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第十王子との人違い一夜により、へっぽこ近衛兵は十夜目で王妃になりました。  作者: KUMANOMORI


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婚約者を消した二夜目2

 王宮の中では、家臣たちや兵士たちが何事か、集まりはじめる。


「ウィリエール様、こちらへ」


 私も、主を護らねば、とウィリエール様を誘導しながら、窓の外をうかがった。ライオネル様の屋敷に巨大な岩が落ちているのを見る。

 まるで、それは天文学の書物に書かれている隕石のように見えた。私はすっかり驚いてしまう。


「なぜ?」

「これで、消えたよ」

 と至って鷹揚な話し方でウィリエール様は言う。


「消えた?」

「そう、ライオネルは消えた。ミリアは自由だ」

 とほほ笑んだ。


 けれど、それはつまり、存在が消えたということ?

「じゃあ、今日は僕と一緒に眠って?」

 ウィリエール様は私の手を引く。


「ウィリエール様」

 私は戸惑ったまま、部屋に連れ込まれた。


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