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第十王子との人違い一夜により、へっぽこ近衛兵は十夜目で王妃になりました。  作者: KUMANOMORI


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大失態の一夜目4

「愛らしい方へ。王宮の一室においでください」

 と同僚の近衛兵経由で、手紙が返って来た。


 手紙をもらった私は舞い上がる思いで、指定された部屋に行く。

 近衛兵の屯所と離れ、奥まった場所にあった部屋だったので、少し戸惑いつつも、部屋に入っていった。


 その部屋には私が見たこともないような天蓋付きの寝台がある。私はおずおずと入っていき、そして、恐らく――――


 寝台で居眠りをしたのだと思う。休めるときには休んでおく。そう身体に叩きこんできた習慣が祟って、どうやら寝過ごしたようだ。スパイシーな香りがして、気が遠くなったのを記憶している。


 目覚めると不意に人影が見えて、私は言った。

「後悔はさせません。ですから、最後の機会をくださいっ!」

 と。


 なけなしの口説き文句だったと思う。

 この機会を逃せば、私の純潔は恐らく、色好みの軍司令官の息子に奪われてしまうのだから。

 その後、相手の顔を確認する間もなく暗がりで、結ばれた。


 確認する間もなく――――?


 花の香りがしたのを覚えていたし、兵長の声音と比べるとその声は柔らかいとは思った。


 何より、触れた素肌の感覚は、百戦錬磨の兵長のものとは思えない。傷のあと一つない、滑らかな肌だ、とは思っていた。


 けれど、まさか。

 それが、我が王子とは思わない。


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