだよね。」
アイリスは「クソマージメ君でもこんなヤバいの?いやでもあのドSに比べたらだいぶマシな方じゃ……いやいやいやでも盗撮だったら……」と超がつくほどの真面目枠の人間がこんな事をするのかと疑った。
「じゃあクソマージメ君、朝からアイリスの隣に座っているこの男子の名前は?」
チューニは自分の事を話題に出され「何だ貴様ら。」とシェリーとクソマージメを見る。
クソマージメ君は「その人は簡単すぎる。」とでも言いたげにフッと笑った。
「彼は授業中も神と魔王について語っている厨二病、チューニ・メーチャ君だ!!」
「ハッ貴様。残念だったな。チューニ・メーチャではない。我はそこにいる同胞と共に神に選ばれし真の聖騎士!!チューニ・キョークド様だ!!」
「メーチャ君、それは本当か!?スターマジック君が神に選ばれただって!?」
「気にするのそこなの!?」
「メーチャではない。キョークドだ!!」
その時だった。
ドSが登場したのは。
「え?雌ブタ、お前ぇ自分が神に選ばれた特別な存在だとか思ってんの?イテェ奴だな。あと同胞って言われてたけど、男だったんだな。オレはそういうヤツも認めてやっから。安心しろ。」
「今日から雄ブタだな。」と言い、アイリスの席の前を通ろうとするレント。
変な箇所しか聞いていなかったらしい。
アイリスがそんな奴を放って置ける筈が無かった。
「だから雌ブタでも雄ブタでもない。しかもそれ私じゃなくて、メーチャ君が言った事だから。それに見て分からない?私は男じゃないわよ!!メーチャ君、ブラザーじゃなくてせめてシスターって言って!!」
「貴様、我にそんな口を聞くのか!?同胞!あとメーチャではない。キョークドだ!!」
「いや友達なったし良いでしょ!?今更!?」
「メーチャ君、さっきの君の発言……君は聖騎士だったのか!?あの世界の崩壊を防ぐ伝説の!?」
「何でクソマージメ君がそんな事知ってるの!?」
「だからメーチャではない。キョークドだ!!」
「メーチャ、可哀想だな。最初の友達がこの雌ブタ……じゃなくて雄ブタで。オレも友達になってやるよ。人間第1号の。」
「だからアンタはブタじゃなくて人間として私を見て!!」
「なっ……本当に言ってるのか……?」
「オレは嘘はつかねぇ男だ。よろしくな。」
「よろしく!」
レントは空いてる席を探しに行った。
チューニはレントと握手した手を嬉しそうに見ている。
そしてニコニコしながらアイリスに聞いた。
「アイツ、何て名前なの?」
「いや名前聞いてなかったんかい!」




