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0477勇者の資格
「おおよそ、お前と神剣デュライバーは私がむくろと化しても戦い続けるだろう」
「正当な勇者と認められたたくば、神剣デュライバーを叩き折ることだ、それが勇者の資格」
「くっ」
勇者ナマエナンダッケは剣をおさめ、敗北を味わった、
国王は疲れ切った様子で玉座にもたれかかった。
「お前の功績は認めよう、我が国とそして我が国の盟友国に書簡を送り、通行手形を出してやる」
「こ、国王陛下!? そのような!?」
「言ったわね!? 言ったからにはその通りに行かせてもらうわ! やったわ! 自由の身よ!」
魔法使いメフレマーナは浮かれていたが、
「まあ我が国の存続が危ぶまれている時勢だ、偽りの自由を楽しむがいい」
ナマエナンダッケの名が勇者候補として世に知れ渡ったということは、
これからの旅において背負う重責は罪を犯せばたちまち知れ渡るということ、
恩恵は名前ひとつでほぼどの国でも通用するということだ。




