表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第十王子との人違い一夜により、へっぽこ近衛兵は十夜目で王妃になりました。  作者: KUMANOMORI


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/40

憧れの思い人と憎らしい婚約者2

「だが、ライオネル様と比べれば見劣りするだろう。家柄の格が違う」

「お待ちください、ヴィルヘルム様がどうして私と?」


 真っすぐに見つめたら、ヴィルヘルム様は私の頭を撫でてくる。


「入兵したてのときには、可愛らしい妹のように思えたが。今ではすっかり見違えた。離れてしまうのが、口惜しく思えてしまったんだ」

 と述懐するので、私は驚いてしまった。


「そんな、もったいないお言葉ですっ!」

「ただ、俺では事足りないだろう?女性を喜ばせる言葉ひとつも言えない」


「そんなことは、ありません。言葉ではなく振る舞いで、私はヴィルヘルム様を」

 私が言葉をつなぐ前に、

「やあやあ、ミリア。こんなところで、何をしているんだ。早く荷造りをしたまえ」

 噂をすれば影とはいったもので、ライオネル様がやって来る。


「ライオネル様、なぜこちらへ?」

「ミリアが簡易宿舎に泊まっていると聞いた。それならば我が家にくればいい、と言いに来たんだ。もう、君はここじゃ用済みだろ?早めに引きあげてもいいはずだ」


「しかし、任期満了までは半月ほど残っております」

「半月早めても問題ない。君に任せる仕事は、もうないはずだ」

「そうかも、しれませんが」


「私と縁を結ぶほかに、ミリアが落ちのびる道はないと思う。暴力事件を起こしてしまうような、難のある娘では、ね」

 強引に事を運ぼうとする。私は夫となるはずのこの方を好きになれそうにない。ライオネル様は何人もの愛人を囲っている。


 先日お屋敷に行ったときにも、私に敵愾心を向ける女性陣に居合わせていた。あの中に放り込まれることを思うと、ゾッとする。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ