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青の魔法  作者: 鈴見澄香
1年生·第1章
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9/20

第9話 新たな仲間

 数十分後。

 チューニと友達になったアイリスはイツメンに囲まれていた。

 アイリスの隣の席にはチューニが座っている。



 「アイリス、その男の子誰?」


 「ゴットマネーさん、これから7年間を共にするクラスメイトだぞ!!なぜ覚えていないんだ!!」


 「いやまだ入学して3日しか経ってないよ。流石に無理があるって。」


 「え、じゃあクソマージメ君、クラス全員の名前をもう覚えたの?」


 「入学初日の夜にC組の名簿とクラスメイトの顔写真を何度も確認したんだ!!6周もしたんだぞ!?」


 「いやいやいやちょっと待って、顔写真なんていつどこで手に入れたのよ。」


 「それは聞くな!!」


 「聞くなってそれ絶対何なんかダメなヤツだよね。」



 アイリスは「クソマージメ君でもこんなヤバいの?いやでもあのドSに比べたらだいぶマシな方じゃ……いやいやいやでも盗撮だったら……」と超がつくほどの真面目枠の人間がこんな事をするのかと疑った。



 「じゃあクソマージメ君、朝からアイリスの隣に座っているこの男子の名前は?」



 チューニは自分の事を話題に出され「何だ貴様ら。」とシェリーとクソマージメを見る。


 クソマージメ君は「その人は簡単すぎる。」とでも言いたげにフッと笑った。



 「彼は授業中も神と魔王について語っている厨二病、チューニ・メーチャ君だ!!」


 「ハッ貴様。残念だったな。チューニ・メーチャではない。我はそこにいる同胞(ブラザー)と共に神に選ばれし真の聖騎士(パラディン)!!チューニ・キョークド様だ!!」


 「メーチャ君、それは本当か!?スターマジック君が神に選ばれただって!?」


 「気にするのそこなの!?」


 「メーチャではない。キョークドだ!!」



 その時だった。


 ドSが登場したのは。



 「え?雌ブタ、お前ぇ自分が神に選ばれた特別な存在だとか思ってんの?イテェ奴だな。あと同胞(ブラザー)って言われてたけど、男だったんだな。オレはそういうヤツも認めてやっから。安心しろ。」



 「今日から雄ブタだな。」と言い、アイリスの席の前を通ろうとするレント。


 変な箇所しか聞いていなかったらしい。


 アイリスがそんな奴を放って置ける筈が無かった。


 

 「だから雌ブタでも雄ブタでもない。しかもそれ私じゃなくて、メーチャ君が言った事だから。それに見て分からない?私は男じゃないわよ!!メーチャ君、ブラザーじゃなくてせめてシスターって言って!!」


 「貴様、我にそんな口を聞くのか!?同胞(ブラザー)!あとメーチャではない。キョークドだ!!」


 「いや友達なったし良いでしょ!?今更!?」


 「メーチャ君、さっきの君の発言……君は聖騎士(パラディン)だったのか!?あの世界の崩壊を防ぐ伝説の!?」


 「何でクソマージメ君がそんな事知ってるの!?」


 「だからメーチャではない。キョークドだ!!」


 「メーチャ、可哀想だな。最初の友達がこの雌ブタ……じゃなくて雄ブタで。オレも友達になってやるよ。人間第1号の。」


 「だからアンタはブタじゃなくて人間として私を見て!!」


 「なっ……本当に言ってるのか……?」


 「オレは嘘はつかねぇ男だ。よろしくな。」


 「よろしく!」



 レントは空いてる席を探しに行った。

 

 チューニはレントと握手した手を嬉しそうに見ている。

 そしてニコニコしながらアイリスに聞いた。



 「アイツ、何て名前なの?」


 「いや名前聞いてなかったんかい!」

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