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0475勇者と王都

王都まで直行の馬車が領主の邸宅から出ており、

早馬が先行して、馬の駅に連絡し、王都に速達を運んでいた。

やがて半日つく頃には、領主は勇者について根掘り葉掘り聞きたて、

勇者が為した功績について、そしてこれからにも、理解を示したようだ。

「国王陛下、このものが先の報告による勇者です」

そこには若き王がたっていた。

「うむ、ご苦労であった、大魔王の手のものが、

 ここまで深く食い込んでいるとあって、

 苦労をさせたな、だが貴公の働きにより、

 勇者を見つけ出せたわけだ」

頭も下げずに直立不動の勇者に、

魔法使いも僧侶もひざまづいたままである。

(せめて一礼くらいしなさいよね!)

「お前が、国王か」

勇者は剣を抜いた。

「ほう?」王の近衛兵は国王の笑みを見ることも無く、勇者に立ちはだかった!

「お前が剣を手放さないとは訊いていたが、

 なるほどなかなかの傑物、それが蛮勇か試してやろう」

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