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生死混在
帰国後、ケセラスルン国は死者の支配する国となっていた。
ウィリエール様の魔方陣からぞろぞろと死人が這い出て来ていたからだ。さらに、シュルリアン公国平定の際に活躍した死者の兵たちと生者の兵たちの間で、争いが起こっていた。
ヴィルヘルム様を筆頭とする生者の軍が対抗していたけれど、兵力がどんどん削られて死者が増えていく。
死者は魔方陣をくぐり、死者の兵として舞い戻って来る循環をくり返していた。
戻った私はウィリエール様と共に司令部を統括することにする。死者の軍と生者の軍だ。
お亡くなりになった王子様達に死者の軍の統括をお願いする。生者の軍はヴィルヘルム様を筆頭とした元来の軍部が担当することになった。
軍部は整備され王宮内は生者の王族と死者の王族とで住まいを分ける。
第二王宮に生者の王子のお住まいを置き、第三王宮に死者の王子のお住まいを置く。
第三王宮には、獣の生肉や得体の知れない臓物などの供物が届けられるのだった。
幻覚剤を取り締まり、死者の処遇をハッキリさせたことで、国民もひとまず安堵したようだ。
作物もしっかりと育ち、国力は高止まりで安定する。ウィリエール様は国王に即位することとなった。




