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対魔霊師

町民達は話し合っていた。

皆で手分けして探そう、いや、大勢だと犯人を刺激するかもしれないから警察に任せよう、いや、こうしている間にも子供達が……といった感じに。


「おーい、ちょっといいかい?」


と、少年の声がして、皆そちらを向いた。そこには、話しかけてきた少年の他に女性が一人と男性が一人いた。


「あんたらは誰だ?」


町民の一人が尋ねた。


「俺達は『対魔霊師』さ。なんか大変そうだな」


「何!?」


町民達は警戒し始め、彼らの三人に対する目付きが変わった。


「え、どうかしたの?」


「敵対心が剥き出し(むきだし)のようだな」


町民達の態度に、紫麦わら帽子の女と大柄な男の方は不思議がった。

町民は言う。


「あんたらを信用するわけにはいかんな。何故なら、あんたらと同じ『対魔霊師』の男が我々から子供達をさらった張本人だからな」


「何!? 詳しく聞かせてくれ」


少年の言葉に、町民は疑い深く暫く(しばらく)考えてから、やっと話し始めた。


「―――我々の町には、昔から悪霊が取り憑いて皆困っておった。ところが昨日、『対魔霊師』を名乗る例の男がやってきて、この村の宝を男にやる事を交換条件に、悪霊を追い払ってくれた。しかし、お礼の宝をやる時になって、宝が紛失してしまって……怒った男は宿で寝込んでしまって、今朝、子供達がいなくなっているのに気が付いたんだ」


「見返りに宝って、その『対魔霊師』、けちなのね」


「ジェシカ、話が反れる(それる)から黙れ」


「はーい、わかってるわよクラーク」


大柄でカラフルに服を着たクラークという男に言われ、ジェシカと呼ばれた紫麦わら帽子の女は黙った。


「成る程……。消えた宝も気になるが、まずは子供達だろ? ちょっと任せてくれ。おい、ジェシカ」


「また私? はいはい、その男の霊感を探りゃいいんでしょ、ケントちゃん」


すると、ジェシカと呼ばれた女は、杖を取り出し、床をポンと叩いた。

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