双子の第六王子と第七王子3
「紙切れが見つかったら教えてくれないか?あれは、王子に不貞をはたらこうとした決定的な証拠となる」
不貞とは物々しい。
けれど、ふと気づいた。
私もまた、なけなしの知識を使って書いた手紙があったと。それはウィリエール様の元に届いたようだったけれど、偶然の一致にしては出来過ぎている。
「その紙切れとはまさか、Mと送り主が書かれたものではありませんか?」
「なぜ、それを知ってるんだ?」
やっぱり。
どうしてあの手紙がウィリエール様の元にたどり着いたのかだけは、少しだけ見えてきた。エルドナード様はあの手紙を手にしていたのだ。
そして、ここ、ウィリエール様のお部屋の前に落としてしまった?」
「お手紙はウィリエール様がお持ちでした。そのようなお話をしていましたから」
そもそもあれは私がヴィルヘルム様へ出したお手紙です、とは言えなかったけれど。
「なるほど、ウィリエールが持っていたのか。なら、問題はないかな」
「問題はないのですか?」
「そうだよ。あいつはいつだって、ミリア君に首ったけだ。だから、競合にはなり得ないし、全く眼中にないさ」
競合とはどういう意味だろう?
「いずれにしても、安心した。それなりに役に立つな、ミリア」
と言ってエルドナード様は去って行った。




