婚約者を消した二夜目4
再び部屋で目を覚ます。傍らには、こちらが恥ずかしくなるほどに美しい寝姿があった。
その皮膚はまるで光り輝くほどに見える。
どうしましょうか?
また、こうしてウィリエール様と共寝してしまいました。
身体を動かしてみると、なんだか違和感がある。違和感の元を探ろうと身体を見おろしてみれば、胸元に重みを感じた。
――――え!?
豊かなバストが目に入り、慄然とする。これは誰のものなのでしょう?思わず掴んで揺すってみたら、自分の皮膚の感覚がしっかりとある。
これが、私の身体?一夜でこんなに変わるもの?
いや、ないと思う。これは何か魔術かまやかしか、何かがあるはずだと思うのだ。
ウィリエール様が目覚めて、
「おはよ」
と声をかけてくださった後で、私の身体に視線が向いた。パチパチと長い睫毛が音を立てるかのように、瞬きをする。
「ミリア、すごくグラマラスになったね」
「な、なぜでしょうか?魔術か何かでしょうか」
「僕が育てたからだよ」
じっと見つめる先にあるものを見て、私は思わず手で隠す。隠さなくっていいのに、と残念そうにウィリエール様はおっしゃった。
私は身体を起こす。
近衛兵として戻ってこれた以上、訓練にも参加しなければいけない。豊かなバストを隠しながら下着や服を身につけていった。
胸元がきついのは嬉しい悲鳴だ。けれど防具をワンサイズ上にしなければいけない、と思い至った。
「ウィリエール様、一度屯所に戻ります」
「またね」
ウィリエール様は手を振ってくださる。




