他人の目といたずら
久しぶりの投稿です。
少しずつですみませんが、一応完結させる予定ですので、お付き合いいただければ嬉しいです。
今日のお昼はロー兄のお気に入り、ナポリタン。
ゲンさんが作るのは、本物のトマトをたっぷり使うから、赤いんだよね・・・
ロー兄、また口に付いてるよ。
しかし・・・
薄暗い部屋、細身の体に黒い服、目の下は窪んでひどい隈。無表情な顔に鋭い目。その上青白い肌には生気がない。
おまけに整った顔には口から赤いものが、じゅるって・・・見た目だけなら超不気味。
「バンパイアだ」と名乗ったのを聞いたせいか、おばさん達もちょっとおとなしくなってる。
ホントは気が小さいんだよね。この人達。
私から見ると、
日陰の部屋で、いつもの服を着て、常に寝不足で隈が取れない上、うるさいから不機嫌、その上、生気を分けたからちょっと疲れて、しかもスタイル抜群のイケメンなのに、口からトマト汁・・・って。
笑いをこらえるのが大変なんだけど。
そうだ!ちょっと、からかってやろう。
『セバスチャン、あれ(リンゴワイン)、暖めてきてあげて?疲れに良いんでしょ?』
「なんだ、ずいぶん気が利くな。」
『うん。ロー兄に飲ませてあげようと思って、ちゃんと残しといたんだ。』
「よし、褒美に血ィ吸ってやろう。」
『ご褒美でも血ィ吸うのか。』
結果的に言うと、成功だけど、超怖い!!まさにバンパイア!!
わざわざ透明のグラスに注いだ、セバスチャンもお茶目だけど・・・(いや、仕返しかも?)
真っ赤な液体を、ニヤッと怖い笑みで舐めているのは、ロー兄の演出だろうな。
意外と冗談好きだから。
血のように赤い液体(暖めたワイン)を飲んで、見る見る顔色が良くなっていくロー兄。
『おいしい?』
「ああ。生き返るな。」フフフッとおばさん達を横目で見る。
なんだ、バレてたか。でも、その顔、悪そうに見えるよ。
おばさん達は、明日帰る事にしたらしい。なんか、顔色が悪かった。
バンパイアすげー!
『もう、血ィ吸ってもいいよ!』と言ったら、はたかれた。
「吸わねえよ!」
吸わないんだ。
一応、駅まで馬車でお見送りをし(お客さんに好評)、リンゴワインをお土産に差し出したら、怒られた。
名産品になるかもしれないのに。
ロー兄がワインのいたずらを褒めてくれた。
「俺を利用するとは、なかなかやるじゃないか。」だって。やったねー。
「でも子供のくせに働き過ぎだ。ちょっと休め。」怒られた。
クロちゃんが来た。抱っこ?すべすべプニプニで気持ちいい。
明日は何をしようかな。
「寝ろ。」『はい・・・』




