光
すると、地面が青白く、うっすらと光り始めた。
「「「おお!?」」」
見物していた町民達は驚きの声を上げた。
「こうやって、杖で地面を叩くことで、霊感を目に見える形にできるんだ」
と、先程ケントと呼ばれた少年が説明した。
「……リンゴ胡麻マンゴーお茶チャーシューウニニララーメン……」
「「「!!????」」」
目を閉じて両手を地面に付け、ブツブツと呪文のように何かを呟くジェシカ。そしてそれに驚く町民達。
「いや……霊感を探るときには、口に出して何か言葉を言った方が良いみたいで……その内容は人によって違うし、使う言葉によって若干効果も変わるらしいんだけど、まあ、このねーちゃんは少し変わってんのさ」
「要するに変人か大食いか」
ケントの説明に、クラークが付け足す。
「…………来た!!」
ジェシカは目を開けて急に立ち上がった。
「どこだ?」
すぐにケントが言った。
「例の対魔霊師の居場所は…………ここからそんなに遠くない。下から霊感が感じられるわ」
「え?」
予想だにしなかった場所を言われて町民がそう言ったが、ケント達は動じなかった。
「じゃあ、行ってくる」
三人は、すぐに歩き出した。
「あの……報酬は……」
例の男の件で注意深くなっているのか、町民は恐る恐る訊く。
ケントは、振り返ると笑って言った。
「飲み物でも用意してくれると助かる」
「ここだな」
大柄なクラークは、辺りを見回しながら言った。
ここは、空き地にある隠し扉から入って下った所にある部屋の中だった。
「子供達を返しなさーい!!」
「観念して出てきやがれ!!」
ジェシカとケントはいきなり叫んだ。
「落ち着け。罠が仕掛けてある可能性も……」
ピカッ!!
と、何かが光った。
「おい、二人とも光を見るな!!」
クラークが急いで言ったが、もう遅かった。
バタン!!
と、ケントとジェシカは気を失って倒れ、慌てて目を両手で覆ったクラークも同じように気を失って倒れてしまった。




