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0476勇者と国王
「であえ―! であえー! 国王陛下をお守りするのだ! 皆のもの、こいつをとらえろ!」
勇者は近衛兵と王の親衛隊を飛び越えると、
国王に斬りかかった。
「おっと、さすがの斬撃だ、あの領主が言った通りだな」
国王は光の剣で勇者の斬撃を受けとめた。
「だが、もう少し剣の切れ味が良ければな、私の首を切り落とせただろうに」
「なるほど、武器の差か、だが」
勇者は構えを変えて連撃を加えた、あまりにも高速で繰り出される剣に、
周りの近衛兵は間合いを詰めることができない。
「やはり、惜しいな、我が神剣デュライバーに匹敵する剣を持っていればな!」
国王は少ない動きで、いや、神剣デュライバーが勇者の殺意に反応して、
半ば操り人形のように勇者の剣を全て弾いていた。
(あのバカ! 国王陛下にかなうはずがないじゃない!)




