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第十王子との人違い一夜により、へっぽこ近衛兵は十夜目で王妃になりました。  作者: KUMANOMORI


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婚約者を消した二夜目3

 天蓋付きの寝台の上で、

「ミリア」

 ウィリエール様は甘い声音で呼び、私のチュニックやボトムスを手際よく外していく。王宮の一室にて、二夜目のあやまちを犯そうとしていた。


「いけません、ウィリエール様!」

「ライオネルが消えたんだ、この一夜はお祝いのようなものだよ」

 

 ライオネル様が消えた?


 信じられなかった。けれど、確かめる間もなく私はここにいる。軍部は大騒ぎだろうし、宰相をはじめ院の者たちも大わらわだと思う。


 本来ならば私は真っ先に確認しに走らなければいけない。

 ウィリエール様の安全のためにも、そして、婚約者の安否確認のためにも。

 けれど――――


 ウィリエール様の花のような香りに当てられてしまい、身体が動かないのだ。


「知ってる?こっちの手管だけは、お兄様達にも負けていないんだよ」

 とキラキラした瞳でこちらを見ながら、ウィリエール様はおっしゃった。手管、の意味はすぐに分かる。


 ウィリエール様は私の身体のあちこちに、話しかけていく。

 果実みたいだね、とこねくりまわし、蕾みたいだね、と口づけていく。

 こ、これは、一体?


「ウ、ウィリエール様、いけません。その穢れなき御手で、私の身体に触れるなんて」

「ミリアはきれいだ。もっともっと、可愛い声を出して?」

「そ、そんな」


「恥ずかしがらないで。もっと育てたいな」

 ミリア、かわいいね、と花のかんばせのウィリエール様は囁きながら、私の身体をとき解いていく。

 ほとんど経験のない私には、未知の世界だ。


「お母様の生家に伝わる、交わりの技だよ。これがあったから、お母様はお父様に召し抱えられたらしい」

「ま、交わりの……?」


「この方法では魔力を送り込むことも出来るんだ。ミリアの中には、僕の魔力が入っている。だからね、危険からは護られるんだよ」

 ライオネル様が触れたとたんに、焔がほとばしったのを思いだした。


 ウィリエール様は両手の五指を器用に動かし、唇や足先まで駆使する。

 私は蕩かされてしまった。


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