第一王子と第二王子1
ランドルフ様と、リドムンド様だ。
そしてそれぞれの近衛兵たちがつき従っている。私は頭をさげて、彼らが通り過ぎるのを見送ろうとするけれど、なぜか声がかかった。
「おいミリア、中々いい感じに成長したじゃないか。こんな風になるようだったら、俺のお付きにしておけばよかったな」
とランドルフ様。
「たしかに、見栄えは良くなりました。けれど、我々のお手付きになってしまっては、新婦としての価値が落ちてしまいます。ミリアにとっては、良かったのでは?」
とリドムンド様がおっしゃる。
お二人は私のことを近衛兵としてというよりも、都合のいいからかい相手としか見ていないのは丸わかりだ。どうしてこういった殿方が多いのだろう、と思う。
ヴィルヘルム様とは大違いだ。
「今からでも、遅くはないと思うが。第六婦人くらいにはしてやれるが」
「ライオネルの妻でいるのと、どちらがいいでしょうか?」
「俺の女でいる方がいいに決まっているだろう。王の妻である方が」
「私ならば、第三婦人くらいにはして差し上げられます」
お二人にあまりにもひどいことを言われているのは分かったけれど、この方々に逆らう術はない。
そもそも、お二人との婚姻があるとは思っていないのだし。
「ミリアのことは僕が正妻にするよ」
と声がかかり、振り返ればウィリエール様がいらっしゃった。
「ははっ、お前ならば、そうだろう。継承権十位の第十王子。しかしお前の正妻でいるよりは、ライオネルの方がいい」
とランドルフ様は一笑に付してしまう。
「そうでしょうね。ウィリエールの妻になっても、何の得もない」
とリドムンド様までおっしゃるのには、さすがにムッとしてきてしまった。私の処遇はともかく、我が主のことをどうこう言われるのは、腹が立つ。




