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第一王子への襲撃2
私はランドルフ様とメアリ様の方に振り返り、安全を確認する。
駆けつけてきた兵たちには、攻撃主たちの確保に動いてもらう。私と同僚はランドルフ様達の護衛に当たる。ランドルフ様には女性との逢瀬のときには、護衛を外すようにと言われているようだ。その隙をついたのだと思う。
「お二人はお部屋へお逃げください」
付き添いながらランドルフ様とメアリ様をお部屋に誘導するのだけれど、
「なるほど、お前はそれなりに有能だな。ミリアが俺の護衛になればいい。見栄えも中々よくなっているしな?」
とランドルフ様は相変わらずだ。懇意の方がいらっしゃりながらも、このような軽口を叩く。お隣のメアリ様の冷ややかな眼差しが痛い。
「配属されれば、全力で任務に当たります」
一兵卒の私はそう告げる。飛んできた矢を調べてみれば、近衛兵のみが携帯を許されている王都の紋章がついていた。
だとすれば、近衛兵の誰かが狙って来た可能性が高い。
攻撃主の正体はすぐに分かった。
ラルズス王子付きの近衛兵だ。正体が分かったのは既に自害した後だった。さらに、近衛兵を確保した後でラルズス王子自身が自室で亡くなっているのを発見する。




