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第十王子との人違い一夜により、へっぽこ近衛兵は十夜目で王妃になりました。  作者: KUMANOMORI


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不穏な情勢2

「フロスティン国との緊張状態を鑑みれば、貴国の幻覚剤騒動は本意ではないでしょうね」

 と国主が言い添えれば、ヴィルヘルム様の視線が私の方へと向いた。


「仕方がないだろうな、幻覚剤が民間に広まれば国力が落ちてしまう。巫女をくれてやるくらいなら、痛くもかゆくもない」

 とランドルフ様が話をまとめてしまう。


 そう、私がご自分の懐のうちにあると、思っていらっしゃるのだ。ランドルフ様にとって、女性はその程度のものなのだろう。


 ヴィルヘルム様とは翌日婚礼式を控えていた。ランドルフ様からすれば、知る由もない、興味を持つ必要もないことなのかもしれない。


 ご客人を送り出し、ヴィルヘルム様と私は部屋を辞する。


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