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第十王子との人違い一夜により、へっぽこ近衛兵は十夜目で王妃になりました。  作者: KUMANOMORI


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結実の九夜目2

「ランドルフの身体は中々に強情で制御できなかった。さすがに、あれは惨いとは思うけれど。あんな風にはしないよ」

 懺悔のようにおっしゃる。


 そして、私の前髪をかきあげて額に口づけを落としてくる。

「何度も申しあげております。私の主は、ウィリエール様なのです」


 ぼっと音をたてて現れ出た炎の蛇が、キリムド様の腕に向かって巻きついていった。

「な、なぜっ?」


 慌てて手を振るうキリムド様に向かって私はラドルを呼び出して、火消しを要請する。ラドルがペロリと舌で舐めとれば、キリムド様の腕の炎は消え去った。


「お身体をウィリエール様にお返しください。あなたと夜を共にするつもりはありません。キリムド様」

 驚いた表情のままこちらを見つめるキリムド様に、私は簡単に説明する。


「もし、あの時のように強引に事に及ぼうとなさるならば。そのお身体もろとも滅んでいただくことになります」


 キリムド様は停戦協定に自ら望むほど、勇敢な方だ。そして、失敗を恐れない探求心が旺盛でいらっしゃるようだった。


 私を引っ張り抱きとめると、石の寝台の上に運んでいく。

「いけません、キリムド様」


 忠告はした。

 けれど、寝台の上に寝かされ唇をふさがれる。ルビーレッドの瞳を私は見つめていた。


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