クロスロード
「さぁ!二人とも食べて好きなだけ!」
リゼとロッドに促す
「ええ・・・」
驚きの顔を浮かべながら返事をするリゼ
「あの~」
「ん?」
ロッドがこちらに聞いてくる
「本当にいいんですか?僕らがこんなにごちそうになって?」
「もちろんさ!助けてくれたのは君たちなんだから!」
そういって二人に食事を勧める
この経緯は・・・
あの後二人とこの街クロスロードに来た
読んで字のごとく
この街は人や物の往来の拠点地で
ミアム町とは比べ物にならないほどの大都市だ
ついて早々
二人は依頼の品を届けると別れることに
そのためギルドの場所と
宿が決まってないので
二人が泊っている宿を聞き
一旦別れることになった
そのままギルドを目指し歩くが
街はなかなか大きく
ずっと一人だった俺はすこし人に酔いそうになりながら
なんとかギルドについた
ギルドも規模は大きく
中は人が混在していた
「え~っと・・・」
「何かお探しですか?」
ギルドの職員を探していると
その職員らしき人が声をかけてくれる
「あ!ちょうどよかった!実はこれを」
そういってハイツさんが書いてくれた紹介状を渡す
「これは・・・ミアム町のハイツさんですか・・・なるほど・・・」
職員は手紙を見て
「ミアム町からギルドの紹介状を持ってくる人がくるのは初めてです。しかも、今回はいろいろお世話になったようで、ありがとうございます」
「そんな!たいしたことは・・・」
「しかも、あのあたりからこの辺のと同じ実力で来るのは・・・なかなかいませんよ」
「ありがとうございます」
なかなか恥ずかしい
「ミアム町とムスカ村は今良好に関係を築きこれからまた発展していくと思います。」
「そうですか・・・よかった」
どうやら、すこしはなんかの役には立っていたようだ
この世界にきた目的は魔王の討伐・・・のはず
だけど、魔王を倒すだけのゲームなんてないわけで
そこには何らかの物語がある
その物語の最初を無事終えた
そんな気分だった
「では、紹介状もいただきましたので当ギルドご利用できます。今日はなにかありましたか?」
「じゃ~ドロップアイテムの換金を」
「わかりました。こちらに」
そういってカウンターに通される
「物は?」
「はい」
そういってかばんから出す
ゴロゴロ
「!?」
職員が驚く
「こんなに・・・」
「はい、すこし森で修業を」
「あそこで!?・・・と、とりあえず今計算します」
そういってあせあせと動く
数分後
「金額はこちらになります」
そういって金額が書かれた紙を見る
「!?こんなに!!」
「はい、量もありましたが流通しやすいアイテムが多かったのでこれでよろしいですか?」
そういって確認してくる
「は、はい」
そう言って金額を受け取る
32000ゴールド
今まで多くて3000ゴールド
約10倍
村を出るとき餞別代りに買い物でかなり使っていたので
手持ちは少なかった
しかし、一気にリッチマン
この街の物価によるがそれでも困らない金額だろう
「では、またなにかありましたらお越しください」
「ありがとうございます!!」
ほくほくでギルドを出る
そして、二人がいる宿へ
宿には二人もいて今の流れに・・・
「くぅぅぅ~」
この世界のビール?になるのか
ひさしぶりに飲みそしてまともな食事をする
その様子をリゼとロッドは見つめながら
申し訳なさそうに食事をしていた
そんなに恐縮しなくてもいいのに
助けてもらったお礼だし!・・・
待てよ・・・
これパワハラ?
なんか強要してる?
おっさんだからついわからずやってしまいがちだ
ここは
「二人とも?あの・・・無理につきあわなくていいからね?」
いちよう確認する
するとリゼが
「無理なんて!ただ、助けたっていってもそのあとアイテムももらったのにこんなごちそうしてもらっていいのかなって・・・」
なんだそんなことか
「それなら大丈夫だから!!気をつかわないで」
そう笑って返すと
すこしほぐれたのか
「わかりました。では遠慮なくいただきます!」
そういって、やっと普通に食事をしてくれた
二人ともに食事をしていく中で
ロッドは
「あのずっと気になっていたのですが・・・」
「なんだい?」
「タケシさんは本当にただの旅人ですか?」
とても不思議に満ちた顔で尋ねてくる
「?なんでだい?」
その問いにまた俺自身も不思議を感じ聞き返す
「いや、あのあった時・・・あの時実はタケシさん一人で切り抜けれたんじゃないかって・・・」
「そんなことはないよ~あの時は本当に危なかった・・・あの森で数のいる戦闘をするのが初めてだったからなかなか勝手がつかめなくてね・・・最後は間一髪だったよ」
そう答えると
「正直あの森で人でしかも数の多いモンスターを相手するのはこの辺でも腕が高い者しかできないことです・・・それができる、そんな人がただの旅人なんて・・・」
そういうものなのか・・・・
「まぁ~あそこには数日いたしね、その経験が対処につながった・・・それだけかな?」
実際その通りで足慣らしに少しずつモンスターの種類と
数を見て行動したことであそこの対処を知った
あとはやはりゲーム感というやつだろうか?
このモンスターはこんな行動みたいな
あらかじめの知識があったのは大きい
でもこのことを話したところで分からないだろうし
実際感覚的なところもあったからなんとも・・・
「経験ですか・・・あのよかったらまた僕たちといろいろ話してくれませんか?できれば、ともに一度戦闘も・・・」
ロッドが言う
「あの・・・私も興味があります。一人であの森を行くのはまだ駆け出しの私たちには難しいことで・・・少しでもほかの方の戦いを知りたいです」
リゼも言う
「う~ん、そんなたいしたものじゃないけど・・・わかったよ」
特に断る理由もない
それにこの出会いもなんかの縁ってやつだろう
「「ありがとうございます!!」」
リゼとロッドは共に返事した
とりあえずこの日は共に食事をして
翌日もう一度森に行き
三人でパーティーを組むことになった
人生ソロプレイ
そんな俺もこの世界ではさまざま人と組むことになっている
明日はどんなことになるのか・・・
また殴って攻撃して引かれるのだろうなっと
予想しながら翌日を迎えるのだった




