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読んでくださりありがとうございます。
今回、説明回です。
思い出したんです。
私が断罪された後の事を。
この作品ー光猫は、第1章と第2章に分かれています。
第1章では、ヒロインがリリアーネにいびられつつ、攻略対象達と仲良くなっていきます。
そして、高校1年の終わり、卒業パーティーでリリアーネを断罪する事で、第1章は終わります。
第2章は、リリアーネが居なくなったのに、だんだんとヒートアップしていく虐めに対し、疑問を抱くことから始まります。ヒロインは、ソフィアやルートに入った攻略対象などに慰められつつ、虐めが誰によるものか、調べ始めます。そして、虐めをする真犯人を見つけ、本当の意味で断罪するというストーリーです。
そして、第1章と第2章の間、閑話的な形でモノローグが入るんです。
攻略対象達が中等部生だった頃の、ある出来事を示すモノローグが。
なぜか今は違っていますが、原作での中等部の生徒会は、ソフィーと王太子さん始め全員攻略対象なんです。
そして、王太子さん達が中等部3年になった武闘会前の準備日で、ある事件が起こるんです。
ーーカイリアス・レトナスが、武闘会用の看板に押しつぶされて死んでしまうんです。
カイリは原作にも出てきています。
元気が良くて単純明快なサバサバした女の子、騎士に憧れる元平民貴族として出てきます。
ただ、カイリも元平民です。
それを、よく思わない方がいたようです。
今回起こったような事故が、誰かに引き起こされ、カイリは死んでしまうんです。
それが、攻略対象達のトラウマになり、ヒロインを遠ざけたり、自分が遠ざかったり、性格が変化したりする理由になります。
プレイヤーは、ルートに入った攻略対象目線で、そのエピソードを知り、第2章でのヒロインの行動に影響してきます。
…第2章のクライマックスの形、もうお分かりですね?
ええと…なんでしたっけ…
22回目の転生でありましたよね。
トラックの目の前に走り出て、『僕は死にまちぇん!』って大号泣するやつです。
あんな感じの展開になります。
…なぜ、今まで忘れていたのでしょうか。
いや、今までも、そんな感じの事もあったなぁ、と思ってはいたんですが、でもなんだかぼんやりしてたんですよ。
それが、看板の足に切り込みが入っているのを見て、急にはっきりし出しました。
なんででしょう…
「お嬢様?そろそろご領地に到着いたしますが大丈夫ですか?」
「え?あ、うん。大丈夫よ。ありがとうカナ。」
危ないですね。
領地に向かう途中だったのに、考え事にふけってました。
カナに、必要以上の心労をかけちゃだめです。
「そうですか?まあ、リリー様の現実逃避ぐせは昔からですからね。」
「重ね重ね、ごめんね。」
「構いませんよ。そういうリリー様が好きでお仕えしてるんですから。」
「そんな事…いえ、素直に受け取っておくわね。ありがとう。」
「いえいえ。」
こういう事を言われると、少し申し訳なくなるんです。
断罪される事は決まってますからね…
断罪から逃げるつもりもないですし。
え?なぜ領地に向かってるかですか?
単純ですよ。
今は夏季休暇です。あっつい夏です。
まだ幼いカトには厳しいかもしれないんです。だから、王都より標高が高く涼しい領地で過ごす事にしたんです。
勿論、家族でですよ?
なので、今、領地に向かっているんです。
ちなみに、あの武闘会看板落下事件は、犯人探しは学園に丸投げして、後片付けを終わらせました。
え?何回フィクシリアくんが吹っ飛んだかですか?
んー何回でしょうかね…?
少なくとも20回は雄に越えるでしょう。
ーあれだけ、空を舞ったのに10秒後には完全復活してるあたり、フィクシリアくんの回復力が伺えます。
「そろそろ着きますぜぇ?」
ほんとですね。
目の前には雄大な酪農地帯ーエクステリアス伯爵家の領地の1部ーが広がっています。
ちょっと、王都よりは気温が低いですかね。
「リリー様。こちらを。」
「…えへへ。バレちゃった?」
「寒いなぁと思っている事くらい、すぐ分かります。」
さすが、カナですね。
ショールを差し出されちゃいました。
鋭いです。
「さあ、着きましたよ…」
「あ!おねーさまかえってきたよ!!」
「ちょっとまて、アン!!落ち着け!」
「タグ!貴方が落ち着きなさい。」
「はい。かしこまりました。母上…あ、こら!アン!急に飛び出すな!」
「…はぁ。」
賑やかな声が聞こえてきましたね。
では、久々の家族団欒としましょうか。




