使用人で家族な人達
あれから、住人はまた増えた。
と言っても、雇ったんだけど。
まず、執事さん。
名前はセバスチャン!やっぱりか!って感じなんだけど、そつのないおじさまだ。
お城の事、全般をまとめてくれるという。
つまり、秘書みたいなもんかな?
全く私達と同じに見えるが、不機嫌になると、周りの物を振動させてしまうという悩みが。
超能力者なのか?本人にもよく分からないそうだ。
彼の周りには怪奇現象が起こる(物が震える)ので、あちこちのお屋敷でクビになってしまったところ、悪魔が出るお城なら、自分を雇ってもらえないだろうかと、やって来た。
ゴブリンのいたずらに驚いたが、怯えなかったので、採用。
あと、見えないメイドさんとか。見えないだけなので、メイド服だけが浮いているように見える。
透明人間なのかなあ?触れるし、幽霊ではなさそうだ。気合いを入れると見えるらしいが、疲れるとか。まだあんまり顔を見たことがない。
洗濯をしてくれたり、お茶を入れてくれたり、髪を結うのもお手の物だ。
お仕事大好き。20歳位に見える。
ちなみに、フリフリして可愛いピンクのメイド服だ。名前はリリーナさん。
透明メイドのリリーナさんの母親のカメリアさん。こちらはほぼ見えるが、時々見えない。
彼女は、どこかの貴族の乳母をやっていたらしく、礼儀作法に厳しい。
お辞儀の仕方、カップの持ち方、笑顔の作り方などなど、毎日注意されている。
特に新聞のひきつった顔を見たときは、卒倒しそうになっていた。いまだにガッカリしている。
今度マスコミが入ったら、完璧な淑女(!)として報道される様、特訓に燃えている。恐ろしい。
コックさん。名前は教えてくれない。勝手にゲンさんと呼んでいる。
無口で無愛想。
ご飯はとても美味しい。
町の出身だけど、お化けも悪魔も知るか!って感じで黙々と色んな食事を作る。
透明のメイドさんでも、動く銅像でもびくともしない。助かるけどね。
そして、最後が身長2mちょっとありそうな、庭師のミレーさん(男)
今まで森の奥できこりをやっていたが、若いのに任せたら、さびしくなったので応募。
即採用。この人もちっとも喋らない。
手先が器用で、大工仕事もやってくれる。余った木でブランコやベンチを作ってくれた。
コックのゲンさんとは飲み仲間?になったらしく、毎晩向かい合って仲良く無言で飲んでいる。
あれで意思の疎通が出来てるのか、謎。
・・・そして、庭の噴水にいた黒くて大きな、オオサンショウウオ(?)
前に見たのはクロちゃんの正体はこれだったようだ。
『クロちゃん、また来れたよ。ここに住むから、よろしくね。』
のそのそ出てきて、ペタッと握手してきた。カワイイ。
抱っこすると、すべすべプニプニで気持ちいいし。
大人しくしてるので、連れたまま中に戻ると、
小人が、”なんだ、土地神じゃないか”と言っている。
え?クロちゃんが?撫でまわすと、きゅーきゅー言って喜んでるんだけど。
まさか、クロちゃんが私を飛ばしたんじゃないよね?




