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0482勇者はコボルトの町へ
「朝ははやいですよ、体を清めて働いてもらいます」
朝の食事を頂くまでに散々こきつかわれた。
「さて、僧侶、お前の町に行くか」
「え? でも、もう町はコボルトジェネラルに」
「なーに言ってんのよ! そいつを倒すために来たんでしょ? それにここの領主から直々に!」
そう、一行には申し付けられていた、
この地に足を踏み入れるのなら、コボルトの害に悩んでいる民を救え、と。
「それは、わかってます、でもわたし、わたしは、きゃあ!?」
馬車は走りだした、馭者は自分の命が掛かってるのに、命知らずな馭者だ。
「そりゃあはずんでもらってますから! 死んでも送り届けますぜ!」
馭者はここの領主から死んでもいいから勇者候補を、
コボルトジェネラルに送り届けろと、ということは?




