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第十王子との人違い一夜により、へっぽこ近衛兵は十夜目で王妃になりました。  作者: KUMANOMORI


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婚約者を消した二夜目4

再び部屋で目を覚ます。傍らには、こちらが恥ずかしくなるほどに美しい寝姿があった。

 その皮膚はまるで光り輝くほどに見える。


 どうしましょうか?

 また、こうしてウィリエール様と共寝してしまいました。


 身体を動かしてみると、なんだか違和感がある。違和感の元を探ろうと身体を見おろしてみれば、胸元に重みを感じた。

 ――――え!?


 豊かなバストが目に入り、慄然とする。これは誰のものなのでしょう?思わず掴んで揺すってみたら、自分の皮膚の感覚がしっかりとある。

 これが、私の身体?一夜でこんなに変わるもの?


 いや、ないと思う。これは何か魔術かまやかしか、何かがあるはずだと思うのだ。

 ウィリエール様が目覚めて、

「おはよ」

 と声をかけてくださった後で、私の身体に視線が向いた。パチパチと長い睫毛が音を立てるかのように、瞬きをする。


「ミリア、すごくグラマラスになったね」

「な、なぜでしょうか?魔術か何かでしょうか」

「僕が育てたからだよ」


 じっと見つめる先にあるものを見て、私は思わず手で隠す。隠さなくっていいのに、と残念そうにウィリエール様はおっしゃった。

 私は身体を起こす。


 近衛兵として戻ってこれた以上、訓練にも参加しなければいけない。豊かなバストを隠しながら下着や服を身につけていった。

 胸元がきついのは嬉しい悲鳴だ。けれど防具をワンサイズ上にしなければいけない、と思い至った。


「ウィリエール様、一度屯所に戻ります」

「またね」


 ウィリエール様は手を振ってくださる。


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