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お兄ちゃんと演技しましょう

ラグドーラおじさんが、「この子が大きくなったら、リオンのお嫁さんにと考えているんだよ」

と言ってるのを聞いて、お兄さんは、「まだ早いんじゃ・・・」とか言ってる。

「まあ、いいじゃないか。お嬢さんも変な男よけにはなるだろうし。」

『それは助かります。なんか、やたら男の子連れた人が私に面会を求めてくるので、ちょっと困ってたんです。ロー兄なら、いるだけで撃退できるし。』

「どういう意味だよ。」

『え?なんか迫力あって怖いもん。その上イケメンでお医者って、ある意味最強。』

「ふん。それを言うなら、呪われてる城に住んでる病弱な姫っていうのもなかなかいないぞ。おまけに歌手にデザイナーに作家とも交流があるって?」

『それ、お城が気に入っただけじゃん。』

「周りから見れば変わらない。」

そうかなあ?

お兄さんは「仲が良いのはいいですが・・・まだちょっと早いんじゃ・・・」とかまだ言ってたけど、これで弟さんにも伝わるだろう。



今年はお客さんが多いな。

今度は女の人だ。「リオンを返して!」

『ええーーー?』

ドラマか!びっくりだよ!


ロー兄はめんどくさそうに「帰れ。」と言ってひっこんでしまった。

私もめんどくさいんだけどー?

散々人の悪口言って、勝手に帰っていった。


それからは、来るわ来るわ、女の人ばっかり。しかもみんな、自分が彼女だと名乗る。

一体何したんだ?


あんまり女の人が来るので、

「姫様のお身体に障ります。」と、怒ったカメリアさんの案により、

病弱な女の子に取り付くバンパイア、あっ間違えた。看護をするお医者さん。

の振りをすることにした。近所の人は滞在してるだけって知ってるけど、余分な事は言わないし、友達はお使いの振りして、こっそり遊びに来る。特に不便はないけどね。

移動するのも見える所はお姫様だっこ・・・恥ずかしいし、何かあると、「大丈夫か?」と優しく聞いてくるロー兄は演技でも、ちょっと気持ち悪い。

「なんだ、いじめられる方が好きか。」とか言ってるけど、どっちも微妙。



今日のお昼はオムライス。ケチャップで「たらし」と書いてやった。

『ロー兄って事』と言ってやった。やーい読めないだろ。

気に入ったらしい。トマト味なら何でもいいのか。

また口にケチャップが付いてるし。



このやろう。俺が日本語読めないと思って油断してるな?

せっかく脅かしてやろうと、わざわざ勉強してきてやったのに、最初にこいつから出たのが「たらし」とは・・・自業自得だが、面白くない。

せっかく俺に怯えも媚もしないんだ。

あと数年もすればなかなかイイ女になるだろうし、こいつにも男が寄ってきてるようだ。

ちょっとしつけておかないと。

考え事をしながら食べてたら、また口に付いてたようだ。


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