お医者さん現る。
そして、数日後に不機嫌な顔で現れたのは・・・
『デコチュー・・・』
「誰がデコチューだ?栄養とって、休めと言ったのに、遊び倒したな?せっかく俺が少し分けてやったのに。」
『分けたって、何を?』
「ふん、生命力だと思え。」
『あれ、味見じゃなかったんだ?』
「お前みたいなガリガリのガキ、味見でもいらん。」
あーそー。ホントにバンパイアなのかな。隈がひどいし。口も悪いし。
余分な事を考えていたら、顔に出ていたのか、頭をはたかれた。痛い。
「世の中には、ちょっと変わった体質が伝わる一族とかあるんだよ。ただ大きいだけとか、ただ毛深いだけとか、やたら勘が鋭いだけ、とかな。そういうのを診て回ってるんだ。お前は千里眼か?」
『おじいちゃんが千里眼って言われてた。私はどうか分かんないけど。』
「能力が弱くなって忘れられたり、子供全員には出なくなったり、だんだん薄くなってくもんだからな。俺を不審に思うんじゃ、多少出てるんだろう。」
『不審じゃないよ。自分に害があるかないか位しか分かんないけど。怖いけど、害はなさそうだった。』
「ふん。」そっぽ向いてるけど、これは照れてるのかな。いや、拗ねてるのか?よく分かんないな。
しかし、大きいだけって、庭師のミレーさんそうなのかな?家族みんな大きいとか言ってた。
そうすると、セバスチャンも、周りの物を震わせるだけの一族とかかも。
後で教えてあげよう。
そして、お医者のお兄さん、ローザリオン・ルクスさんの診察が始まった。
ルクスって明るさの単位じゃなかったっけ?真っ黒いのにルクスって(笑)
1人で笑っていると、はたかれた。痛い。
「生命力の流れがぐちゃぐちゃだな。これじゃあ力が出ないだろ。あのまま大人しくしてればそこそこ治ったのに、暴れすぎだ。」
流れが落ち着くまで、ローザリオンさんが2人分循環させてくれることになった。
気功治療みたいなもん?
「かなり疲れる上に、腹も減るんだ。その分、言う事を聞けよ?」
『はい。ローザリオンさん』
「長い。略せ。」
『ローザさん』
「女みたいに呼ぶな。」
『・・・ローさん?』
「・・・まあいいだろう。」
でも、しばらく居るんだし、親しみを込めて、ロー兄と呼ぶ事にした。
眠っている時が流れが落ち着くそうなので、夜は添い寝をしてもらう。
わーい、うでまくらーと喜んだら、ひっぱたかれた。ひどい。
「腹を出して寝るなよ?いびきかいたらひっぱたく。」
『はい・・・(結構神経質?)』
「なんだ。」
『なんでもないです。おやすみなさい。』




