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第18話 水を飲んで、ひとまず落ち着こう!

みんなが異変に気づいた瞬間、その場は一気に緊張に包まれた。

すると参仁が、突然よく通る大きな声で叫んだ。


「慌てるな!

さっき岸から水の流れを見ていたが、

たぶん主将は焦って逆流を横切ろうとして、体力が尽きたんだ!


副将、

お前はさっきかなり体力を使っただろう。


ここは俺に任せてくれ!

誰か、車を呼んでくれ!


安寿院まで向かうぞ!」


参仁は、

水に入ろうとした翼鷹を手で制すると、

傍らにあった四つ連なりの中空の竹籠を掴み、

そのまますぐに湖へ飛び込んだ。


楠祝のもとまで泳いでいくと、

浮かんできた竹籠を彼のそばへ押しやり、しっかり掴ませる。


それから縄を素早くその体に巻きつけ、

最後の一つの竹籠を引きながら左側へ泳いでいった。


そして楠祝師兄を脇の岸まで引き戻すと、

私たちもすぐに二人のいる岸辺へ駆け寄った。


参仁がすぐに意識のない楠祝の上半身を支え、

右膝で背中を押さえながら、

両手で腹部を圧迫しようとしたのを見て、

私はすぐに眉をひそめて止めた。


「参仁、

溺れた時に無理に吐かせるのは絶対だめだよ。

まずは師兄を座らせて、気道を確保してあげて。


水は体が自然に出していくから。


無理に吐かせると、またむせて余計につらくなるよ!」


参仁はすぐに頷き、楠祝師兄をそっと支えた。

するとほどなくして、楠祝師兄は自分で水を吐き始めた。


「なんだかすごく気が乱れるわ。

どうしてこんなに次から次へと騒ぎが起きるの、翼鷹……。


ああ、少し発想を変えてみましょうか。



参仁の厚い大きな手が、

抱き込むみたいに相手の逞しい腹筋へそっと触れて、

そのまま首元に顔を寄せて、熱い吐息をふっとこぼして......!」




「侑晴、水をもう少し飲んだほうがいいんじゃないか?」


顔を赤くして、

参仁の動きを見つめながらぶつぶつ呟いている侑晴を見て、

私はその肩を軽く叩いた。


「ええ、少し水を飲んで、頭を冷やしたほうがよさそうね!」


私の中で侑晴は、

小さい頃からずっと上品な人という印象だった。

いつも物腰やわらかく、

私の「あまり上品じゃない」振る舞いをそっと注意してくれる人だ。


たとえばさっきも、私は本当にお腹が空いていた。

湖のほとりをかなり長く歩いていたからだ。


「ゆっくり食べて!

梓談、肉まんはまだ三つあるから!」


さっき木陰で、彼女が肉まんを私に渡したあと、

指先で私の食べる勢いをやわらげるように止めてきたのを思い出す。


それから自分の手に持っていた肉まんを少しだけちぎって、

小さく口に運んでいた。


今になって考えると、

暑気で人の調子がおかしくなることについて、

私はそれなりに知識がある。


さっきから侑晴の様子は明らかにおかしかった。


歩いていてもどこか上の空で、顔もずっと赤かった。


あとで安寿院に行ったら、

義母に暑気払いのお茶を調合してもらおう。


そこまで考えて、私はゆっくりと顔を上げた。

侑晴は目を細め、少し眠たそうにしながら、茶杯を木の机へ置いた。


実は私も、この居心地のよい空間のせいで、少し眠気を感じていた。


けれど、目の前の翼鷹だけは相変わらず眉をひそめたままだった。


私は眠気を払おうと立ち上がり、

翼鷹のそばまで歩いていって、改めて茶を一杯注いでやった。


「大丈夫だよ、翼鷹。


私たちもちゃんと飲んでるし、

このお茶の効き目は本当に暑気払いだけだから。」


そう言うと、翼鷹は私の手から茶杯を受け取り、

一度だけ私を見たあと、白い湯気の立つ茶を見つめた。


そして最後には、ゆっくりとそれを飲み始めた。


私はまた自分の席へ戻って座ったけれど、

少し歩いたせいか、むしろ余計に眠くなってしまった……。


蒸し暑い待合室に、ひんやりとした風がひと筋吹き込み、

周囲に垂れた白い木綿布が、ゆるやかに揺れていた。

安寿院でようやく平穏が訪れるのか。

しかし、新たな衝突はすぐそこまで迫っていた。次回もお楽しみに。

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