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青の魔法  作者: 鈴見澄香
1年生·第2章
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18/22

第4話 廃校舎編·噂

 「ではこれで、今週の学校は終わりです!寮でゆっくり休んでください!あ、あと、今から名前を呼ばれた生徒は後で私の所まで来てください。ミスター・イケテール、ミス・スターマジック、ミス・ゴットマネー、ミス・オカルター、ミスター・クソマージメ、ミスター・キョークド。ではさようなら!!」



 担任のゴーリラ先生に名前を呼ばれ、アイリスは固まった。

 ほとんどの生徒が友人達と寮に帰る中、6人は教室に残った。



 「……あなた達、なぜ自分が呼び出されたのか分かりますか?」


 「先生、そんなの知ってるわけ無いでしょう?」



 イケテールは「早く帰りたい。」という思いが顔に出ていた。



 「……他の先生方から聞きました。あなた達のクラスの授業は、必ずと言って良い程授業崩壊すると。一体、何をしたんですか!?」


 「先生!僕は何もしてないです!!」


 

 クソマージメは身の潔白を証明しようとしたが、ゴーリラ先生は聞いてくれなかった。



 「クソマージメ君、あなたは確かにどの教科の先生方からも真面目な生徒と聞きました。」


 「じゃあなぜ……」


 「魔法科学の授業でビーフシチューを作ったそうですね?」



 その言葉に身の覚えがありすぎるクソマージメは「……何でもないです。」と先程までの勢いを失った。


 チューニは「……僕のせいだ。」とガックリ項垂れ、シェリーは「私は悪くないわよ。」と今にも言い出しそうな雰囲気で、リーズは「チューニだけ呼び出されれば良かったのに。」と眉を顰めている。



 「取り敢えず、魔法科学の授業で薬以外のものを作ったグループが2つもあったとテンサーイ先生から聞きました。そのグループのメンバー全員を私は呼び出したわけです。」



 アイリスは疑問に思った。



 「先生、私とイケテールと同じグループの子はまだ2人いますが……」


 「あの2人は委員会があるので免除しました。」


 

 ゴーリラ先生は「はぁ」と溜め息を吐いた。



 「入学初日に喧嘩した人もこの中にはいます。別にそれは構いませんが、護身学の授業で授業に関係ない呪文を使ったり、魔法物理の授業でハエをシレンオオバチに変身させたんですって?」



 アイリスはレントを見て「いやそれコイツしか当てはまらないじゃん。」と思ったが、今それを言うと余計面倒くさくなりそうだったので言わなかった。



 「というわけで、あなた達6人には罰として頼みがあります。」


 「それは何ですか?」


 「この校舎の近くに、今は使われなくなった廃校舎があります。」


 「どこにあるんですか?」



 クソマージメは「そんな校舎見た事ないぞ、いや、見落としていただけか?」と杖で校内の地図を出そうとしたがレントに止められた。



 「この校舎を裏門から出て右に進むと見つかります。」


 「で、それがどうしたんですか?」


 「ミスター・イケテール。人の話は最後まで聞きなさい。」



 レントは「何でオレだけ。」とクソマージメを睨んだ。



 「最近、生徒達の間で『夜中に誰かが廃校舎にいる』という噂が流れているんです。ですから、それの真相を突き止める為に廃校舎を巡回して貰います。」


 「何で先生がやらないんですか?もしかして怖いんですか?」


 「私達は授業の準備で毎日忙しいんです!!時間が無いんです!!」



 ゴーリラ先生はそう言ってるが、アイリスは特番を見る為に教員専用の寮に早く帰った先生の存在を思い出した。



 「あの……先生、それって廃校舎の外を巡回するんですよね……?」


 「ミスター・キョークド。今までの話を聞いてましたか?私はあなた達に廃校舎の中を巡回してもらいたいんです!!では、何か分かったら報告してください。」



 ゴーリラ先生はそう言って教室を出て行った。

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