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0484勇者の剣
「この剣か? これはな」
敵を斬る度に出る鮮血には鉄が含まれている、それによって、
何百体切って出来る刃こぼれに血を含ませて、剣が熱く白く輝くまで敵を撃ちすえて、
何度も何度も戦いながら鍛え直す、刀身が曲がったら逆の方向に力が掛かるように調整して切り払い、
サビはスライムに溶かさせた、そして刃がなまったら、時々、フェイントと合わせて石を斬り砥いで、
使い続けたこの剣だ、
「――――――そして勇者ナマエナンダッケ斬!」
「アッギャルバルビュッペ! そ、そなあ!? そんななまくらで死ぬなんてばっびょ!?」
街を占拠していた300のコボルトは全て、勇者の語りの中で死んでいった、
それは勇者の剣を保つための生贄であった。
「ばっかじゃないの!? それで国王陛下の神剣デュライバーとやりあったっての!?」




