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第十王子との人違い一夜により、へっぽこ近衛兵は十夜目で王妃になりました。  作者: KUMANOMORI


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我が君の投獄3

 これまで得た情報をまとめているだけだけれど、ウィリエール様がすごいね、ミリア、と感心したようにおっしゃる。


「ベアラルお兄様の衣服についていた粉を拝借しておいたんだ。それが部屋で見つかってしまった」

「ベアラル様が精製なさったものなのでしょうか?けれど、ベアラル様のお命を奪ったのは、使い魔ですよね。だとすれば他に容疑者がいるのかもしれません」


 幻覚剤の精製が取り締まられているのは、民間に広がれば風紀が乱れる可能性が指摘されているからだ。


「幻覚剤が取れる植物は少ない。それに生育条件を揃えるのが難しいようだよ。他国から密売して育てていたみたいだ。ベアラルお兄様は知らずに育てていた可能性もあるね」


「では、温室周辺を調べてみます。もし真犯人が見つかれば、ウィリエール様の疑いは晴れます」

 まずは、ベアラル様付きの近衛兵だった同僚にもう一度話を聞いてみよう、と目星をつける。


 ベアラル様が何か異変を感じていなかったかどうかを知りたい。早速動こうと立ちあがろうとすれば、

「ちょっと待って」

 とウィリエール様からお声がかかる。


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