表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第十王子との人違い一夜により、へっぽこ近衛兵は十夜目で王妃になりました。  作者: KUMANOMORI


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/112

大失態の一夜目5

「ウィリエール様。これは、私の過失です。君主とこのような、淫らなことを行ってしまうなんてっ」

「淫らじゃない。好きな人と結ばれるのは、自然なことだ」


「間違いです。申し訳ございません。裁判所に訴えていただいても、構いません。ただ、そのとき私は断頭台の露として消えると思いますが……」

「間違い?」


「はい。ウィリエール様とこのようなことをするなんて、あってはならないことです」

「なぜ?」


「身分が違い過ぎます。それに」

 私が好きなのは、兵長のヴィルヘルム様なのだ。使えるべき主であるウィリエール様は、護るべき相手ではあったけれど、恋慕とはまた違う。


「僕はミリアのことが好きだよ。いつもそばにいてくれたじゃないか」

「それは近衛兵としての当然のことです」


「お兄様たちじゃなくて、僕のところに来たのは、何か縁を感じる」

「それは、その。えーと、えー」


 私が継承権第一位のウィリエール様のお兄様、ランドルフ様や第二位のリドムンド様付きの近衛兵になれる実力がなかっただけだ。そんなことを言ったら、ウィリエール様の立場にも言及しなければいけなくなるため、私は口を閉ざす。

 ちなみにウィリエール様は継承権第十位。ほとんどの場合、王になれる可能性はない。


「申し訳ありません。この度のことは、すっかりお忘れくださいっ!」

「え?どうして。僕はミリアを奥さんにしたい」

 とんでもない爆弾発言をし始めたので、私は首を横に振る。


「ウィリエール様には、もっとふさわしい方がいます」

「ミリアにふさわしくないってこと?」


「え?いえ、そうではなく。逆に私がウィリエール様にふさわしくないのです」

「継承権の順位が低いからだね」

 とウィリエール様はおっしゃるけれども、我が主の発言はどこか論点がズレていると思うのだ。


「違います。ウィリエール様は高貴な方。ふさわしい方との婚姻が望まれます」

 継承権云々ではなく、私にふさわしくはない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ