バンパイアの家族
3日程だらだらと昼寝したり、クロちゃんと転がったり、ロー兄にババ抜きでボロ負けしたりしていたら、お客さんが来た。
「あの、こちらにローザリオンがお世話になっていませんか?」
??ローザリオンって誰?・・・ちょっと、何?はたかないでよ、ロー兄!
「何か用か。」
あれ?・・・そういえばそんな名前だった気もする。一度しか聞かなかったから忘れてた。
「弟のケルビンだ。」
ああ。医学生の弟さんか。
「兄がバンパイアとか言って、脅かしたりしてませんか?昔からの口癖で、血ィ吸うぞ。とか。様になるから困ったもので。」
ホントに知らないの?と、目でロー兄に聞くと、「バラすなよ。」と射殺されそうな目で見られた。
『あんまり似合うから、ホントかと思ってたー♪』
「ごめんねーお嬢さん、兄さんが脅かして。」
あんまり堂々と事実を話すとバレないもんなんだな。まあ、血も吸わないから普通の人と変わらないけど。
今夜は泊ってってもらう事にした。近くを通ったので、様子を見に来たらしい。
3年ぶりくらいだとか。積もる話もあるだろう。
せっかく同じ部屋にしたのに、ロー兄はいつも通り私の部屋に入ろうとする。
ケルビンさんが「兄さん、まさかそんな・・・」とか言ってるけど?
何がまさか?別に弟を嫌ってるわけじゃないと思う。
『今日は弟さんと一緒の部屋にしたら?』
「俺は男を抱いて寝る趣味はない。」
「・・・そんな小さな子に・・・」
「こいつはこの時期、体調を崩しやすい。直接の家族も失った上、おば夫婦にいびられていたんだ。精神的にも不安定だから、様子を見ていてやらないとな。」
「それは・・・そうですけど・・・」
「じゃあな。」バタン。
『弟さん、青い顔してたけどいいの?久しぶりに会うんでしょ?』
「このベッドが一番寝心地がいいんだよ。」
そっち?まあ、うでまくらしてくれるから私はいいけど。
弟さんが魂が抜けたような顔をしながら帰った後、
2日後にお兄さんの方が来た。
名前はガウストさん。顔色が悪い。
私の顔を見て、「リオン・・・お前こんな小さな子に・・・」とか言ってる。
どうやら弟さんに聞いてきたようだ。
もしかして、ロリコンとか思われてる?
でも後ろからお父さん(ラグドーラさん)もやって来た。
「お嬢さん、元気かな?リオンはちゃんと治療しているか?」
『はい。とても頼りにしてます。ちょっとスパルタですけど。』
と言ったら、「お前は運動が足りてねえ。」と怒られた。
ちゃんと今日の懸垂やったもーん。ぶー!だ。




