久々の日本。
久々の日本。なんか、ビルばっかり。
とりあえず学校に顔を出す。
『お久しぶりです。先生。ご迷惑をおかけしまして・・・』
「来たか!待ってたぞ!とりあえず、近況報告をしてくれ!」
『えっ・・・あの、とりあえず近所の人達とは仲良くなって、みんなに親切にしてもらってます。』
「それは良かったが、そっちじゃなくてだな、あのな、向こうのマスコミが来たんだが、城?ってなんだ、どういうことだ・・・」
『あの・・・それは・・・クジを引いたら呪われたお城が出て・・・それで、あの、大おじ、大おばと一緒に今住んでます・・・』
「どうやって暮らしていくんだ。あてはあるのか?」
『あの・・・お化け屋敷として有名でして・・・観光客やどうしても泊まりたいという人達を泊めているんです。ロック歌手とか、悪魔払いとか・・・あっ危険はありません。』
「そ、そうか。ところで、廊下に居る男性に見覚えは?」
『え?セバスチャン!?なんでここに?』
「誰だ?」
『執事さんです。あの、えーと、大おじ夫婦がお金持ちでして・・・』
「あ、ああ、そうなのか・・・」
『どうしたの?セバスチャン?なんでここに?』
「”姫様”をお一人で旅には出せません。」
なんか、すごい強調してるな。しかもなぜ英語?
『旅って、ここ私の国だけど』
「どこに危険が潜んでいるかも分かりません。私もお供します。」
『すぐ帰るのに。』
「“姫様”いけません。」
『もしかして、この間、没落貴族の話、根に持ってる?』
「いいえっ。とんでもございません。」
・・・壁の額が震えてるよ。目が怖いし。
『わかった。でも、家にはおじさん一家が居るし、セバスチャンはどこかホテルを取らないと。』
「もうご用意してございます。さ、”姫様”ホテルの方へ。お疲れでございましょう?」
『学校もあるし、家も確認しないと・・・向こうへ持っていく荷物も仕分けしなきゃ』
「鷹山くん、今日はもういいから、引越しの準備もあるだろうし・・・」
『すみません、先生。』
家に寄り、とりあえず段ボールにお気に入りの服を詰める。あと、アルバムと・・・
あんまり物もないから楽だけど。
後は、日本酒がお客さんに好評だったから、買い足しておくか。
みんな、金払い良かったから、ちょっと儲かっちゃったもんね。
今までのこの部屋での生活より、向こうの生活にあっという間に慣れてしまった。
自分の順応力が怖いな。
「元々あちらの生活が身に合っている方なんです。」
『そんなことないと思う・・・』
セバスチャンはまだ不機嫌だ。窓が震えてる。




