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魔女と王国と声変わり  作者: 睦月はくろ
第三章 神獣編
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商業娯楽都市【ドリム】

最近キーボードの調子がおかしい……そろそろ買い替え時ですかねぇ……

なんで誤字とか脱字してたら教えて欲しいです。

 ――商業娯楽都市”ドリム”。王都の近郊にあるこの都市は土地面積はそこまで大きくはないが、カロン王国有数の観光地として栄えている都市である。


「急に休めって言われたときは驚いたわ」

「まぁ、いい機会だったんじゃないかしら?最近は仕事ばっかりだったし、こうしたプチ旅行も久々よ」


 王都から馬車で揺られて二時間。この”ドリム”へと来たのはただの観光だった。




~~~~~~~~~~


「休みをもらえるのはうれしいんだけど、急にどうしたのよ?」


 カレンの疑問に私も同意だった。私への尋問を終えた直後に急に休暇を取れって言われたらそりゃそうなる。しかも王様直々に。いったいなんでそんな話になったの。


「ふん、ただ苦情が来ただけだ。おまえが働きすぎだとな」

「私が?」

「今年は特に革命軍の動きが活発だからな。残り火の件もあっておまえも休みを取れてなかっただろ」


 そうなの?私まだこの世界に来て半年も経ってないからそういうのわかんないんだよねー。まぁ、でもなんか今年は異常って話はよく聞くかも?でも確かにカレンは働きすぎだと思う。


「だが、イースの里の一件で多数の構成員を捕まえることができたからな。あれ以降、革命軍も鳴りを潜めている。少なくない打撃を受けたのは間違いない」

「落ち着いてる今のうちに休んでおけって話?」

「そういうことだ」


 カレンも王様の説明に納得したのか了承の返答をする。


「分かったわ。悪い話でもないしね」




~~~~~~~~~~


 というわけで休みが降って湧いた私たちはこの”ドリム”に遊びに来たというわけだ。


「リリーさんとナトちゃんも来れたらよかったのにね」

「あっちはあっちで楽しんでるっしょ」

「でもそうね。いつかみんなでどこか旅行に行きたいわね」


 休みをもらった公爵家の面々のうち、リリーさんとナトちゃんは王都に残ってる。理由としてはナトちゃんのお母さんが王都に来るからだ。この休暇を活かして、お母さんに王都を楽しんでもらおうってことらしい。母親に手紙を書いているナトちゃんはそれは楽しそうだった。リリーさんはその付き添い。ナトちゃんを一人で王都に残すのは心配だからね。今頃三人で楽しんでるんじゃないかな?


 ということで”ドリム”には私とカレン、あとはローコとカリスの四人で行くことになった。


「ここは娯楽都市らしいが具体的にどんな施設があるんだナー?」


 私とローコ、カリスは”ドリム”に初めて来る。カリスは最近までイースの里から一歩も外に出てなかったし、ローコもついこの間まで【祭壇】で眠ってたし。


「そうね、まずここ”ドリム”は二つのエリアに分かれているわ」

「二つ?」

「カロン王国最大級のカジノや高級宿、劇場なんかが建ち並ぶ【不夜エリア】。手入れされた自然やスポーツ文化が盛んな【白日エリア】の二つよ」

「へぇー西と東で分かれてんのね。どっちもたのしそー!」


 聞いてる感じだと【不夜エリア】ってとこは前の世界でいうところのラスベガスに近い感じなのかな?カジノか……ウェンさんのせいであんまりいい目で見てないんだけど、楽しいのかな?


「それでどこ行くのカレン?」


 今回の旅行はカレンにすべて一任している。私たちは”ドリム”についてなんにも知らないからね。唯一来たことのあるカレンに丸投げだ。


「今いるのは【白日エリア】ね……なら”ウィザーズレギオン”を見に行くのはどうかしら?」

「ナニソレ?」

「魔法を駆使したスポーツよ」


 そんなのあるんだ。ハ〇ーポッターのク〇ディッチみたいなのって魔法のある世界の創作だけの話だと思ってた。


 ウィザーズレギオンは五体五の魔法戦で、相手の体にウィザーズレギオン専用の魔法を当てると、死亡扱いになって退場する。先に相手を全滅させるか相手の陣地にある旗を破壊すれば勝利になるスポーツ。サバゲ―に似た感じっぽい。


 ウィザーズレギオンはカロン王国で最もメジャーなスポーツらしく、会場のスタジアムが平日でも満席になるときがあるらしい。


「じゃあそこ行こっか」

「わたしも知識としては知っていたが、見るのは初めてだナー」

「少し歩けばスタジアムに着くわよ。チケットもその近くで買えるし向かいましょ」

「なんかすごい選手とかいんのー?」


 私たちはスタジアムに向けて歩き始める。十分くらい会話しながら歩いていたらそれっぽい建物が見えた。


「アレ?」

「そうよ」

「おー、でっかー!」


 見た目はコロッセオとかそういう感じっぽい。スタジアムに近づくにつれて歩いてる人も多くなっている。みんなウィザーズレギオンを見に来たのかな?

 行き交う人の話し声やスタジアムから試合の音漏れも聞こえ『王政反対!』『はんたーい!』……ん?


 あまりにもこの場に似つかわしくない言葉が耳に入る。私たちが声がした方に振り向くとそこにはハウンド陛下の顔に大きなバッテンを書いた旗を持っている集団がいた。


「この街にもいんの……いい加減聞き飽きたんだけど」

「むしろコッチの方が人多くない?」


 ローコの言う通り、王都と比べてもデモ隊の人数が明らかに多い。こういうのって普通王城がある王都の方が多いもんじゃないの?


「仕方のないことよ。多分”ドリム”に住んでいる人たちのほとんどは前王のことが嫌いでしょうしね」

「なして?」

「ンー、ここは観光地だろ?前王の時代も他の国から多くの人がこの都市に来て、栄えていたんだナー」

「それがどうしたの?」

「……お金を持ってる人が多かったって言えば分かるかしら?」

「「……あー…」」


 二人がなにを言いたいか察して、私とローコの声がハモる。税を多くむしり取られたってことかぁ……。それでこんなに人が多いのね。


「だからここでは革命軍の方を支持する人が多くてね、街の中に革命軍の隠れ家があるなんて噂が出回るほどよ」


 私たちはデモ隊を横目で見ながら通り過ぎる。今日は仕事じゃなくて観光だからね、別に止めたりしない。というかめんどい。

 何回かカレンがデモ隊の鎮圧してるところを見たんだけど、目が死んでるんだよねー。内心、めんどくさいとか早く終われって思ってたんだろうなぁ……


 なんか少し嫌な気分になったけど、ウィザーズレギオンとかいうの見て気分変えよーっと。チケット売り場ドコ? あ、そっち。


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